13日ですから、丁度1週間前の記事になります。
朝日新聞の「声」のトップの投書です。
宇都宮市の会社員です。
「人と川隔てる河川工事とは」という標題
宇都宮市には住宅街に寄り添うように流れている江川という細い川があり、地元の小学校の校歌にも歌われたまちのシンボルの川ということですが、約400メートル区間で護岸工事が完成し、土手の緑が消えたそうです。
護岸はコンクリートで固められ、河川敷の遊歩道にはフェンスがつくられ、人と川が隔離されたということです。
理由は、上流部の水害防止のためで、秋には上流部でもまた400メートルの護岸工事が始まるようです。
いまだにこういう工事をしているのですね。親水とかいわれ、ビオトープがいわれているというのに、相も変わらず洪水防止という名目で、公共工事、それも安易な公共事業が行われている。(韓国のソウルでは、暗渠にした川をまた元に戻そうとしているではありませんか。)
そのためには自然破壊に繋がることでも平気で行う。取り返しがつかない、自然に対して恩を仇で返すことを繰り返している、性懲りもなく。
江川には小魚や昆虫、鳥がやってくるし、地域住民の憩いの場になっていて、格好の自然の生きた教室となっていたといいます。
宇都宮市が工事を行ったのか、栃木県かはたまた国土交通省か、記事だけでは分かりません。管理がどこになるのかも分かりません。江川が1級河川か、2級河川かも分かりません。
地元の町内会は自然を残した工事にするように陳情したともいいます。でも、現実は河川を住民から遠ざけるだけの、安易な工事がなされてしまったわけです。
行政は地元の意見・要望を聞く耳を持たないということです。
これでいいのでしょうか?