津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

淫亂の所柄

2013-08-08 11:58:02 | 史料

 史談会の資料つくりの為に上妻文庫の「肥後諷刺文学」を読んでいるが、恰好の餌食となっているのが「不義」「密通」などの事件である。
M父子は妻(母親)の不義の相手を打つべく乗り込んだが返り討ちに遭い、父はその日の内に亡くなり、子も疵を負い翌年亡くなっている。
四千石Tは養子だが、実家の下女に横恋慕して発覚、お蔭で二千石に格下げされた。「先祖の訳」とは参らず、子孫に加増されることはなかった。
「落書」にはもってこいの事柄で、『世の中には珍敷事あり集めて二幅三幅と對に出て残るを一幅に出て』によると、「色くるひの三幅對」には
       K・G助 M・K角 Y・J右衛門 等が不名誉にも名前を連ねたりしている。

 又、井田衍義の十四ケ條會處定法(819)には、下々の話として不思議な記録がある。

                                       覺
                 下人家長之母妻致奸婬候儀、五倫を亂大罪ニて兼て格別不被及御沙汰事ニ候、然處累年風俗致陵夷候所より遂々
                  奸婬之者多相聞へ、其元支配玉名郡荒尾手永上沖ノ次村久右衛門妻やな・同下人嘉平次奸婬罪、依之被召籠候、
                 重畳不届者ニ付早速死刑可被仰付候得共、別て沖ノ次村之儀は婬亂之所柄ニて、數年風俗を成候事ニ候得は、此
                 度之儀ハ先一等を被滅、夫々御刑法被仰付候、自今違犯のもの於有之は惣て可被處死刑候事
                 右之趣、其元出在有之郡中不洩様可被申聞候、尤仲間中へも支配/\え沙汰有之候様可有通達候、已上
                         亥十一月                      御奉行所 

 
 「淫亂の所柄」故罪一等を減じたというのだが、この村の名前はなんとも不名誉な話として伝えられてしまった。 

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残暑お見舞い申し上げます

2013-08-08 08:24:18 | 徒然

                                残暑御見舞い申し上げます。

                                 

      梅雨明けが早かったせいで、今年の夏は随分長く感じられます。立秋とはいえ猛暑つづきで71爺はいささかへたり込んでいます。
     血圧が高いし心臓はばたばたするし、なるだけ外出せずにひたすらつけっぱなしの冷房の元で生活をしています。
     秋の気配がたしかと成る「随兵寒合(ずいびょうがんや)」の到来まで約40日、熊本独特の暑さがまだまだ続きます。
     御地は如何でしょうか。熱中症にかかられないように充分お気をつけられてお過ごしくださいませ。

                             立秋とふ言の葉のみの季なりけり  片岡良子  

                                        津々堂 敬白

 

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