吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

創感染 その8

2014年10月27日 14時58分33秒 | インポート

    付き添いの友人に、説得を頼んでもラチがあかない。すぐに眠りこけてしまうのである。友人も泥酔しているので役に立たないのである。しまいに「先生、もういいですから勝手に縫ってください。もし暴れたら注射でもなんでもいいですから眠らせて黙らせてやってください」と。この友人も無責任である。しかたがないので先に別の患者を診察していたら、時々この男は目を覚まし「おいおい、俺をほっとくのかい? 治療はすんだのかよ?」とか言い始めるのである。「では縫合してもいいのですか?」と聞くと、「まてよ!考えさせてくれよ、患者の権利だろ」と馬鹿みたいである。結局数時間このやり取りの繰り返しであった。結局、少し酒が醒めたところでようやく縫合することになったが、やれ「俺は酒が強いから麻酔は効かないんだ、たくさん使えよ」とか、「手を抜かずに丁寧にやれよ」とかうるさい。案の定、縫合の最中は「痛いよ、痛いよ」とだらしがない。今までの勢いは酒が入っているせいだろうか?<o:p></o:p>