きのうの(日本時間で)ヤンキースの田中将大投手、不運でしたね。 雨が降らなければ、変化球の冴えもなくなることはなく、いつも通りの投球を続けられたのでしょうけど、テレビをみていて、あっこの雨では拙いなと思ったところで、感染ならぬ観戦を中止し、傘をさして外に出たわけです。
(写真は午前11時15分頃です。
記録はいつかはストップすること。別に恥ずかしいことではないし、誰かに謝るという筋合いのものでもありませんので、次回からまたいい投球を心掛ければ結果として勝利投手が付いて回るというわけです。 次がどういう投球をするか、逆に楽しみです。
広瀬川はきのうの雨で濁りが入り増水しています。
そして昨日少しばかり痛快だったのは、福井地方裁判所と横浜地方裁判所の、ともに原告の国民が勝利するという判決があったからです。 ようやく裁判官もまともな判決を下すようになったかなと思いましたが、まだまだ安心はできません。 これも裁判員制度のお蔭もあるのかなと思ったりして。
でも当然被告側は控訴、更には上告するでしょうから、そうなってくると今度は原告住民側は不利となってきます。 高裁、最高裁となるにしたがって、判決内容は国や行政側に有利なようになってくるのが、いまの日本の裁判制度というか裁判の流れとなっていますので、全く油断はできません。 そうではあっても、こういう判決が下されたことは、それなりに意義があることで、裁判官は自分たちの人事にばかりうつつを抜かしているのではないということを指示してくれました。
福井地方裁判所の樋口英明裁判長は、福島原発の事故を重く受け止め、人格権を、他の何ものよりも尊い最高の価値を持つものとして、判断の機軸を明確にしての判断は素晴らしいものと言わざるを得ません。樋口裁判官の名前を極力記憶しておくようにすべきではないでしょうか。
横浜司法裁判所の佐村浩之裁判長も、自衛隊機の夜間の飛行を指し止めするという画期的な判断をしたことは記憶に留めておかれるべき裁判官のひとりかもしれません。米軍機の飛行については判断を避けたことはある意味仕方のないことです。日本は何と言ってもアメリカの、米軍の属国のままですから、宗主国に文句や異議は唱えられません。悔しいですが日米地位協定がある限り真の日本国の独立はないのです。(今ゆっくりと勉強中です。)
前にも何回か紹介しているかと思いますが、『通販生活』2014夏号です。
一年に4回の発行ですか、今回の夏号は180円です。今どき信じられない価格となっています。 今季号では、集団的自衛権の行使について、「解釈改憲」で認めることの是非を問うています。 石破 茂(自民党幹事長)、弘兼憲史(漫画家)、小林 節(慶応大学名誉教授)、阪田雅裕(元内閣法制局長官)、内田 樹(思想家)、加藤洋子(東大大学院教授)の6人が自分の考えを載せています。 それぞれ比較できるから、考える材料となります。
今回はそのことではなくて、「通販生活」で一番好きなのは、連載物の『野坂昭如の昭和ヒトケタからの詫び状』ですね、これが一番いい、ひらた中央病院の取り組みについて初めて知ったし、皆さんにも知っていただきたいなと思っています。
今世間では漫画「美味しんぼ」の鼻血の描写について喧々諤々の様相を呈しています。福島県民に対する風評被害の拡大につながるようなことでは困りますが、事実は一体どうなのか?何が真実なのか?という問題提起としては大いに議論すべきことかなと思います。
漫画家側としてはきちんと取材したうえで描いたということですし、現に鼻血の出る回数が増えていると言っている人もいるわけで、それはその範囲では正しいことなのでしょうが、そういう個別具体的なことと一般論、総論的なものとが一致しないと言われていることが問題なわけです。
根底には政府や専門家たちに対する、もうどうしようもない不信感があるのはさけられません。情報を与えられずに、散々騙されてきたわけですから。 福島第一原発所長の「吉田調書」もようやく日の目を見ているようですが、東電や政府はまだまだたくさんの情報を隠し持っています。個人の調書だから、混乱を招くと困るから、不安を掻き立てたくないとかいろんなことを言いますが、要は”知られたくないから”にほかなりません。
ちょっと話が逸れつつありますが、福島県では震災当時18歳以下の子どもを対象に甲状腺検査を実施することとし、約36万人の1回目の検査が3月に終了し、今後は20歳までは2年に1回、20歳を超えたら5年に1回の検査をじっしすることになるようです。 また県内59市町村のうち17市町村ではWBC(ホールボディカウンター)による内部被ばく検査を行っています。
(食べられないサクランボ)
しかし、親たちの強い要望があって、福島県平田村の「ひらた中央病院」はWBCによる内部被ばく検査を、さらに甲状腺検査を無料で実施しているというのです。しかもひたら病院では年齢制限はなく、事故当時福島県外にいた人も受診はOKとのこと。
さらに福島県の甲状腺検査のエコー検査の時間は5分というのに対し、ひらた病院では15分かけていること、またそれ以上に血液検査(小学生以上)と一時検査の段階から尿検査も行っています。甲状腺検査は不安解消、早期発見・早期治療のため、1年に2回の検査を勧めているとのこと。
尿検査では日常のヨウ素摂取量を把握し、血液検査では血液中の甲状腺ホルモンの濃度などから内科的な甲状腺の病気を発見できるということです。 そして専門医がエコー検査の画像を実ながら血液や尿検査の結果と併せてひとりひとりに直接説明していると言います。
今まで5700余の検査を実施した結果、現段階では甲状腺がんについては放射線と関係あるともないとも言えないが、『放射線との因果関係については、・・・、国策として原発を推進した国がしっかり調査をして発表するべきことです。』
つまり私が言いたいのは、「安心安全」というからにはしっかりとした検査体制が、しかも長期にわたり必要だろうということです。 福島県民に対する健康に関する診断や相談体制はどうなっているのでしょうか。物理的なそういう体制を万全なものに整備しておかなければ、いつまで経っても不安はなくならないし、不安からくる風評被害も消えることはないでしょう。
(毛虫が一杯付いています。これも現実です。)
本来東電や国や県がしっかりした検査体制を確立させるべきところ、いち民間病院がやらざるを得ない状態となっていること、しかも献身的にやろうとすれば悲しいことに、ひらた病院は東電や国からお金をたくさんもらっているとかいう誹謗中傷が寄せられているようです。 国に対しては援助のお願いをしても、そういうことは県に言ってくださいと言われ、県からは誰かにやってくれと頼まれたのかと嫌味を言われたりもしたそうです。また県立医大と協力してやろうと思ってもいい返事はもらえないそうで、そういうところがとっても悲しいところです。
(ここにも毛虫がたくさん)