勝海舟をして「横井小楠門下第一の人物」と言わしめた、安場保和に関する「安場保和伝」を読んでいる。編者の安場保吉氏はお名前から察せられる通り、安場保和(一平)の曾孫であられる。東京大学卒、京都大学・大阪大学の教授を勤めた経済史学者である。この本は、10人の著者が保和が生きた夫々の時代を担当して構成されている。同じ曾孫・鶴見俊輔氏の「安場咬菜管見」が肩のこらない文章でほっとする。
表紙に安場保和の大礼服を着た一枚の写真がある。よくみると少し場違いに日本刀を手にしている。保和は初名は一平、先祖に同名の人がいる。編者安場保吉氏は「四代目一平にいたって、安場家はいきなり日本史の全面に出ることになる。赤穂四十七士の吉良邸討入りに伴う細川邸での大石内蔵助良雄切腹に当って、一平が介錯を仰せつけられたからである」と記す。
かって一平の直系のご子孫が「なんでも鑑定団」に、この介錯の刀を持ち出されたことがある。(幾らであったのかは承知しないが・・)保和が手にしている日本刀は、若しかしたら、安場家のお宝とも云うべき、あの大石内蔵助介錯の刀ではないのか・・・。
編者は、私のような俗っぽい話しには見向きもされていないが、知りたくなるではないか。安場保吉氏はこの本の出版(2006初版)をみられないまま、2005年に亡くなった。
表紙に安場保和の大礼服を着た一枚の写真がある。よくみると少し場違いに日本刀を手にしている。保和は初名は一平、先祖に同名の人がいる。編者安場保吉氏は「四代目一平にいたって、安場家はいきなり日本史の全面に出ることになる。赤穂四十七士の吉良邸討入りに伴う細川邸での大石内蔵助良雄切腹に当って、一平が介錯を仰せつけられたからである」と記す。
かって一平の直系のご子孫が「なんでも鑑定団」に、この介錯の刀を持ち出されたことがある。(幾らであったのかは承知しないが・・)保和が手にしている日本刀は、若しかしたら、安場家のお宝とも云うべき、あの大石内蔵助介錯の刀ではないのか・・・。
編者は、私のような俗っぽい話しには見向きもされていないが、知りたくなるではないか。安場保吉氏はこの本の出版(2006初版)をみられないまま、2005年に亡くなった。