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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

地域を活かし、地域と歩む北海道科学大学

2021-08-30 15:26:36 | 大学公開講座

 10月23日は「手稲山の日」だそうだ。それは手稲山の標高が1,023mという高さにちなんだ記念日だという。その日を北海道科学大学のメディアデザイン学科では積極的に研究活動に活用したり、支援していく計画だという。同学科の教員がその取り組みについて講義されたのを受講した。

         

 札幌市手稲区にキャンパスがある北海道科学大学はこのところ積極的に地域に働きかけているように思える。その一環として「まちかどキャンパス」と銘打って紀伊国屋書店札幌本店を会場にして、同大の教師陣が講師となってのさまざまな講座を開催している。

 昨日、その一環として同大メディアデザイン学科の道尾淳子准教授「都市型低山登山と地域の記念日を楽しむ」と題して講義したのを受講した。

 講義は時間はわずか1時間の中に、北海道科学大学のこと、ご自身が所属するメディアデザイン学科のこと、そして主題のことと、内容を詰め込んだがためにやや散漫な印象が拭えなかった。しかし、こうした類の講座の場合にはそれも致し方のないことと理解しなければなるまい。近年の北海道科学大学は他の大学と比べても積極的に大学をPRし、地域と共に歩もうとしている印象を受ける。

   

※ 講義をする道尾淳子准教授です。

 さて、主題についてであるが10月23日を「手稲山の日」と制定した経緯については詳しく聞けなかったが、調べてみると2014(平成26)年に手稲区と地域住民の協議する中で設定された日のようである。そうした背景の中で、手稲区にキャンパスがある北海道科学大学が地域に溶け込む一環として「手稲山の日」を積極的にPRしていこうとさまざまな取り組みを展開していると受け止めた。

 同大のメディアデザイン学科では「地域社会の当事者として新たな価値をデザインする」を学科のモットーとして、地域と大学の在り方、低山登山の意義、記念日を盛り上げることで地域の一体感を醸成する、等々、さまざまな視点から研究、そして実践を積み上げてきたということだ。

 その実践として、これまでに学生による10月23日の手稲山登山、10月23日にこだわらず手稲山の深緑を楽しんだり、雪中を歩くイベントに取り組んだり、昨年は手稲山トレイルランの催しを開催したりしてきたという。そうした実践を繰り返す中から、10月23日の手稲山登山は、すでにこの時期は手稲山山頂が雪に見舞われることがあることから、一般市民参加の行事としては難しいという判断に至ったようだ。そこで今年度は、9月23日に手稲山登山を含んだ20kmウォークイベント」を、10月23日に「『手稲山の日』記念イベント」として6kmウォークと映像上映会、ワークショップの開催を予定しているとした。

 私としては大いに興味をそそられるイベントであるが、コロナ禍に見舞われている現在、残念ながらイベントは学内限定として予定されているようだ。

 まだまだ手探りの段階のようであるが、こうした試みを粘り強く続けることによって、北海道科学大学がこれまで以上に地域住民から受け入れられる大学となっていくことを期待したい。そのことを私は見守っていきたいと思う。



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