津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■セミ二態

2021-07-01 17:14:20 | 徒然

 連日の暑さである。すでに30度を超えた中10時すぎに散歩に出た。
途中で桜の木に縋り付くように空セミを一つ見つけた。そういえば今年はまだ鳴き声を聞かないような気がする。
こんなに暑いのになぜだろうと不思議に思える。
3.4キロコースの内半分ばかりは、もろにお天道様の恵みを受けて汗びっしょり・・・
そんななかで今度は地面に落ちた「くまぜみ」を発見、仰のけに天を向いていないところを見ると、まだ生きているようだ。
しかしそろそろご臨終なのかな?そっと取り上げて草むらの下に移してあげた。今日は暑いでのう・・・

                

          からセミの左上の虫・・嫌な感じ  

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■夏の思い出

2021-07-01 07:29:24 | 徒然

 私が花園に住んでいるころ本妙寺参道に入れ墨を入れたおじさんが住んでいて、今頃の季節になると団扇を持ってステテコ姿で表へ出て涼をとっていた。
当時70歳くらいではなかったかと思うが、張りのない皮膚の中にある入れ墨が痛々しかった。
挨拶をすると「あつかなあ、たまらねえな」と返してくれた。ときには朝から歯ブラシを咥えて立っているのも見かけた。
本妙寺参道はほとんどが何らかの商売のお店が並んでいたが、おじさんの家は弐間間口ほどの単なる住まいだったように覚えている。

           ステテコや彼にも昭和立志伝

 これは小沢昭一の俳句だが、まさにその通りの世界観であった。おじさんの生業が何であったのかは知る機会もなかったが、奇妙に入れ墨を入れたステテコ姿の小さなおじさんを思いだすのである。
本妙寺の頓写会が近くなってきたが、あそこに夜市が建ったりすると、あのおじさんがテントの奥に立っているのではないかと思ったものだ。

ステテコも最近は派手な柄で若者が普段着として使っているようだが、おじさんにはやはり昭和の白いステテコがお似合いだ。

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