今季の秋季大会は「どうしょうかなぁ…」と思案していた。他のスケジュールはあるし、麻生野球場も併用されるということで全試合を観戦することはできないし…。
しかし、やはり気になっていて今日の準決勝、明日の決勝戦だけは観戦しようと決めた。
朝9時、防寒装備をしっかりとして円山球場に駆け付けると、さすがに高校野球人気である。私がいつも陣取る最上部の席は埋め尽くされていた。(試合開始1時間前というのに)
それではまず、それぞれの試合を振り返ってみる。
◇準決勝第一試合 北海 vs 札日大 北海接戦を制す
北海高校 000 200 001 3
札日大高 001 010 000 2
この試合はランニングスコアが示すように僅差の試合で、どちらに転んでもおかしくない試合だった。投手成績ではむしろ日大・山本投手の方が勝っていたくらいである。被安打は7対6とほぼ同数だが、北海7本のうち2本は不運な内野安打である。
日大・山本投手が9奪三振、2四死球に対して、北海・渡辺投手は4奪三振、7四死球である。
北海の決勝点は、四球で出たランナーが盗塁した際、捕手が二塁へ冒頭し、そのボールのカバーに入った中堅手が後逸し、走者はそのままホームインとなってしまった。
同じようなケースが北海の野手にも見られたのだが、やはり新チームが誕生して日が浅いこともあり、随所にまだまだ未熟さが隠せない準決勝の二試合だった。
※ 勝利を祝する校歌を聴く北海高校ナインです。
◇準決勝第二試合 駒大苫 vs 東海四 意外な大差で東海勝利
駒大苫高 050 110 0 7
東海四高 124 300 4 14x (大会規定によりコールドゲーム)
予想外に差がついた試合で、東海四高のまさかのコールド勝ちという結果になった。
この試合で解せないのは、駒大苫高の投手起用である。支部予選ではほとんどの試合をエースナンバーの岡崎が完投、または試合のほとんどを投げて勝ち上がってきた。ところが、全道大会になってからは主戦(?)の岡崎は3回戦の対滝川西戦に先発したものの3回無失点で交代したのみの登板だった。
そして大事な準決勝の対東海四高戦の先発は、これまで先発経験のない1年生・桑田投手を先発させたのだ。チーム事情は外部のものには分からないが、あまりにも危険な賭けではなかったのか。桑田投手は2回2点、3回にも4点の自責点であまりにも早い降板となってしまった。
その後を継いだ岡崎投手はなんと投球回数わずか1/3で交代させられた。その後を継いだ伊藤投手も5・6回はなんとかしのいだものの7回に大量失点して万事休すだった。
駒大苫高は2回に6連打という素晴らしい攻撃で一挙5点を取り、往年の王者の片鱗を見せたものの、投手陣が崩れてしまい相手に主導権を渡してしまった感じだった。
東海四高の大澤投手もけっして褒められる投球ではなかった。与四死球が6個と不安定で、4回には4四死球で押し出しの得点を許す場面もあった。
※ 勝利を祝する校歌を聴く東海四高ナインです。
◇さて決勝戦は?
当たり前ではあるが、夏の大会と比べると各チームともまだまだ未成熟である。特に守備のほころびが目立つ。直ぐには改善できないとしても、外野手の後逸など安易な失策を出さぬよう、各野手は投手にいらぬ負担をかけないよう今一度心して決勝戦に臨んでもらいたい。
さて、両チームの投手起用がどうなるか分からないが、仮に今日先発した両エースがそのまま先発すると仮定して占ってみたい。
両投手ともに相手を圧するほどの球威は持っていないと見た。さらには、両投手ともに与四死球が7個、6個と多く、コントロールに不安をもっている点も似通っているようだ。
東海四の大澤投手が6連打をされたり、1イニングに4四死球を与えたりと、北海の渡邊投手と比べるとやや不安定かな?という印象を与える。
打線は本日の結果だけからは東海四の打線が活発なようにみられるが、相手投手との兼ね合いもあるので、大きな判断材料とはならない。
※ 初公開です。高校野球観戦時はいつも記録する田舎オヤジ式スコアブックです。
高校野球の場合はワンプレーが結果に大きく影響を与えることがあり、その点ではどちらが勝ってもおかしくない対戦である。
敢えて予想をすれば、投球術にわずかに優る北海が若干有利にも見えるが、どう転ぶかまったく分からない。
10月の円山球場の試合は、曇っていると底冷えするように寒い!しっかりと防寒対策をして、明日の決勝戦を見届けよう思う。