津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■家紋つれづれ・酢漿草(片喰)紋

2020-04-20 17:33:07 | 細川家譜

                   片喰    剣片喰  

 近所のお宅のコンクリート擁壁の水抜き穴に酢漿草が根を張って、道路側に成長している。
これは赤片喰だが小さな黄色い花が愛らしい。円柱形の果実は熟すとはじけて沢山の種子を飛ばす。
子孫繁栄に通ずることから、武家の間でも家紋として好まれたらしい。
「酢漿草紋」は優しく穏やかな感じだが、「剣酢漿草紋」少々いかめしさも伺える。

細川藩では酢漿草紋が岩男家・石川九郎左衛門家・深野家・太田善九郎家、田屋家・松岡久左衛門家・佐分利家・森田家・末松家、橋本伊学家(鞠挟みに酢漿草紋)、古屋家(六角に酢漿草)などがある。
又、剣酢漿草紋は出良家・野尻家・舟瀬家・沢源太郎家、早川三左衛門家・和久田庄右衛門家が(隅切り平角に剣酢漿草)、楯岡家、野口家・白杉家(丸に剣酢漿草)、久保田英助家(平角に剣酢漿草)、竹内家・杉十郎右衛門家(六角に剣酢漿草)などがある。

               

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■コロナ日永を読書で過ごそう

2020-04-20 14:50:09 | 書籍・読書

                                                くったくの積もりてコロナ日永かな  津々
 
 最近は朝目が覚めると、「また長い一日がはじまった」とため息が出るような気持である。
全く人気のない散歩道を黙々と50分程歩いて帰宅すると、それから先は駕籠の中の小鳥である。
キーボードをたたくのさえ億劫になり、資料を読んだりこ難しい本を読んだりもつらくなってきた。
肩の凝らない本を読もうと「紀伊国屋」のサイトで本探しをする中でこの本を見つけた。


                                                                朝日新書<br> 京都まみれ 

 井上先生の「京都ぎらい」「京都ぎらい・官能編」につづく第三作である。
京都人とは「洛中生まれ」をいうのだそうで、井上先生は洛中生まれでないことに相当根を持っておられる。
前作も大変面白く読んだが、4月発刊のお蔵だしである。

出版社内容情報
京都と東京はどちらが格上か。首都東京の圧勝だろうと著者は本書を書きだした。ところが……各地に残る不可解な地名から「とらや」の羊羹まで、数々の物的証拠が千年の古都のあなどりがたさを告げる。ほこらしげな京都人たちに、もう一太刀、あびせておかねば。



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■細川小倉藩(206)寛永四年・日帳(二月廿一・ニ日)

2020-04-20 06:18:27 | 細川小倉藩

                      (寛永四年ニ月)廿一・ニ日  

         |
         |    廿一日  奥村少兵衛
         |
大水退ク     |一、昨日ゟ、事外大水出申候へ共、今朝は水引申候事、
籠者人横目坊主ノ |一、御横目坊主玄佐籠者被 仰付候処二、妻子共はや二三日もめしをたへ不申、うへニ及申候間、籠
妻子へ飯米給与  |  者被 仰付者之妻子之儀に候間、兵粮御あてかい被成間敷候哉と、皆川治ア丞被申来候間、兵粮
         |  可被相渡由、金子喜左衛門ニ申渡候事、
         |一、生源寺市兵衛・不破忠左衛門登城ニ而被申候ハ、真下喜左衛門与太和長左衛門と申もの去々年相
河口女ノ出切手  |  果申、彼者女房生国中国のものにて候、此地ニハ親類も無之、はやうへに及候間、川口御切手被
         |  下候ハヽ、本国へ返し度由被申候、他国ノへの女ハ 御印不出候ヘハ不相成候、何も御家老衆へ御
         |  談合可申之由、申候事、
         |                      (曽根、規矩郡)

曽根ノ堤切ル   |一、平井五郎兵衛所ゟ被申越候ハ、昨日之大水に、そねの土手三間ほときれ申候由、今程作時分に候
から戸めり入ル  |  間、御普請被仰付可然由、被申越候、同所から戸も三ヶ一ほとめり入申候由、申候事、
鉄炮足軽ヘノ田地 |一、御鉄炮衆二被下田地、鬮取ニ被仰付被下候はくるしくも存間敷候へ共、わり付ニ被成被下候ニ
給与ヲ鬮取トス  |  付、たとへハ三段と被成御定候内、田地悪敷ニ付、五段も七段も取候ヘハ、種子方/\ニ何
         |  として作申儀成可申候哉と、迷惑之由申ニ付、しからハくし取ニ申付可然候間、以来とても悪敷
         |                                    〃
         |  所をとり申たるものうらミ可申候、左候ハヽ、新兵衛・伝助塀奉行共もゑこ仕たるやうニ可申候
         |  間、いよ/\くし取ニ可被申付由、新兵衛・伝介ニ申渡候事、

         |
         |    廿二日  加来二郎兵衛
         |
注文ノ枕箱作料過 |一、道倫幷上田忠蔵両人奉ニて、仕直候御枕箱、殊外工手間懸り申由、河田八右衛門被申候、大分物
分 唐屏風ノ作料 |  入之儀以之外ニ候間、吟味可仕由申渡候、又道倫奉ニて被仕立候唐御屏風も、殊外工手間懸申
二品ヲ吟味ス   |                            (双)
         |  候由ニ付、右弐色共ニ取よせ、吟味仕候、御屏風ノ下地三そう分ノ内、はや壱そう分ハ出来仕
大工飯米ニテ作ラ |  候ニ付、無是非候、〆弐そう分ハ、大工共飯米迄弐ても仕候ハヽ、させ可申由、道倫又ハ御奉行
シム       |                                       (ママ)
枕箱彫物好ミ   |  衆も可然申由、御枕三つ、ほり物を忠蔵このミ被申候内、弐つハほり物出来候、今ゟ掘物ハさせ
         |  被申間敷由、申渡候へ共、忠蔵申候ハ、〆而壱つハ忠蔵ほり可申由、被申候、弐つ分ハてま料
         |  相渡可申候、一つ分ハ手間料渡申間敷由申候事、
         |  (規矩郡)
矢山ノ牧馬飼育ノ |一、矢山之牧馬かいニ、御中間ノ助三郎置候処ニ、こゝもと用所候て、参候次而ニ、鉄炮ノ玉薬ノ請
中間鉄炮玉薬ノ請 |  取切手持来候ニ付、則少兵衛うけ取候て、右ノ助三郎ニ言伝持せ遣候事、
取切手ヲ持参ス  |
         | (宇留津、築城郡)
筑前へ通ヒシ者ノ |一、うるう津ゟ筑前へ通ひ仕ものゝ女房、御郡ノ籠ニ可被入置由、塩木又丞方へ申渡候事
女房ヲ郡ノ牢ニ入 |
ル        |
         |                          蓑田甚丞両人          御家老衆
乃美景嘉知行ノ種 |一、中津郡乃美主水知行種米出入之儀ニ付、佐方少左衛門〇書物被差上候ニ付、〇為御談合、式ア少
米ノ出入     |  輔殿へ両人参候処ニ、同日頼母殿ゟ中津へ様子可被仰遣由也、又彼庄やハ、先御郡へ被差越候へ
         |  と、御郡奉行両人へ申渡候事、
         |       (築城郡)                               (上毛郡)(築城郡)
郡奉行根付ナラザ |一、塩木又丞、椎田ノ與右衛門を召連登城候て、被申候ハ、椎田・八屋・湊、此三ヶ根付不罷成分
ル分ノ種子米飯米 |  ノ種子米、弁当分かつゑ申ものゝ為飯米、弐拾石被借下候様ニと、被申上候、その外ニ根付不成
貸付ヲ願ウ    |  所、弐百九十石余御座候、是ハ御種米被成御借候ても、根付仕儀もは不罷成由、被申候に付、然
         |                               〃
         |  ハ如何様に被仰付候ハヽ、根付成可申哉と、相尋候処ニ、何共わきまへ不申候由、被申候ニ付、
根付不能ノ書物  |  左候ハヽ、其段書物を以可被申上由、申渡候事、
         |    (矢野吉重)
絵師矢野吉重三斎 |一、御絵書三郎兵衛、従中津御急用之儀候間、早々可差越旨、長舟十右衛門ゟ書状参候付、同夜中
ニ召サル     |  ニ申付、遣候事
         |    


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