釣りビジョンではまだ鮎釣りの放送をしています。
「鮎2007」と番組表にはあるだけなのですが、もう全てを見ていたつもりでした。しかし、見ていないものがあったのです。
それが「鮎207 激流戦 野嶋玉造2007」でした。
番組のナレーター曰く、「鮎師の夢 激流の中での尺鮎釣り」、
そして、「時に人を寄せ付けぬ激しき流れ、そしてその激流を体一杯楽しむ男 野嶋玉造には笑顔が耐えない」と。
時は平成19年9月18日。
場所は大分県と福岡県境の筑後川。総延長140キロの大河。
初めての河川とか。
タックルは、がまかつパワースペシャル引き抜き荒瀬10m
天上糸はナイロン3号。水中糸はメタル0.4号。中ハリスはナイロン3号。ハナカンはフック式8mm。ハリスはナイロン3号。ハリはドン10号の3本イカリ。 何ともはやすごい仕掛けです。
ハリは普通チラシにするのかと思いきや、イカリバリなのですね、3本イカリ。これで引き抜いてもばれない。
カメラマンも二人ついて、ひとりは下流域で構えて待っています。上下ともウエットタイツに包まれて。カメラも防水か水中カメラ。
でも、鮎は居ないのか、1匹はすぐに掛ったけど、2匹目はなかなか掛らず、ようやく掛ったもののばれてしまい、18日の釣行は終了。
翌日も同じ川に入るが、ようやく掛った鮎は婚姻色の鮎だったため、筑後川を諦め、南下して熊本県の球磨川へ向かいました。
球磨川には20数年も通っているけど、こんなに悪い状況の球磨川は初めてとのこと。
人の少ない平日の「ガネ瀬」というところ。27センチクラスの鮎が2匹釣れた後に掛けた鮎が写真の尺鮎です。30.5cm。
でも尾びれをあまり開かずにすぼめている感じでした。それでも30センチは越えていましたが、本当のこだわりの尺鮎は”30.3cm”オーバーじゃないと尺鮎ではないということですので、ぎりぎり尺鮎かというところ。
まあ、何にしても、それにしても球磨川の野嶋玉造の何と生き生きとしていることか!!!荒瀬を楽しむ、流されて喜ぶ、まるで子どもみたい。そこがいいのか。そこまでなれるというのは、ある意味羨ましいこと。(我々釣り師も家族にはそう思われているのでしょうか)
そしてすごいのは竿です。パワースペシャル引き抜き荒瀬10mの重さは””415g”もあります。そもそも10mの竿はほとんど使ったことはありません。ましてや400gを越えるとは。信じられないくらい。
でも風が少し弱くなったということで、なんと、ナント、何と、今度はロングレンジの11mの竿を使うではありませんか!!!この竿の重量は”450g”もあるのですよ。軽い9mの竿2本分ではありませんか。
いくら竿尻に余裕を持たせているとはいっても、よくぞ持ちこたえているものぞと脱帽です。