さてここでストーブの一番下にある空気取り入れ口よりマッチで団子状の新聞紙に着火するのである。火はその上の数枚の木の皮に移り、次第にその上に置いた木の小枝→細い薪に火が拡大していく算段である。ここでうまく薪に火を移すには上には次から次へと薪をくべてはいけない。下から上へ空気が通過できるような流入スペースを必要とするためあくまで「疎ら」に置かなければならないのである。薪に十分火が移っていればいいが、まだ十分に薪が熾っていない段階ではここで湿った薪を使用してはいけない。ストーブ当番は薪置き場から薪やコークスを毎朝バケツに入れて持ってくるのであるが、ここで雨や夜露で湿った薪を選んではいけないのである。積み上げられた薪の一番上は湿っている。したがって3~4段目あたりの薪を選んでくるのが正しい。さてそして太めの薪に火が十分に回ってきたならここでコークスの出番になる。<o:p></o:p>