田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海 vs 東海四 凱歌はどちらに? ‘14秋季高校野球

2014-10-11 21:42:15 | スポーツ & スポーツ観戦
 俗にいうところの高校野球新人戦の北海道大会は大詰めを迎えた。今日の準決勝戦で北海高校、東海大四高がそれぞれ勝ち上がり、明日の決勝戦で激突することになった。寒い中で観戦し、その結果から明日の戦いを占ってみた。 

 今季の秋季大会は「どうしょうかなぁ…」と思案していた。他のスケジュールはあるし、麻生野球場も併用されるということで全試合を観戦することはできないし…。
 しかし、やはり気になっていて今日の準決勝、明日の決勝戦だけは観戦しようと決めた。

 朝9時、防寒装備をしっかりとして円山球場に駆け付けると、さすがに高校野球人気である。私がいつも陣取る最上部の席は埋め尽くされていた。(試合開始1時間前というのに)
 それではまず、それぞれの試合を振り返ってみる。

◇準決勝第一試合 北海 vs 札日大  北海接戦を制す

   北海高校 000 200 001 3
   札日大高 001 010 000 2

 この試合はランニングスコアが示すように僅差の試合で、どちらに転んでもおかしくない試合だった。投手成績ではむしろ日大・山本投手の方が勝っていたくらいである。被安打は7対6とほぼ同数だが、北海7本のうち2本は不運な内野安打である。
 日大・山本投手が9奪三振、2四死球に対して、北海・渡辺投手は4奪三振、7四死球である。
 北海の決勝点は、四球で出たランナーが盗塁した際、捕手が二塁へ冒頭し、そのボールのカバーに入った中堅手が後逸し、走者はそのままホームインとなってしまった。
 同じようなケースが北海の野手にも見られたのだが、やはり新チームが誕生して日が浅いこともあり、随所にまだまだ未熟さが隠せない準決勝の二試合だった。

          
          ※ 勝利を祝する校歌を聴く北海高校ナインです。

◇準決勝第二試合 駒大苫 vs 東海四  意外な大差で東海勝利
   駒大苫高 050 110 0   7
   東海四高 124 300 4  14x (大会規定によりコールドゲーム)

 予想外に差がついた試合で、東海四高のまさかのコールド勝ちという結果になった。
 この試合で解せないのは、駒大苫高の投手起用である。支部予選ではほとんどの試合をエースナンバーの岡崎が完投、または試合のほとんどを投げて勝ち上がってきた。ところが、全道大会になってからは主戦(?)の岡崎は3回戦の対滝川西戦に先発したものの3回無失点で交代したのみの登板だった。
 そして大事な準決勝の対東海四高戦の先発は、これまで先発経験のない1年生・桑田投手を先発させたのだ。チーム事情は外部のものには分からないが、あまりにも危険な賭けではなかったのか。桑田投手は2回2点、3回にも4点の自責点であまりにも早い降板となってしまった。
 その後を継いだ岡崎投手はなんと投球回数わずか1/3で交代させられた。その後を継いだ伊藤投手も5・6回はなんとかしのいだものの7回に大量失点して万事休すだった。
 駒大苫高は2回に6連打という素晴らしい攻撃で一挙5点を取り、往年の王者の片鱗を見せたものの、投手陣が崩れてしまい相手に主導権を渡してしまった感じだった。
 東海四高の大澤投手もけっして褒められる投球ではなかった。与四死球が6個と不安定で、4回には4四死球で押し出しの得点を許す場面もあった。

          
          ※ 勝利を祝する校歌を聴く東海四高ナインです。

◇さて決勝戦は?
 当たり前ではあるが、夏の大会と比べると各チームともまだまだ未成熟である。特に守備のほころびが目立つ。直ぐには改善できないとしても、外野手の後逸など安易な失策を出さぬよう、各野手は投手にいらぬ負担をかけないよう今一度心して決勝戦に臨んでもらいたい。
 さて、両チームの投手起用がどうなるか分からないが、仮に今日先発した両エースがそのまま先発すると仮定して占ってみたい。
 両投手ともに相手を圧するほどの球威は持っていないと見た。さらには、両投手ともに与四死球が7個、6個と多く、コントロールに不安をもっている点も似通っているようだ。
 東海四の大澤投手が6連打をされたり、1イニングに4四死球を与えたりと、北海の渡邊投手と比べるとやや不安定かな?という印象を与える。
 打線は本日の結果だけからは東海四の打線が活発なようにみられるが、相手投手との兼ね合いもあるので、大きな判断材料とはならない。

          
          ※ 初公開です。高校野球観戦時はいつも記録する田舎オヤジ式スコアブックです。

 高校野球の場合はワンプレーが結果に大きく影響を与えることがあり、その点ではどちらが勝ってもおかしくない対戦である。
 敢えて予想をすれば、投球術にわずかに優る北海が若干有利にも見えるが、どう転ぶかまったく分からない。

 10月の円山球場の試合は、曇っていると底冷えするように寒い!しっかりと防寒対策をして、明日の決勝戦を見届けよう思う。

札幌ぶらり散歩 8 人形屋佐吉

2014-10-10 22:14:28 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 そこは札幌都心にぽっかりと空いた異空間だった。高いビルに囲まれた一角に平屋建てで壁を黒く塗った古びた一軒家。そこには大きな看板に「人形屋佐吉」と描かれてあった。永らく異空間を形作っていた「人形屋佐吉」が閉鎖されたと聞いた…。 

 昨日(10月9日)、都心のビルで開講されている某講座に出席するために、いつもは自転車で行くのだが、この日はぶらり散歩を試みた。
その際、以前から気になっていた「人形屋佐吉」が8月31日をもって閉鎖したというニュースを聞いて、これは記録に留めておかなくては思い、受講前に訪れたのだった。

          

 中央区の南1条西6丁目というから、まっこと札幌都心、ど真ん中である。近くには「東急ハンズ札幌店」もあるので、多くの人が目にして、多少は奇異の目で見た記憶があるのではと思われる。
 私も何度もその前を通った。何に対しても貪欲なほどに興味関心を抱く私だが、さすがにこの店に近づくことはなかった。何せ、人形というからオヤジには縁遠いものの一つでしょ…。

          

          

 お店の情報はネット上で仕入れた。
 それによると、北海道出身のオーナー片岡佐吉という方が1978年に開店した店だという。
 お店は、ビスクドール、ひな人形、市松人形、キューピードールなどを販売したり、コレクションして展示したりしていたということだ。
 開店しているのが、月に2~5日、しかも開店時間が15:00~19:00と閉店している日時が多いというやはりミステリアスな店だったようだ。

          

 閉店理由は片岡氏の高齢が理由で、片岡氏は札幌を離れたようだが、一説によるといずれまたとこかで再開したいとも聞く。
 どこまでもミステリアスな「人形屋佐吉」であり、オーナーの片岡佐吉氏である。

          

               


 言えることは、札幌で37年間、密かに名物だった(?)「人形屋佐吉」がひっそりと閉店してしまったという事実である。

札幌ぶらり散歩 7 名前のない料理店

2014-10-09 17:22:34 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 中央区の南11条西20丁目界隈を歩いているときだった。食事の店らしいのだが、どこをどう見ても店名らしいものが表示されていないのだ。周囲を巡ってみると、駐車場のところに小さく店名らしきものを見つけたのだった。 

 昨日(10月8日)、ジプリ映画に出てくるような洋館を見た後、さらに南下して南11界隈を歩いているときだった。
 住宅街にしてはずいぶん高い木々が鬱蒼と繁っているのに気付いた。

          
          ※ 鬱蒼と繁るマツの木(?)が目立ちました。

 「なんだろう?」とその奥を見ると、木々の間から朱色の建物が見えた。私には一見、宗教的な施設にも思えた。
 建物に近づいてみると、入口の戸が閉まっていて「定休日」の札が下がっていた。
 「ははぁ、食事の店なのかな?」と思ったのだが、どこにも店名の表示が見当たらなかった。

          
          ※ 写真では見づらいですが、木戸のところに「定休日」の札が下がっていました。

 どこかに店名なり、建物に関する表示はないのかと、建物の周りを巡ってみた。
 そうすると、建物の横手にあった駐車場のところに「真心亭 専用駐車場」という表示を見つけた。
 「亭」という名が付くくらいだから食事の店に間違いないと判断した。

          
          ※ デザイン化された「真心亭」の文字が見えると思います。

 そして帰宅してから調べてみたのだが、どうもよく分からない。
過去には懐石料理などを供していたようだが、現在はテイクアウト専門のお寿司屋さんのようだ。しかし、お店のHPではイートインとして「真心庵」なる懐石料理の店を隣の建物で行っているようでもある。

 さらに「真心亭」の入口には「定休日」の札が下がっていたが、HPでは定休日についての表記が見あたらない。
 う~む。どうもミステリアスな店である。
 店の構えや庭の様子からは高級店っぽく見えるのだが、どうもイマイチ分からない。

          
          ※ 木戸の中のエントランスですが、この雰囲気でテイクアウト専門なのでしょうか?

 今日のタイトルは宮沢賢治の作品「注文の多い料理店」から閃いたタイトルであるが、名前だけでなく、私にはいろいろと謎の多いお店であった。(一度、お客さんとして訪れなければダメですね)


※ 最近は店名などを小さく目立たないように表記する店などを時々見ることがありますね。いわゆる他の店との「差別化」戦略なのでしょうか?

札幌ぶらり散歩 6 ジブリ映画の洋館が?

2014-10-08 15:47:01 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 中央区の住宅街に突然ジブリ映画に出てくるような洋館が出現した? と見紛うようなレンガ造り建物が目の前に現れた! 

          
          ※ どうです?ちょっと違った雰囲気を感じませんか?前の駐車場が残念ですが…。

 今日(10月8日)も中央区の住宅街を約1万歩の散歩をしてきた。ところが、毎日1万歩の散歩を続けているわけではない。どうも痛めた膝の回復具合が万全とはなっていないのだ。そこで休み休み、体や膝が散歩を求めたときに住宅街巡りをしているというのが実状である。

 今日はポカポカ陽気で散歩には心地の良いコンディションだった。先日、中央区の住宅街巡りをした隣の区域を歩くことにした。(南4~11条西20~21丁目界隈)

 今回歩いたところは〔南円山〕と称している一帯のようである。マンションも目立つが、一戸建ての家も多い地区である。その一戸建ての住宅を眺めていると、オーナーの思いをいっぱいに込めたのだろうなぁ、と思われるような住宅に出会うことがあり、そのオーナーの思いを想像しながら住宅巡りをするのは心楽しいひと時である。

 そうした中、南6条西21丁目に差しかかったとき、一軒(というよりは一棟)非常に目立つ建物が目に入った。
 それはレンガ造り洋館風の建物だった。
 その洋館風の建物は3階建てで、かなりの部屋数を有するような建物だった。マンションにしては小規模だし、個人住宅としては少し贅沢かな?という建物だった。
 私にはジプリ映画に出てくるような洋館の雰囲気をたたえた建物のように思えた。

          
          ※ 駐車場を切り取ったこちらからの角度ではいかがですか?

 傍に近づいてみた。
 建物のエントランスもそれなりの雰囲気を出していた。そしてそこには明らかに個人名と思われるイニシャルが壁に描かれていた。

          
          ※ 私にはエントランスにも雰囲気が感じられました。

 洋館としては前庭が十分には取れなかったようだが、それでも小さな庭はそれなりの雰囲気を醸し出していた。
 夏の盛りが過ぎ、庭の後片付けもされていたようだが、そこに陶製の長靴がさりげなく置かれていたり、ハロウィンを迎えるカボチャがそっと置かれていたりと…。

          
          ※ 庭にさりげなく置かれている長靴が陶製でした。

          

 そこだけまるで日本とは違う世界が出現したような雰囲気を醸し出していた。まるでジブリの世界みたいに…。
 こうしたことを楽しめるのは一戸建ての楽しみなのかもしれない。

          
          ※ こちらは建物の裏側を写した一枚です。



※ なお、今回の一連の取り組み「札幌散歩」においては、誰でも近くを通ったときに目にできる光景をカメラに収め、拙ブログにアップするもので、覗き見趣味的な行為は厳として慎むよう心掛けたい。
 また、個人を誹謗するなどのネガティブ情報を発することのないよう十分に留意しながら発信したいと考えている。

ボーダーツーリズムを考える

2014-10-07 21:40:01 | 講演・講義・フォーラム等
 ボーダーツーリズム、直訳すると「国境観光」ということになる。つまり「国境」であることが観光資源になるのではないか、という提案である。北海道では今、宗谷海峡を挟んで極東ロシアと国境を接する稚内市がその取り組みを広げようとしているようだ。 

 10月2日(木)午後、ホテルガーデンパレスで北海道国際交流・協力総合センター(HIECC)、他が主催する「ボーダーツーリズム(国境観光)シンポジウム in HOKKAIDO」が開催され、参加してきた。
 テーマは「日本初の国境観光を創る ―北海道・稚内の挑戦-」というものだった。

 プログラムは、最初に北大スラブ・ユーラシア研の岩下明裕教授が「日本初の国境観光の可能性と北海道」と題して基調報告を行った。
 続いて、5人の方が登壇し「国境観光-稚内モデルの可能性を考える」と題してのパネルディスカッションが行われた。
 登壇者は次のとおりである。
《パネリスト》
  ◇伊豆 芳人 氏(ANAセールス〔株〕常勤顧問)
  ◇米田 正博 氏(北都観光〔株〕専務取締役)
  ◇藤田 幸洋 氏(藤建設〔株〕代表取締役・稚内日露経済交流会会長)
  ◇岩下 明裕 氏(北大スラブ・ユーラシア研究センター教授)
《コーディネーター》
  ◇高田 喜博 氏(HIECC上席研究員)

 今や“国境”というと、岩下氏と言っても良いほど、「尖閣諸島」、「竹島」、そして「北方領土」問題などにコミットしているようである。
 今回は“国境”を政治的な問題としては扱うのではなく、“国境”を経済活動の対象として考えようというシンポジウムである。
 岩下氏は基調報告の中で、日本人は周囲を海に囲まれているため「国境意識」が薄いと指摘した。互いに国境を接している国々の人たちは「国境は動くもの」、そして「国境は観光の対象として潤うものである」と考えているとした。

 その後、パネルディスカッションではそれぞれの立場から“ボーダーツーリズム(国境観光)”について言及した。登壇者の主な発言を切り取ると…。

 伊豆氏は、旅行会社の立場から、現在はコストなどさまざまな障壁があって“国境観光”の商品はないが、将来的には道北-サハリンを巡るようなツアーを実現してみたい、と語った。

 米田氏は、ロシアが2009年に72時間滞在ビザ免除制度を実施したのに伴い、小規模ながら1泊2日や3泊4日のツアーを実施している会社である。これから社業としても宗谷⇔サハリン間のフェリー利用者を増やそうとしていた矢先、来年度中のフェリーの運航中止のニュースは痛い。

 藤田氏は、日露経済交流会会長という立場からだろうか、フェリーの運航継続のためにも物流の活発化を提言された。それは、日本で生産される高級野菜を、宗谷⇔サハリン、そして鉄路によってヨーロッパへ輸出できないだろうか、というものだ。

 岩下氏は最後に、「国境地域は重層性で見ることが必要」と語った。この意味するところは、国境問題というと、紛争、あるいは国の辺地といったような単一眼で見るのではなく、見方によっては都会にない魅力、国境を接することでの観光的魅力等々、さまざまな視点から見ることの必要性を指摘したようだ。

 岩下氏は言う。日本で“国境”というと、隣国と係争中のところが思い浮かぶが、日本の中で、「対馬」と「宗谷」だけは係争とは無縁の地であると…。そうした地からこそ“ボーダーツーリズム(国境観光)”を興していくべきではないか、というのが趣旨のシンポジウムだった。

札幌ぶらり散歩 5 えっ?方形住宅街?

2014-10-06 23:54:51 | 札幌ぶらり散歩 & Other
「札幌ぶらり散歩」とは、札幌市内の歩道のできるだけ未体験のところを歩くことによって、新たな発見や心に留まった光景などをレポートしようとするものである。  

 目に入ってくる住宅が全て方形(箱型)なのだ。これはいったいどういうことだろう?その住宅群を眺めながら考えた…。 

          
          ※ まるで人が住んでいないかのような無機質な表情をしていますが、人は住んでいたようです。

 住宅街に変電所を見た同じ10月2日(水)、そこから少し行った南10条西18丁目のところだった。
 さまざまな住宅(言葉を変えれば、そこに住む人たちの好みが反映された思い思いの住宅の形)が立ち並んでいる中で、突然として方形の住宅ばかりが並んでいる一画があった。
 しかも全てが築5年内外と思われる新築住宅ばかりである。通り一画が全て方形の住宅だったから、ざっと数えて15~6軒はあったのでないか。

          

 
 どうしてここまで同じような形の住宅が集合したのだろうか?
 ここで暇だけは十分にある田舎オヤジは想像逞しく考えたのだった。

        
 まず土地である。都心に近い住宅街にこれだけまとまった土地を確保できたということは、以前は企業やお役所関連の建物があって、それが売りに出されたということだろうか?
 果たして真相は?

          
          ※ この写真は住宅群の裏側から撮った写真です。

 次に謎の方形住宅群である。
 全てが方形とはいっても、一戸一戸のデザインはさまざまである。建売住宅とはとても考えられない。そこには戸主の好みが反映されているように思えた。
 そこで私は想像逞しく考えた。
 これは新進気鋭の建築デザイナーの提案住宅ではないのかと…。
 つまり、新築住宅を建てようと考えていたオーナーに対して、売り出された土地を一挙に取得したデザイナー(建築会社?)側が、方形住宅を提案し、それに賛同した方々はそこに自分の好みをプラスしたデザインの住宅を建設したのではないか、と考えた。もちろんそうした方式には双方にとってメリットとなるなんらかの要素があったものと推測されるが…。

 と、田舎オヤジは想像逞しく考えたが、住宅を建てたこともなければ、その業界の事情にもとんと疎い私が考えたのだからかなりのトンチンカンなものかもしれない。
 果たして真相は?

札幌ぶらり散歩 4 住宅街に変電所発見!

2014-10-05 20:15:15 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 

 中央区に住宅街の真ん中に「変電所」があった! それは周りを二重のフェンスで厳重に取り囲んだ中にあった…。 

 10月2日(水)、中央区の南側の住宅街をウォークしているとき、突然周りののどかな住宅街とは対照的に高い塀に取り囲まれた一角に出会った。(中央区南6西18)
 そこは、外側をいわゆる金網製のフェンスが張り巡らされていた。そして内側にもう一つ内部がみえないように壁様のフェンスが張り巡らされていた。
 そしてもちろんフェンスには「関係者以外立ち入り禁止」の看板が貼り付けられていた。

          

 近づいてみたが、中の様子はうかがうことができない。
 フェンスの周りをグルッと回ってみたところ、一ヵ所だけ関係者が出入りするようなところがあった。
 そこも私たちの背丈よりずっと高い壁様のフェンスが張られていたが、その壁の上部に点々と小さな穴が開いていた。
 そこから覗くと、なんと写真のような光景が出現した。そして傍には「円山変電所」と記された看板が掲示されていた。

          

          

 高電圧で送電された電気は、どこかで家庭用の電圧に変電しなければならないと思われる。住宅街の真ん中に設置したことは北海道電力としては止むを得ない措置とも考えられるが、近くの住民の方々はどんな思いなのだろう?


映画 121 ふしぎな岬の物語

2014-10-04 21:52:38 | 映画観賞・感想

 温かい岬カフェ、温もりの感じる…、味わい深い人々…、それは吉永小百合の映画に通ずる一貫したトーンである。確かに吉永小百合という女優がスクリーンで醸し出す雰囲気は上品で、温かく、心地良いのだが…。それ以下でも、それ以上でもないところが…。 

               


 10月11日からのロードショーを前にして、2日(木)夜、道新主催の試写会が「札幌プラザ4・5」で行われ、幸いにして招待券が舞い込んだので一足先に観ることができた。

 映画「ふしぎな岬の物語」は、千葉県鋸南町の明鐘岬に実在する喫茶店をモチーフにした、森沢明夫著の『虹の岬の喫茶店』が原作である。
 この作品の存在を知った監督の成島出と主演の吉永小百合が映画化を思い立ったということだ。

          

 映画は海に面した岬の小さな喫茶店を舞台に展開するストーリーだが、店主である主人公の吉永小百合を中心にさまざまなドラマが展開される。
 詳しいストーリーはネタバレにもなるので割愛するが、映画全体は良い意味でも、そうでない意味においても、吉永小百合という女優のキャラクターを前面に立てたものといって良いと思う。ということは、これまでの吉永小百合像から逸脱したものではないということだ。
 脇を務める助演陣の竹内結子、笑福亭鶴瓶、笹野高史にしても彼らの持つキャラクターそのままに演じていたという感じだった。つまりある意味では観る者の期待を裏切らない展開なのである。
 その中で唯一、主人公の甥を演ずる阿部寛が彼のキャラからは一歩脱した役柄を演じていて、観ている私としては意外な感じがするとともに、面白い存在だった。

          

つまり映画「ふしぎな岬の物語」は安心して観ていられる映画ではあるけど、映画はある意味観る者の期待を裏切るようなシーンやキャラが時にはあってこそ、観ている者がワクワクドキドキするものなのではないかと思うのだが…。それはないものねだりというものだろうか?

 吉永小百合さん、あるいはサユリストには申し訳ないが、彼女の映画は大ヒットしないと巷間言われているとも聞くが、はたして今回の映画はどうだろう?

 私が映画「ふしぎな岬の物語」を楽しめなかったわけではない。
 私自身をサユリストとまでは言わないが、私と同世代で若い頃から活躍していた彼女は私たち世代のマドンナ的存在なのである。
 彼女は美しい。 彼女には上品さが漂っている。 彼女の演技はしっとりとした情感を表現している。
 映画館で温もりや、心地良いひとときを感じたいと思っている人にはお勧めの映画である。


めだかの学校 修学旅行 Ⅱ

2014-10-03 20:08:40 | 「めだかの学校」関連

 今年に入って2度目の「めだかの学校」のバス旅行があった。目的地は千歳市 & 恵庭市にある工場見学や専門学校での高齢者向け教室の受講だった。老々男女30名が楽しく学んだ一日だった。 

 9月30日(火)、今年に入って2度目の「めだかの学校」のバス研修旅行があった。
 目的地・内容は次のとおりだった。
 ◇千歳臨空工業団地の岩塚製菓(株)千歳工場の見学
 ◇北海道千歳リハビリテーション学院で講義受講
 ◇サッポロビール北海道工場の見学

 それぞれの印象を記すと…、
 まず、千歳臨空工業団地の規模の大きさに改めて驚かされた。企業進出を考えている経営者にとって文字どおり広大な北海道というイメージを与えるのではないだろうか?
 
 「岩塚製菓」は本社が新潟にある企業である。私には未知の企業だったが、煎餅・おかきの世界では有名な企業ということだ。千歳工場では、新潟で前半工程を終えた半製品を千歳工場で製品として仕上げるということだった。
 驚いたのは、たかが煎餅であるが、その工程はいくつもの大型の機械によって完全オートメーション化されていたことだった。人手を要するのは工程の最後の箱詰工程くらいだった。
 どの世界においても、今や人手を最小限にする努力をしているようだ。

          
          ※ 新潟工場からこのような半製品の状態で送られてきたせんべいです。

          
          ※ 千歳工場で焼き上げられた主力商品の「黒豆せんべい」(左)と「味しらべ」(右)です。

          

 工業団地の規則によって、工場内に売店を置けないとのことで、私たち一行は千歳市内にある直売店に赴き、それぞれ割安(?)な製品を購入したのだった。

          
          ※ 私は岩塚製菓の主力商品の詰合せ袋を購入しました。

 昼食を挟み、「北海道千歳リハビリテーション学院」において、二つの講義を受けた。
 講義題は「膝の痛みに対するリハビリテーション」と「認知症予防のための脳トレ」の二つだった。
 膝痛から回復したばかりの私にとって一つ目の講義は有益だった。特に、再発しないための補強運動の方法を学べたことは収穫であり、今後意識して継続したいと思う。
 脳トレの方は、講師が専門家とは言い難く、どこかで聞いたことのあるような内容だった。

          

          

 3ヵ所目の「サッポロビール北海道工場」は、ご存じのように試飲が楽しみな工場見学だった。見学時間が午後4時を回っていたこともあり、工場は稼働が終わっていた。その場に行ってビデオを見せられるというのもどうかな?と思うがいたしかたない措置か?
 見学の最後は、工場直送のビールを味わって良い気分で帰路に就いたのだった。

          

 話によると、「岩塚製菓」も「リハビリ学院」も、今回のバス旅行を企画した側に先方と人的な繋がりがあって実現した企画ということだった。
 「めだかの学校」には、いろいろな人材が集っているようだ。そうしたことで、個人ではなかなか実現できない、こうした企画が可能となることを感謝したいと思った。


そらちフットパスウォーク 24 赤平市 後編

2014-10-02 22:56:36 | フットパスウォーク & トレッキング
炭鉱遺産をめぐり、空知川に憩う赤平ルート 

 炭鉱遺産を巡るウォークは後半も続いた。住友炭鉱のズリ山に造られた777段の階段はきつかったがズリ山の頂上から見る景色は絶景だった。また、赤平といえば私にとっては「植松電機」である。市街地からやや離れた植松電機の本社工場にも寄ってみた。 

 「こもれび通り」を歩いていたとき、路傍に鮮やかな紫色の野草が繁茂している光景に出会った。帰宅してからその種を検索してみたのだが、はっきり特定することができなかった。キク科の花のようなのだが、紫色の同じ花弁のものは見当たらなかった。あるいは、園芸種のヒメジョオンが野草化したとも考えられるが??

          

          ※ 路傍に咲いていたこの花の種は何でしょう?お分かりの方、教えてください。

          

 道路のやや奥まったところに工場の廃墟のような建物が目に入った。「赤間の旧選炭場」とのことだった。この施設も炭鉱遺産として保存されているそうだ。

          

 その横に、「赤間ズリ山(777段)」の入口があった。フットパスルートとしてはズリ山に登ることは想定していないが、マップには「体力に自信がある人は挑戦してみては」とあった。体力にも、膝にも、自信はなかったが、そこに山があるとどうしても登ってみたくなるのが私の性癖(?)である。迷うことなく登ってみることにした。

          

          
          ※ ズリ山階段の登り口です。階段には募金をした方々(?)の名前が記されていました。

 実は本当の登山の時、私が一番嫌うのが階段であることは何度か述べている。有無を言わさず歩幅が決められ、体力を急激に奪われるのが嫌いなのだ。
 思っていたとおり200段もいかぬうちに息が上がってしまった。何度か休みながら山頂を目ざした。その時気付いたことがあった。というは、この日のコースをスタートした直後に見えた山腹に見えた黄色の造営物が目の前に見えたのだ。私はそんな高いところを登っていることを改めて教えられた思いだった。

          

          
          ※ 階段の横に見えるオレンジ色のものは「あしべつ火まつり」の「火」の字を描くしるしだという。
           つまり私が街から眺めたところを私は登ったのだった…。

          
          ※ 最後の階段777段目は、「斉藤敏隆、幸江」さんご夫妻(?)だった。

 疲れを覚えながらもなんとか山頂に立った。山頂からの眺めは、赤平市はもとより、遠く芦別市の「北の京 芦別」の大観音まで望める絶景だった。

       

 「赤間ズリ山」を下り、「こもれび通り」に戻り、続く炭鉱遺産の「美園入気坑」を目ざした。しかし、近くを探したのだがどうしても見つけることができず残念だったが断念した。

 JR根室本線を潜るアンダーパスを通り、空知川に近い道路沿いにあった「赤平神社」に立ち寄り、空知川を渡り(赤平橋)対岸に導かれた。

          

 空知川沿いを往くと、昭和15年に開校したという「赤間小学校(旧赤間尋常小学校)」に至った。校舎はもちろん当時のものではなく、近代的な校舎であった。

          

 再び空知川を渡り(虹かけ橋)市街地へ戻るのだが、橋のたもとに「赤間炭鉱碑」が立っていた。赤平市には、「住友赤平炭鉱」、「北炭赤間炭鉱」、「茂尻炭鉱」と三つの炭鉱があったという。その一つの赤間炭鉱の記念碑ということだ。

          

 その後、「虹かけ橋」を渡って、ゴールの赤平駅に至った。
 ゴール後、黒く輝く石炭の塊を模してつくった赤平の銘菓「塊炭飴」を駅前にある石川商店で買い求めた。

          
          ※ 「虹かけ橋」上から安平駅方向を望む風景です。

          
          ※ まるで石炭の塊に見える「塊炭飴」です。

 ゴールした後、赤平でのもう一つの目的だった「植松電機」の工場を目ざした。場所をタクシードライバーに聞くと「遠いよ~」ということだったが、市街地からは車で15分ほど走った市街地からは遠く離れた工業団地の一角にあった。
 なぜ植松電機かというと、小企業ながら産業用のマグネット(電磁石)の生産では国内トップメーカーでありながら、専務の植松努氏が先導して宇宙ロケットの開発に挑んでいることで有名な企業である。さらには「思い描く事ができれば、それは現実にできる」と全国の子どもたちに夢を描くことの大切さを説いて回っていることでも有名である。私も彼の話を2度ほど聴き、感動を覚えたお話だった。
 工場には微小重力の実験ができる実験棟が高々と聳え、さらには高性能の望遠鏡を備えた天体観測用のドームまで備えていた。

               
               ※ 植松電機の工場内に聳える「微小重力実験塔」です。

          
          ※ 植松電機の工場内の様子ですが、屋根の上には天体観測ドームが見えます。

 赤平市は炭鉱遺産を観光に活かそうとする姿勢がうかがえるとともに、駅舎や集合住宅、工業団地などの様子から、街の再活性化を図ろうとしているように私には映った。
                            《フットパスウォーク実施日 ‘14/09/28 距離 約8Km》

 かくして、足掛け3年にわたって空知管内24市町のフットパスコースを巡る私の旅は終焉を迎えたのであった。私にとって楽しく意味のあるフットパスウォークであった…。


〈余話〉
 赤平からの帰路、以前に上砂川町のコースを歩いた際に知己になった石炭画家の早川季良氏とも無事に再会することができた。