津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■暑気払い

2021-07-09 15:27:36 | 徒然

 今日未明の雷は、我が家の上空あたりに居座って、一時間ばかり雷鳴をとどろかせた。
雨も凄まじい降りようで、雷鳴と雨音に悩まされてその後も眠りにつけず、睡眠不足でいささか眠たい。
昼食後は椅子に座ったまま舟をこぐ有様である。
7月に入ってからクーラーを24時間稼働させて来たが、今日は気温も27度くらいで、思ったほど蒸し暑くもないので、窓を開放してクーラーを休ませることにした。
あまりクーラーは好きな方ではないのだが、よる年波の爺様はやはり暑さは多いに堪えて、身体がだるくてかなわず文明の利器のお世話になってしまった。
そして暑い季節には暑気払いである。おつまみを小皿に入れて、焼酎オンザロックを一杯が日課である。
まさに杉良介氏の名句のままである。

               火の酒をもて火の国の暑気払ひ  杉良介

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■解説‐有吉家文書「年中行事抜粋」(四)御着座後初而御登城之式-1

2021-07-09 08:59:29 | 有吉家文書

■御着座後初而御登城之式
 御着座(ご帰国)後初めて御登城の式

     年頭并御発駕前御登城之御式相替儀無之
     年頭并御發駕前の御登城の御式と相変わることはないこと
      但御当所より頭衆時習館江被為入○より藤崎宮六所宮祇園社も召之無も是ハ御究ニてハ無御参拝○在候
       但し御当所より頭衆は時習館へ御入りなされ、〇より藤崎宮・六所宮・祇園社も召しなくともこれはお究ではなく参拝されること
       
  一、麻上下着御供揃一時前出仕之事
     麻裃を着け御供揃いの一時(二時間)前に出仕すること
      但御出之刻○又者宅々之遠近ニ応し見計出仕之事
       但し出かける時間は、その人の宅の遠近により見計らって出仕すること
  一、御城代之御一門衆一人同○一人御留守居大頭両人御城内方御奉行一人御目附出方なし出役之事
     御城代の御一門衆一人、同じく〇一人・御留守居大頭二人、御場内方奉行一人、御目付は出方なく出役のこと
      但大御目附等者御次へ出方有之とも御一門衆病中等之節ハ 此時代勤等之手数なし 御奉行江以紙面被申越
      候由之事
        但し大御目附等は御次へ出方有れとも、御一門衆病中等の節は此時は代勤等の手数はない、御奉行へ紙面を以て申し越す由の事
    付札
      安政四年閏五月朔日御登城之節前月晦日御用番之節御城代内膳殿より不慎ニ而不罷出段以紙面被達候付御城
      出之同席迄知らせ致候處御城ニて筋々之達無之由ニ而一歌席之段ハ御奉行も承居り由ニ候得とも同席江も御
      用人より尋候付、欠席之段答之右者御用人江者前段内膳殿より答ニも成候儀と心得候處、右之通ニ付今日於
      御殿御用人まて、右之次第御断申上候処不被遊御構旨ニ而相済候為後記置
       安政四年閏五月朔日、御登城の節、前月晦日御用番の節、御城代内膳殿より不慎にて罷り出ずのことについて紙面をもって達せら
         れ候付、御城
出の同席迄知らせたる處、御城ニて筋々の達はない由にて、一歌席(?)の事は御奉行も承知のことだけれども、同
         席へも
用人より尋たることに付き、欠席の段を答えこれは御用人へは前段内膳殿より答にも成候儀と心得候處、右之通ニ付今日御
         御において御用人まて、右之次第御断申上候処、御構遊ばされぬ旨にて相済候、後のため記し置く
  一、頬当御門内供数等小姓頭共控ニ有之候付略之
     頬当御門内の供の数などは小姓頭などの控えがあるので略す
      但同所家来計出入之儀茂同断
       同所の家来ばかりの出入りのことも同様である
  一、例之通家来を一人先二立闇り御玄関(1)より上り鶴之御間(2)より右手へ参、御床脇二枚杉戸より入透シ縁
    より通り二
御間(3)江通り候事
      例の通り家来を一人先に発たせ、闇り御門の御玄関より上がり、鶴の御間より右手に参り、御床脇二枚杉戸より入り、透かし縁より通り
      雪の間へ通る事

      但御玄関江ハ坊主出迎居、引取之節茂右同断、且又供之控所等之儀ハ小姓頭控二有之候間略之
       御玄関へはお坊主が出迎えて居り、引き取りの節も同様、但し供の控所等のことは小姓頭の控えにあるので略す
  一、雪之御間(3)と申ハ中ニ御衝立有之、御一門衆同席一所二障子之方向御襖際ニ左頭ニ座着々刀ハ銘々後二置
    候、刀掛
なし 右之方御衝立 外御留守居大頭相詰被居候事
     雪の間と申すところには中に衝立があり、御一門衆・同席(家老)一所に障子の方向の襖際に左頭にて座り、着刀は銘々の後ろに置くこ
      と、刀掛けは無い、右の方の衝立の外にはお留守居大頭が詰めていること

  一、御留守居大頭大御目附御小姓頭御奉行御用人御天守方支配頭同所御目附 御入前詰所江相見候事
     御留守居大頭・大御目附・御小姓頭・御奉行・御用人・御天守方支配頭・同所御目附、 御入前に詰所へ相見へらる事
  一、御注進左之通
    御殿御共周   慶宅坂
    右慶宅坂御注進を承、御玄関江罷出候事
     ご注進については、御殿御供廻り・慶宅坂 慶宅坂からのご注進の報を得て、御玄関へ罷り出ること
  一、西大手より御入大御番所当番之面々辻 御目見として軒下ニ居出候事
     西大手門よりお入り、大御番所の当番の面々は、辻お目見えとして軒下に出て居る事
  一、御玄関は幅一間長サ四間程有之、此所より土間之様ニ薄縁敷出有之候事
     御玄関は幅一間・長さ四間程あり、此所より土間の様に薄縁を敷き出してあること
  一、同席ハ御右ニ当り候御入之時大柱之元ニ少シ退石垣を右ニ取御左ニ当候御入之内大柱之方向座着見習之人も一所
    ニ座着之事
     同席(家老)は、右の事に当り御入の時は、大柱の元に少し退き、石垣を右に取り左ニ当るよう御入の内大柱の方を向き座着、見習之人
      (家老嫡子)も一所に
座着の事
  一、御一門衆は同席之上座薄縁一枚程進ミ石垣を後二て坐着之事
     御一門衆は同席(家老)の上座、薄縁一枚程進も石垣を後にして坐着の事
  一、御先立之御留守居大頭ハ御入之時御左ニ当候、大柱之元箱段を後二して御門之方向キ坐着、今一人ハ同席之左後
    板張之所ニ箱段向坐着之事
      御先立の御留守居大頭は、御入の時左ニ当り候、大柱の元箱段を後にして御門の方を向き坐着、今一人は同席(家老)の左後板張の所に
      箱段向に坐着の事

  一、夫より段落之御敷出御入之時大御目附御用人同御右之方御小姓頭御奉行座着御打揚いたし候、御取頭ハ中ニ座着
    其外御近習一手ハ箱段上ニ控居候事
      それより段落の御敷出御入の時、大御目附・御用人は同じく右の方、御小姓頭・御奉行座着御打揚いたし、御取頭は中に座着、其の外御
      近習一手は箱段上に控居る事

      但座着之次第ハ御帰殿之節茂同様ニ而坐之繰替等無之候事
       座着の次第は御帰殿の節も同様にて、坐の繰り替え等はない事
  一、御先立者御用人其先ニ御留守居大頭御先立有之候事
     御先立は、御用人其先に御留守居大頭が御先立される事
  一、御門内江御駕御乗入ニ相成候時分より次第ニ平伏御駕居り候所ニて御時宜一ト通り御意有之ニ而頭を上ケ被遊御
    上り候御跡ニ付上り候尤大御目附之跡ニ付参候事
      御門内へ御駕御乗入に成る時分より次第に平伏、御駕居り候所にて御辞儀、一ト通りの御意が有って頭を上げ御上り遊ばされた跡ニ付き
      上ること、尤も大御目附の跡に付き参る事

  一、御玄関より鶴之御間 水鳥之御間共云 其より右之方之御廊下筋御通御居間(4)へ被為入候付御竃之間 御頭
    番御茶
屋抔致坐着之前 行懸ニ座之奉見送御居間へ被為入候得ハ御辞儀仕九曜之御間(5)ニ而 御竈之間ニ行
    懸候へハ直ニ
左之方之御間山水之墨絵也、御一門衆同席御留守居大頭一所ニ左頭ニ御中庭を後二〆致坐着候事
      御玄関より鶴之御間(水鳥之御間とも云)其より右の方の御廊下筋を御通り御居間へ入られるに付、御竃之間に御頭番御茶屋など坐着の
      前行懸に座を見たてまつり送り、御居間へお入りなされたら御辞儀を仕、九曜之御間にて御竈之間に行懸、直に
左の方の御間(山水の墨
      絵也)御一門衆・同席(家老)御留守居大頭一所に左頭に御中庭を後二〆て坐着いたす事

      但御先立之御留守居大頭も御竈之間之先ニ而開候事
       御先立の御留守居大頭も御竈之間の先にて開く事

                         (続く)

                                   

                    現在の本丸御殿   地下闇り廊下  闇り御門  (1)鶴之御間下あたりに御玄関があった
             

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