津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■細川小倉藩(300)寛永五年・日帳(六月朔日~ニ日)

2020-07-25 11:24:27 | 細川小倉藩

                                                  

今回から「細川小倉藩」は写真の第二巻に入ります。第二巻は寛永五年六月から寛永七年の六月迄、約484頁に及びますから、8ヶ月くらいかかるでしょうか。
しかし、そのスタートが切りよく(300)というのがうれしいですね。またお付き合いください。頑張ります。

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                      日帳(寛永五年六月)朔日~二日

         |              
         |   朔日         
         |
肩衣ニテ出仕   |一、今日ハ肩衣ニ而御礼也、
         |             (鍛冶)
すかしたる鐙百掛 |一、すかしたる鐙を、当所之かち共ニ、百かけほと可被 仰付と被 思召候間、すかしの御鐙を見
ノ用       |                  (熊谷)
         |  せ、可仕と申候ハヽ、可申付旨、奉九郎兵衛、
金瘡薬師二百姓ノ |一、金瘡薬師理兵衛方、少之間ノ御いとま申上、在所へ見舞ニ、今日ゟ被参候、就夫、国東夷村之作
手負ヲ療治セシム |  蔵手負申ニ付、療治可仕旨被 仰付、被参候事、
楊梅田川ヨリ進上 |一、田川ゟ楊梅弐荷持せ被差上候、則上ヶ申候事、
ス        |
         |           からなつたう
三斎へ唐納豆笋ゆ |一、三斎様へ為御音信、ぬかみそ・笋・ゆへし被進之候、御使ニは歩之御小姓関谷與三右衛門、御小
べし進上     |           〃〃〃〃
         |  人壱弐人被遣候事、
         |   〃
         |       古筆弐本
文房具貸出    |一、中折紙壱帖〇高田角左衛門・下村五兵衛方へ借用有度由候間、かし申候事、
         |一、飯銅上右衛門、長崎へ今日罷下候事、
         |

         |              
         |   二日         
         |       (敷脱か)
忠利坂崎邸普請ノ |一、坂崎一角屋作事之所、被成 御覧に可被成御座旨、被 仰出候事、
見分       |
楊梅未熟     |一、田川ゟ楊梅二籠持せ被上候、就夫、被成御意候ハ、未青候間、能うれ候てゟ取上可申旨、 御意
         |  之由、三宅勘十郎を以、被 仰出候事、
         |     〇四日之中ニ綴込ミシ錯簡二丁分ヲ、夫々原ニ戻シ、訂正ス、「」ニテ示す、
         |(錯簡)
忠利玄清ニ鍼療ヲ |「一、式ア殿内玄清ニ、針を御立させ被成候間、御のり物かき四人付置候へと、御のり物の小頭ニ申付
命ズ       |   候事
忠利坂崎邸ニ石ヲ | 一、坂崎一角所へ被成御座、石共御すへ被成候、左候而、式ア殿ニ而夕 御膳上り申候事、
居へ松井邸ニテ夕 |
食ス       |
硯ノ注文 八角  | 一、八角ノ御硯壱つ、そこを弐分すり候て、上ヶ可申候事、
         |                  (ママ)(几 帳 面
四角ノ硯     | 一、四角ノ御硯壱つ、仕法のかとを分半きてうめんをとり候て、上け可申事、同そこを弐分すり可申事、
袋棚ノ注文唐蒔絵 | 一、御袋たな、うるしぬりニ仕、から巻物絵ニ可仕上旨之事、
         |                   〃
引物師      | 一、引物師を申付、御ほん引せ、うるしぬりニ仕、唐蒔絵ニ可申付旨ニ候事
         | 一、御道具、うるしぬりのからまきゑ、手ノ不明やうニ、可申付之事、               」
         |   右五ヶ条、道倫奉り也、
見本硯      |一、四角成御硯壱つ、野田源四郎被持出候、御ほんのことくニ切せ可申旨ニ候事、

         |  下 水 板
丸硯       |一、けすいたを右同人被持出候、此けすいた二あひ候様ニ、丸硯を切せ可申旨、但、けす板ゟ一分半
         |  高ク、むらさき硯石ニ而、切せ可申旨ニ候事、
         |         〃                  

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■細川家家臣 清原仁五次宛の知行宛行状等

2020-07-25 07:18:57 | オークション
                肥後藩 細川家関係資料 《武家文書・花押》

  このお宅の知行宛行状は過去にも出品されている。 ■清原仁一郎宛 細川慶順(韶邦)宛行状
今回の 清原仁五次は仁一郎の祖父に当たる人である。その仁五次宛の知行宛行状等4点がまとまって出品されている。
まとまっていることに価値があり、史料的価値が一段と高いものになる。出品者の誠意が好ましい。
本来知行宛行状はこのようにセットであるべきものだが、このような形で保存されてきたことも大変珍しい。
そういう意味で高値になる事が予想される。少し興味をそそられているが、奥方に頭を下げるのもしゃくだし・・断念だな。

   1.第10代藩主 細川斎護知行宛行状 文政九年九月一八日
   2.御知行所付目録(上包あり)文化二年二月朔日
   3.清原仁五次殿御知行所玉名郡内田手永下小田村馬人畜小前帳文化二年三月
   4.清原仁五次殿御配知見図御帳 文化二年三月
 
 7月26日 21,000円で落札されたようです。
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■文久三年「恕斎日録」(22)

2020-07-25 06:12:19 | 恕斎日録

157続
     一正福寺風鎮祭一七日今日満日ニ付同役中参拝
     一穀丸様今暁子下刻被遊御遠去奉□取繕 依之今            穀丸(ヨシマル)=慶順(韶邦)二男、文久二年十二月十六日、熊本花畑邸生まれ
      日より日数十日諸事音便御達
       右ニ付御物頭列以上明十日四時より入時迄
158
       之内平服ニ而謁之御達
  十日 
  十一日 今日 玉名郡御惣庄屋共出府ニ而 頃日大風ニ而破
      損之新地再興等之事会談ニ而 治定之趣申出候
      内 第一ニハ小田・横嶋村 内膳殿・将監殿催合新地
      小田会所より引受之開川塘悉皆根切 唐人川築
      切之井樋破却いたし候處 此節之衆議ニ本通り
      築切候而者人気ニ差障り再興難成 石川筋ハ明
      放しニいたし川筋東西之塘築立 新塘千五百間
      築立之外見込付かね候 若左様ニ治定いたし候
159
      ハヽ川上之古田水害を免れ 近村之肥土を取 津
      口之通船も無差支 漁師共出漁も存分ニ相成 十
      分之良策 下方之悦無限 誠ニ御仁恵を戴候 乍併
      内膳殿家来内ニ不好者有之候ニ付 同方より同          
      意いたしかたく候段申出候ニ付 其方は如何様
      卆申開いたし候而治定いたし可申候様申付候
      事
       此入組至而入組 利害得失大ニ相違いたし候
       事ニ候得とも事長し上下達物帳ニ備録
  十二日 今夕刑部殿より帳口三人被呼候ニ付 岩崎・入江
160  
      同道参る之事
  十三日 右新地再興旧復之儀 内膳殿家来之中へ少々差
      障り有之候哉ニ付 小田御惣庄屋丸山平左衛門
      且又同所会所役人福田五次郎ハ 内膳殿家来と
      ハ兼而熟懇ニも有之 旁昨今日両人共ニ同方へ
         談脱か
      参り熟いたし候得とも 一切承引不致候由ニ
      而 両人共ニ差迫り罷出 其之次第申出候ニ付 詰
      間より別段を以早引いたし 右両人も召連 内膳
      殿へ参り候處 同殿ハ当時在京留守と申 至而無
      人ニ而 右等咄合之開いて無之 留守居川越丹右
161
      衛門・奉行代高木金左衛門と対談いたし 利害得
      失を明白ニ申伺候得とも一切承引不致 其上主
      人留守ニ而候間 下り候上ニ而返答いたし可申
      様申出候ニ付 右新地ハ一日も難差延候ニ付 た
      とへを引 御主人様御留守ニ付 御取切御出来か
      たく候ハ御尤ニ存候得とも 事之緩急ニより申
      候 若出火之節主人留守ニ而も候ハヽ 帰りを待
      取消可申哉 左様之節ハ伺ニも不及候事ニ而 万
      一御下り候上 御気ニ入不申候ハヽ 拙者罷出早
      速御申開仕候間 是非/\即座之決断を申伺候
162
      處 左様ニ候ハヽ御尤之事ニ付 主人留守をいた
      し居候方へ相談いたし可申候談申候而 同殿兄
      弟衆之内留守居致居候方へ申入候由之處 尤ニ
      被存候ニ付 勝手ニ築立可申候様との返答ニ相
      成候ニ付 右之返答を書記し見せ候而取置罷帰
                  (歓か)
      申候處 平左衛門共不一片相欽 直ニ願書を取調
      相達候事
       右入組且応対談論之次第ハ事長く記し尽し
       かね候 一通りハ上下達物帳ニ記置候事
       右者出来候上誠ニ下方之為合ニ相成候事
163            (寺脱)
  十四日強雨 妙解寺・泰勝参拝
      今日川々増水之事 所々より相達 別ニ記
  十五日 墓参等例年之通相済
  十六日
  十七日
  十八日
  十九日 公参湧泉庵参拝
      干衛殿より誘引ニ而 本妙寺貫主見舞 常題目庵
      ニ而午参会 雅宴之事  

 

             (全321頁のほぼ中間に達しました。50回予定より早く終わりそうです)    

 

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