鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

放射性セシウムの検出

2012-04-28 22:06:18 | お知らせ

 素晴らしい好天でした。近くの高校では盛大に運動会が開催されました。その学校の近くの西公園では花見客で賑わいました。

    

 彼らを横目で見ながら、歩いて街のデパートへ。河北美術展を見るためです。友達が出品しているのです。この頃は河北美術展の常連となっています。 80号の作品ですが、周りの作品は大作が多く、80号は小さく見えてしまいます。 大震災で一変する前の若林区の貞山運河を描き、今となっては貴重な遺産といえなくもない洋画です。

 

 夏は毎日、シーズンオフはときどき覗いているブログ「大鮎出てこいや」を見たとき(4月6日)のことです。 岩手県南部の6つの内水面漁協で、4月1日以降の新しい基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超えた魚種が見つかったので、岩手県は4月1日以降の川魚の採捕自粛を要請したという記事です。 

 具体的には、気仙川ではウグイ、胆沢川はウグイ、衣川ではヤマメ、磐井川はイワナとヤマメ、砂鉄川はイワナとウグイ、大川はウグイが採捕自粛となります。 アユは解禁は7月1日ですので6月に調査を行うそうです。

 ここで気になるのは岩手県南部ということは、当然宮城県北部と接しているということになります。 ということは岩手県よりも宮城県の方が福島県により近いので、宮城県も採捕自粛ということが出てくるのではないかという心配が出てきます。

 宮城県の放射能の状況は 「放射能情報サイトみやぎ」 で見られます。いろいろな測定結果が載っていました。

 「環境省による宮城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について(2回目)」(平成24年3月30日公表):1回目は10月で2回目が2月の調査です。

 調査結果よりも、私が何で?と思ったのは測定地点というか、河川です。仙台市関係では七北田川が3か所、梅田川は1か所、名取川も1か所となっていて、肝心の広瀬川が入っていないのです。何故広瀬川で調査しないのか!?心配ないということか?!どう考えても調査の仕方がおかしいと思います。不安をあおるからあえて調査しないのではないかとさえ思ってしまいました。

 因みに4月からの新基準100ベクレルを超えていたのは、七北田川では七北田橋の157、同じく高砂橋の220、梅田川では福田橋で300、名取川は閖上大橋で108となっています。

 そしたら4月19日の記者発表資料「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う内水面魚種の採捕自粛について」が出ました。新聞でも報道されました。採捕は4月14日と15日です。

 それによると、大倉川と横川で採捕したイワナから198ベクレルの放射性セシウムが、阿武隈川本流と支流のヤマメから271ベクレル、ウグイから407ベクレルのセシウムが検出されたということです。

 阿武隈川は福島県から流れてきますので、否が応でも放射性物質の数値は高くなってしまいます。

 そして大倉川は広瀬川と合流します。広瀬川の上流域の川といってもおかしくはないです。 ここでもなぜ?と思ってしまいます。何で広瀬川本流での調査をしないのかと。人があまり住んでいない地域の魚よりも、たくさんのひとが生活している広瀬川本流でこそ定期的にきちんと調査するべきではないのでしょうか?! 正直なところあまり知りたくはないという気持ちもあります。しるのが怖いという思いもあります。 でもやはり地元の川の数値を是非とも知りたいものです。調査方法がおかしい、不自然だと思うのは私だけでしょうか?!

 4月20日の朝日新聞の「声欄」の投書です。 岩手県の陸前高田市に住む男性からの投書で「岩手の被災地も放射能の不安」という見出しがついていました。『・・・・。最近、川魚を食べないよう役所から注意されたり、…』

 広瀬川のアユについては、去年同様6月の「調査釣り」で釣ったアユを調査するのだろうと思います。少ないだろうとは思いますがその頃はもう天然アユも遡上しているでしょうから、是非とも仙台湾の汽水域から遡上してきた鮎こそ調査測定してほしいものです。


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