このところの春日和に、pochiko農園や庭の雪はすっかり融けて
ふと気が付けば足元に福寿草…去年は葉っぱばっかりで
ついぞ咲くことがなかった福寿草。
今年は2輪の蕾が一つは咲きかけて、一つはまだシッカリの蕾
春の初めに咲くこの黄色い可愛らしい花は
色彩の少なかったいままでの季節に彩りを与えて
ちょっと嬉しい存在で、目に染み入る強烈な春を感じさせてくれる。
朝の洗濯物を干している時で、夫がしたり顔で福寿草咲いてたぞって
その時に初めて知ったのだけど、それを認めるのが何だか悔しくて
うん、知ってた…今日あたり花が開くんじゃないかって思ってたよなんて
慌ててカメラを持って写真を撮りに行く。
赤いネコヤナギ…春の香りするのかノリスケ。
福寿草の生えてる所まで侵略しつつある芝生の中に
恥じらいにも似た福寿草の蕾が片方は花開きかけ。
その傍にある薄紫のクロッカスは、まだ針みたいにツンツンと
それでもふっくらと優し気に咲くのは時間の問題のようなこの日の陽気。
あんなに待ち焦がれていた春が、いつの間にかバタバタと過ごしているうちに
やって来てたんだねえ…そんな事にさえ気づかなかった。
ノリスケ体力持て余し気味でしゅう嬢を襲うの図!!
ポチコちゃんお気に入りの場所でのんびり日向ぼっこの大あくび
家に引きこもりだったしゅう嬢やポチコも外に出て
何だか気にせいか、ポチコちゃんの毛艶が良くなったような気がする。
そういえば、夜になると苦しそうな息遣いの発作も少なくなったような…。
暖かくなるとそう言う事さえも楽になって来るのかな?
良かったね! ポチコ。
畑をのんびりと歩いて、直に春を感じてみたけど
畑の隅っこあっちこっちには野ネズミの通ったトンネルの入り口が
あちこちに見られる。
そういや、ノリスケの夜勤が多いと思っていたよ。
夜いくら呼んでも姿を見せずに、朝になるとカーテンの向こう側で戸が開くのを待ってる。
そんな日が何日かあった…あれは活動し始めた野ネズミを見張っていたのかもしれないと
そういう事ででも春の訪れを感じさせるには十分な事ではあった。
半日ほどで咲ききってしまった福寿草
お花が笑ったお花が笑ったクロッカスの花も笑った♪
そんな事を思いながら、午後にはようやく花開いたばかりの福寿草は
蕾共々満開状態になった。
植物は季節の合わせて、ゆっくり咲いてみたり急いで咲いてみたり
我われが思うような長閑さとはかけ離れた存在なのかもしれないと
それでも春の花が咲くのは嬉しいものだ。
春の香りがする。
夕方近くにようやく蕾を持ち始めた近所の枝垂れ桜の
逆光の黒いシルエットを見れば、頭をよぎるのはおぼろ月夜の曲だった。
菜の花畑に 入日薄れ見わたす山の端 霞ふかし春風そよ吹く 空を見れば夕月かかりて 匂い淡し…。
この時期にはちょっと早いけど好きな春の歌だった。
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