鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

せんくら2010 フィナーレコンサート

2010-10-04 21:53:02 | お知らせ

 本当は昨日アップしようと思っていたのですが、公演(予定よりも遅く終わった)の後の打ち上げ会が盛り上がり、最終の地下鉄で帰って来たりして、帰宅が午前様になったもので、酔っ払ってもいたし、高揚感、達成感、興奮をそのままにして、疲れたけどとっても充実した一日であったということにして寝てしまいました。

 一日経ったわけですが、まだ興奮状態というか高揚感は残っています。今午後10時、ヘッドフォンで交響曲第九番第4楽章を聞きながら書いています。昨日の興奮、喜び、それこそ”Freude”を引きずっていきたい、当分の間そうして行きたい(生きたい)とさえ思っています。

 この高揚感、大袈裟に言えば浮遊しているかのような状態で、それだけ昨日の夜の公演は強烈にして、今までの60余年の人生にはない感動的な経験をした、させてもらったということ、そのことに感謝したい、今でも昨日のことを思うと鳥肌が立ちます。

 この高揚感は何かに似ている、前にも経験しているように思ったのですが、分かりました。それは2006年11月のキムタクとの共演??の時にも味わった達成感のときとよく似ています。あの時も朝8時前から夕方まで仙台新港のJFE関連の会社での撮影があり、歩いたり、走ったり、仲間と喜び合ったり、いろいろありました。TBS系列のテレビドラマ「華麗なる一族」です。(詳しくは2006年11月27日のブログを見て下さい。)

 以上がプロローグです。以下本文で長くなりそうです。

 10月3日、「せんくら」の最終日、フィナーレを飾る仙台フィルハーモニー管弦楽団の演奏がイズミティ21大ホールであり、2番目に演奏するベートーベンの第九交響曲第4楽章に「せんくら合唱団」も参加しました。不肖私も厚かましくも参加させていただきました。以下はそのときの様子の報告です。

 どんよりとした薄曇り、天気予報では午後の降水確率は20%。降らないことを祈りつつ折り畳み傘も用意して、公演の準備。黒の上下のスーツ(略礼服)、白のYシャツ、黒の蝶ネクタイ(新調)、黒の靴(新調)、他にお守りとして楽譜も、時間があるので新書と文庫を1冊ずつ、のど飴、ガム、リップクリーム。目薬、そして我家では必需品の正露丸まで用意しました。そうそう、ケータイとデジカメも持ちました。勿論お金やスキップカードも。

 年のせいか準備が整うと待っていられなくなる、家で時間を費やすのがしんどいのです。けど早くいっても待っているだけということも分かってはいるのですが、それでも早く行ってしまいます。これは考えてみれば子どもの頃からの習慣です。小学校のときも遅れるなら行かない方がましと考えていましたから。この性格は不変でしょう。待っていても待たせるのはイヤなのです。バスと地下鉄を乗り継いで泉区役所へ。案の定時間はたっぷり残っています。区役所内の公園のベンチに座ろうかと思ったところ、見知った顔を見つけホッとしました。公演のことを雑談しながら時間をつぶしました。

 10時に研修所に入りました。一番乗りです(と思う)。男性陣は1階の大1研修室が控え室です。今回の「せんくら」の公演には、合計で164人が合唱の団体として参加します。段上の並び方の一覧表によると、バスが29人、テノールが30人で合計すると59人になるのですが、そんなにも出入りしたかな??と思ったりして。因みにソプラノは50人、アルトが55人で、男性陣の59人を足すと164人となります。ついでに合唱団の内訳を紹介しますと、「せんくら」120人、仙唱(仙台放送合唱団=NHK)24人、東北大学20人となります。これをパートごとに見ていくと、4つのパートに満遍なく参加しているのですが、最初から男の割合が少ないテノールは「せんくら」の占める割合は60%(40%は応援組)、バスは55%で45%もの応援をもらっていることになります。「せんくら」2010は今年で5回目、来年もやるでしょうから1回はベートーベンに挑戦してみたいと思っている方は是非とも応募してみてください。決して損はしません。努力すればしただけ確実に報われます。それだけの価値があります、ダメもとでもいいから是非とも挑戦してみてください。仙フィルになり代わってお願いします。

 (ズーとあとで並んで待っているときに、仙唱のソプラノの人と話しをして分かったのですが、仙唱は週2回、午後7時から練習しているそうです。会費は1月3,000円。ただmついていくには自宅での練習が欠かせないそうで、これは厳しいです。)

 10時45分から2階の大研修室へ移動して全体での発声練習を行い、最初から最後までひととおり歌いました。約50分。いよいよこの時が来たかと感慨無量です。私にとって初舞台、初公演となります。まさに記念すべき日です。発声練習は普段やっていない音の発声も行い、先生の力の入れようや期待も感じるものでした。そして、いざ”ゲネプロ”へ。外に出て、イズミティ21の大ホールへ裏口から入ります。上手と下手に分かれて、上段の人から入るのですが、これがなかなか大変で並ぶのに時間がかなりかかりました。上手からはアルトとバス、我々テノールはソプラノと下手からの入場となります。

 私の定位置は丁度中央も中央、指揮者の山下先生の正面です。6段あるうちの3段目の中央。左隣はバス。一番下の中央には4人のソリストの席で、椅子が用意されています。ソリストの左右に2列ずつソプラノとアルトが並びます。予定ではゲネプロは11:45から12:45の1時間でしたが、時間が押し。12:15から12:45となりました。最初に第九の第4楽章、次にエルガーの「威風堂々」の順に練習です。

 仙フィルはギュウギュウ詰めという感じ。オケの後ろに立つのは、後ろで聞くのも勿論初めてのこと。こうやって第4楽章「合唱」を歌うのかと思うと身が引き締まります。感慨無量です。この時の気持ちは何に似ているか、そうなのです、鮎釣り大会に初めて出て、川の中で競技スタートの合図を待っているときの心境に近いかも。ようやく自分も鮎釣り大会に出られるようになったかという喜び、感激、感動に満たされたものです。その後の釣りよりも、大会に出たということ、出るくらいまでそれなりに技量も向上したということ、それが公にも認められたようなそんな気分でした。

 ステージの段々は思っていたよりも低いようで、前の人に隠れてしまいそうでした。そうならないように列毎に交互に顔が見えるように並ぶようにはしているのですが。

 一番心配したのは、今までは伴奏は全てピアノであったことです。今回ピアノはなく、フルオーケストラの演奏で歌うことになること。大体は分かるとしても、オーケストラのどの部分から歌い出せばいいのか、初体験だし迷い悩みました。でも、そこは指揮者の山下先生を見ていれば何とかなることが分かりました。9月21日のマエストロの稽古の時も書きましたが、先生のオーバーなジェスチャー(といっては失礼かな?)、指揮はそれこそ本当に体全体を使って、なおかつ顔の表情も豊かに、口も大きく開けたり、長い髪を振り乱しながら、時に大きく激しく、時に優しく細やかに指揮してくれます。合唱のところになると、山下先生は我々にも分かるように口を大きく開けて、歌うのだと教えてくれます。オーケストラの演奏を聴きながら、今か今かと気をもみながら待つというのはかなり辛いものです。自分だけみんなより先に声を出してしまったらどうしよう、そう考えると本当に冷や汗ものです。指揮者としては当たり前のことかもしれませんが、全てが初心者の自分にとっては、全てが初体験、いろいろ指示してくれると本当に助かります。第4楽章も後半になると、連続して歌う部分が多くなり、一気に最後まで行ってしまうので、みんなが調子に乗ればスイスイ?と歌っていきます。普段の練習なら先生が止めたり、ダメ出しでまた歌いなおすことが出来ますが、本番では1回だけ、失敗は許されません。許されないというのは、考えなくても恐ろしいことです。身が竦みます。

 (もう11時22分)ゲネプロですが、個人的には間違うことはなかったのですが、ついつい声に力が入り、腹ではなく喉で歌ってしまったり、声を張り上げてしまうため、周りが熱を帯びてきて盛り上がっていくと、ついついこちらも引きずられて声を張り上げてしまう。常々言われている体全体で歌うのではなくなっているということです。おまけに体全体が熱くなってくるし、高い音になると貧血を起こしそうにさえなりました。お恥ずかしい次第です。このまま行ってはヤバイことになると思ったものです。これがもしかして”酸欠”ということなのでしょうか?違うでしょうね。あと終わり近くになって鼻水が少し出てきてどうしようか困ってしまいました。何とかもちましたが。

 ということで、何とかゲネプロは終了したのですが、ものすごく疲れてしまいました。身体も緊張していたのか、特に両足が硬くなっていた感じ。本番に弱いのでしょうか。ゲネプロが終わってホッとして、ドッと疲れが出てきたというのか、まだ本番ではないのに。情けない。そして昼食時間というのに、食欲はまったくなし。しばらく控え室でおとなしく過ごしました。その間大半の人は昼食や自宅へ出かけて行きました。(事務局の人に聞いたら、去年は温泉に行った人もいたとか。)5時間も休憩時間があるのなら、最初は車で来て、ゲネプロが終わったら一旦帰宅し、ゆっくりお昼を摂って、それからバスと地下鉄で向かえばよかったなあと思っても後の祭り。

 40分位ジッとしていたが、何か食べておかないとよくないと思い、外出して好きだったツナと大根おろしのパスタを食べましたが美味くなかったです。さらにアリナミンの栄養ドリンクも飲んで、控え室の戻り、少し寝たり新書を読んだりして時間を費やしました。そうこうする内、また控え室は徐々に賑やかになってきました。

 以下明日にさせていただきます。お付き合いいただき感謝します。

  


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