津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■黒木

2020-03-03 22:08:21 | 徒然
 ここ数日ご紹介している、細川小倉藩の日帳に度々「黒木薪」という言葉が出てくる。
最近私は、嵐山光三郎の「悪党芭蕉」を読んでいるのだが、まことに奇遇というべきか、ここに野沢凡兆の次の句が紹介されていた。

        時雨るるや 黒木つむ屋の 窓あかり

この句は情景をそのまま表現していて、非常にわかりやすい。そしてまさに忠利が調達を命令した黒木という語句が登場していた。
農家の軒下でもあろうか、薪がうずたかく積み上げられている。小さな窓から明かりが漏れている。
黒木とは、「生木をいぶして黒くなった薪」とある。寸法をそろえて切断し、いぶすというひと手間を施したものらしい。
12月2日の日帳(明日UP予定)では、忠利は黒木が良く出来たことに満足しているようだが、さらに「今少なまびニ候間、よくひ申候様ニ可申付候」と申し付けている。
「ひ=干」か、よく理解できないが後ひと手間を要求しているようだ。
                    
 
 
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■図書館が閉館中ゆえに

2020-03-03 11:55:19 | 徒然

 図書館で調べたいことがいろいろあるのだが、コロナウイルス関連で休館中とあって、少々いらいらしている。
そこで、今朝の散歩の帰りに私が住まう地域の公民館により、熊本市史・通史編「古代」「中世」の二巻を借りてきた。
さぞひっそりしていることだろうと思ったら、何のことはない中から御年寄の元気な声が聞こえてくる。
数人の人が、インストラクターの掛け声に合わせて、体操をしている。コロナなんぞ吹き飛ばしてしまえという勢いである。
貸し出しをしている「熊本市史」は、借り手は皆無の状態で、私が一人今回で四回目の貸し出しである。
つまり、私の専用状態になっている。二冊とはいえ相当重い。抱きかかえて持ち帰った。
一週間ほどはこれを読んでいらいらを吹き飛ばそうと思っている。

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■志方半兵衛言上之覚・9(12月29日付‐2)

2020-03-03 08:23:14 | 史料

13        おい申ニ付誠はいぐんニ罷成入切申勢共ニ
         惣尓けニ迯尓けるニときを上申ニ付立花殿
         先手松倉殿之先手 肥後様ゟ 上使之御衆へ御使
         被遣候衆坂崎清左衛門・藤本伊左衛門・藤崎喜八郎
         平野太郎左衛門・沢市兵衛・牧牛介 肥後様舟手之
         御てつほう頭中根市左衛門親子、浅野安藝守殿
         御使一人有馬左衛門佐殿御使二人 上使衆を頼
         参候牢人衆一度ニ城之屏きわまて乗申所ニ
         城ゟてつほうを打角木ニて石をは手又人
         毎ニかくめ石を打稠敷働申其上同勢つゝ
         き不申ニ付乗きかせす引取申候 手負死人
         多御座候へ共何も隠シ申ニ付何程とハ知不申候
         大方名ミやう/\知申分書付差上申候 なべ
         嶋勢ハ参百程被討申由申候へ共ふかくかたし
         申ニ付知不申候 城之内男/\はてつほうを打
         石をなけ申候へは女と男之手まへ迠石をはこび
         申由申候事
       一、鍋嶋勢はいぐん仕候と一度ニなべ嶋勢之小屋ニ

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■細川小倉藩(165)寛永三年・日帳(十一月晦日)

2020-03-03 07:09:16 | 細川家譜

                (寛永三年十一月)晦日

         |           (米田是友)            
         |    晦日  御横目甚左衛門
         |

         |一、毛利甲斐守殿ゟ御状、飛脚ニ被差越候を、曽根へ持せ差上、 御返書出申候を、町宿迄、小頭篠
         |                   (臼杵ヵ)       
         |  山勘右衛門ニ持せ遣候事、使歩ノ衆ハ明井角左衛門、やとハ米や彦五郎所之由也、
         |                 (規矩郡)
黒木薪ノ用ニ手斧 |一、井門亀右衛門与ノ山本十左衛門、西大野ニ而、くろ木被 仰付候ニ付、くわ壱丁・てうの弐丁被
等ヲ鉄茡其外普請 |       (伊佐)
道具奉行ニ求ム  |  渡候へと、いさ源七・原田安右衛門ニ申遣候、又右ノ御薪きり候、同小倉持出候ニ、人足参人被
人足奉行     |  渡候へと、杉弥三郎所へ申遣候候、
         |                 (氏家元高)室、細川興秋女・鍋
忠利帰城シ氏家元 |一、曽根ゟ今日被成 御帰城候、直ニ氏江源六殿へ被成御座候、
高邸ニ臨ム    |
         |  (有吉英貴)                    (魚)       (縞 木 綿)        
百性ノ縞木綿盗人 |一、頼母佐殿百性、京都郡ゟ爰元へ参、うを町ニて、しまもめんをぬすミ申付而、町奉行衆ゟ此段頼

ヲ町奉行ヨリ届ヶ |  母佐殿へ被相届由候、御郡之ものゝ儀ニ付、佐方少左衛門所へ被仰遣候処ニ、小倉御奉行衆へ可
郡奉行へ渡ス   |  被成御尋由、被申越候由、頼母殿御登城被成、被仰聞候、ぬす人之儀ニ候間、御成敗可然由申候
成敗       |  事、
         |                        (度脱)
江戸供ノ願書   |一、鯛瀬九郎太郎・同伝三郎両人共ニ、来年江戸御供仕由ノ書付、被差上候事、
         |              (童)                   (ママ)
筑前ヨリ走リ来ル |一、今晩暮もとニ、十二三斗成わらんべ参候而申候ハ、私ハちくせんのゟ罷越候、おや共ハやかて跡
童        |  ゟ参由申候、二三日ハ花坊所ニい申候へ共、ちくせんのものを置候事ハいやと申候由ニて、森作
奉公ヲ願ウ    |  兵衛所へ参、召置候ハヽ、奉公仕由度由申候か、いかゝ可仕哉と、作兵衛被尋候、置可被申も、
         |                 〃
         |  又ハおい出シ可被申も、其方次第と申候事、
三斎へ味噌酢ノ間 |一、三斎様へミそ・すノ間三樽被進候、 御書も岩男加右衛門持出申候を、正源司市兵衛与ノ八谷新
ヲ進上      |  介ニ、御長柄六人ニ持せ差遣候、 御書御日付明日ニ被成由、加右衛門申候ニ付、明日夜ノ内ニ
         |  たち、可被参由、申渡候事、
         
         |    (ママ)                  
         |    廿五日  
         |             (加藤)(栗野)
国東郡皆済目録  |一、高2先郡ゟ皆済目録来候、新兵衛・伝助へ渡し候事    ○錯簡アルカ    

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