東京オリンピックの開催がかなりの確率で危うくなっている。
IOCやJOC、日本政府、東京オリンピック委員会、東京都など「規模縮小せず開催」と叫んでいるが、コロナ禍の中そんな声がむなしく聞こえる。
「アスリートファースト」からしても、練習もできない現状などからすると、延期論が飛び出してきても不思議ではない。
JOCの山下会長は、選手たちからの延期論について「一部のアスリート」からの発言だとしている。
自分自身がモスクワ大会に出席できなかった経験からしても、何とか東京オリンピックを開催したいという想いは計り知れないものがあろう。
それでも現実はかなり厳しい。山下さんの胸中察するに余りある。
3・40年まえ、私は偶然ある小さな飲み屋で山下さんにお目にかかったことが有る。
後から入ってこられて一つ先の席に座られたが、あまりの大きさに驚いていたら山下さんだった。大変気さくな方で少し言葉を交わした。
現在は発言も注目されるところだが、立場上積極的な発言はあり得ない。
「中止」「延期」をだれが一番最初に発するのか興味深いが、これはIOCにげたを預けるしかなかろう。
いずれにしても、そんな中各方向で検討が加えられていないはずがない。発表もそう遅くない時期に何らかの発表があるだろう。
それにしても、パンデミックが現実のものとなった今日、「開催」を言い続ける関係者の言葉がむなしいことではある。
昨日熊本でもまた一人、外国から帰国された方が感染者として発表された。
それぞれの方が重篤になられないよう祈るばかりである。