津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

跡目申付覚--寛永十九年七月七日

2008-11-18 20:15:13 | 歴史
     跡目申付覚
一、道家帯刀知行弐千弐百石ニ同左近右衛門本知千五百石之内五百石右之弐千弐百石ニ加
   左近右衛門ニ遣
一、松野七左衛門知行三百石同平八ニ遣
一、湯浅角兵衛知行五百石同三太夫ニ遣
一、井門亀右衛門知行千石一職同弥佐之介ニ遣
一、前川三平次知行三百石同縫殿介ニ遣是ハ右之跡目ニ者無之候へとも遣也
一、大石長右衛門知行三百石同新右衛門ニ遣
一、樽井左衛門知行百石同久太郎ニ遣也并久太郎ニ今迄遣置候三人扶持方弟共やしないの
   ためニ候間百石之知行ニ右三人扶持方指添候而久太郎ニ可渡也
一、竹内吉兵衛知行同作丞ニ遣
一、八木田新太郎知行百五拾石同弟長七ニ遣

     扶持方遣覚
一、竹内吉兵衛末子歳八ッ男子五人扶持方可遣也    阿部一族誅伐の際討死した竹内数馬カ
一、国友太郎助弟小熊十二 五人扶持方可遣也
一、井関左源太子市十郎七ッ 八人扶持方可遣置十五ニ成候ハゝ親之跡を可遣也
一、有吉舎人子無之候間弐拾人之扶持方如定置女房ニ可遣也
一、上野角左衛門子無之候間女房ニ六人扶持方如定置可遣也
一、藤寺次郎右衛門拾人扶持方・大判弐枚遣置候 子七太郎太鼓親よりよくうち候間親之跡可
   遣也
                              以上
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山鹿の湯の効用

2008-11-18 14:30:24 | 歴史
 寛永十七年十一月四日、山鹿に出かけた忠利は波多中庵に宛て書状を発している。

 山鹿へ参湯へ入申候 此前も入候 餘りあか落候心候哉身はしゝゝと覚へ
 此度も其分候間我等身内少も無之間さらに入ぬ事と存ニより疝氣斗あらい
 申候へハはや事之外能覚へ申候 加様之きとく成事無之候 其方なとのた
 めにハ如何可有之候哉兎角あたゝめ候湯と覚候 謹言

   www.y-kankoukyoukai.com
 細川忠利公ご推薦の、山鹿の湯宿にお遊びになりませんか・・・
 
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有吉平吉(英貴・頼母佐)再婚

2008-11-18 10:50:08 | 歴史
 9/11ブログで「有吉平吉・後室」を書いたが、大間違いをして変なコメントをしてしまった。ここでいう平吉とは英貴(平吉・頼母佐)のことであり、9/11のブログでは四郎右衛門・立行と間違えていた。(朱書きで訂正いたしました)

有吉英貴は当初、朽木明昭(幽齋兄三渕藤英孫・朽木家ニ代)の妹を迎えたが、此の人は輿入れ後すぐに亡くなったとされる。三齋がすぐに行動を起こしている。

■熊本県資料・近世編(一)p78
 已上
 小倉より幸便之由候間申候有吉平吉女房共煩候て相果候 然者薮小吉所へ遣候伊賀殿(三渕好重)むすめ之いもと御入候それを遣度候 但其方無用と被存候ハゝ遣まゝしく候六兵(朽木家初代明貞)入むすめ果候てから十日の内にて候間勿論平吉ニも又いか殿むすめ方へも何共不申候 同心ニ候ハゝ来冬之時分可申出候 合点候ハゝ去りとも先々さためされましく候 無同心ハ不及申候 恐々謹言
    五月十四日                   三齋(御判)
      内記殿
        進之候

 これに対する忠利の返事が下の書状である。

■熊本県史料・近世編(一)p397 (抜粋)
(前略)平吉女房相果申候ニ付而伊賀殿むすめ薮小吉所へ被遣候いもうとを平吉所へ被遣度之由奉得其意候 拙者ハ只今存寄儀も無御座候 當暮ニ可被仰付候間沙汰を仕間敷之由畏(ママ)存候 此等之趣御披露所候 恐々謹言
  青木与吉罷上候時
      六月五日
         魚住傳左衛門殿

 此の伊賀殿むすめが古屋であり、三齋が養女となして平吉(英貴)に嫁がせた。
 蛇足:三渕好重は慶長七年、従五位下伊賀守に叙任されている。この時期細川家臣での叙任は珍しく、何故なのか首を傾げている。


 +--三渕藤英---+--秋豪
 |          |
 |          +--朽木昭貞---+--昭知-------→(朽木家)
 |                     |
 |                     +---●
 |                         ∥
 +--細川幽齋---三齋(忠興)---忠利   ∥
 |                         ∥
 |         有吉立行---+--興道  ∥
 |                 |       ∥ 
 |                 +-------英貴 
 |                         ∥
 |          +---------------●古屋(三齋養女)
 |          |
 +--三渕好重---+--重政----------------------→(三渕家)
            |
            +--孝紀(長岡中務少輔孝之養子)
            |
            +--山名藤十郎
            |
            +--●蔵(薮市正室)-------------→(薮 家)
            |
            +--●幾久(谷内匠允室)---------→(谷 家)
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