津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■鳴き納め

2021-07-22 16:29:02 | 徒然

 なんだか近くでクマゼミがやかましく鳴いている。
ベランダに出てみると腹をうえにむけて、そろそろご臨終という感じである。なんでセミは最後はあおのけになるのだろう。
かわいそうだから、緑の葉がよかろうと蘭の鉢につかまらせた。しばらく鳴いていたが本当に断末魔であったらしく鳴き止んでしまった。
あんなに勇ましく鳴いていたのに、セミのわずかな命は寂しすぎる。

               

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■朝顔や・・

2021-07-22 11:19:49 | 徒然

 世の中は今日から四連休だそうな。今日は海の日、明日はスポーツの日、そして土日と続く。
とかく嫌な話題が多いオリンピック開催の日も近づいてきた。
そんな中、小中学生は夏休みに入ったらしい。昨日は小学生たちが、学校で育てた朝顔の鉢を重そうに持ち帰っている姿を見かけた。
熊本では肥後六花の一つ「肥後朝顔」が有名だが、近くの小学校では生徒たちの鉢に並んで、それらしい鉢も仕立てられていた。
昔は夏の強い日差しを避けるために、竹を組んで朝顔のつるを這わせたお宅をよく見かけたものだ。
しかしご時世か、最近ではあまり見受けないし、朝顔自体をあまり見受けないように思う。
朝顔よりも、昼顔が可憐な花を公道の植込みなどに咲かせている。
この朝顔、季語としては「秋」に属するのだそうで驚かされてしまう。ただ「朝顔市」は夏だそうで、何とも不思議なことである。
山崎貞士氏の著「東肥花譜」には、あの横井小楠が残した句に「朝顔の顔が見たくて起きにけり」といく句があるそうだが、あまりうまいとも思えないが、氏の解説によると小楠が残した唯一の句だとされる。

 私はといえば幼いころ、母と夜市に出かけ朝顔を買ってもらったが、ひも(麦わら?)が切れて落としてしまい鉢がわれてしまった。
土をかけ集めて持ち帰って、翌朝小さな畑に植えてみたが、二三日内に枯れてしまい、姉からずいぶん嫌味を言われたことを思い出す。
この朝顔といい、幼いころの思い出に良いことは一つもない。

 

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■解説・有吉家文書「年中行事抜粋」(十一)窺日之式

2021-07-22 06:57:08 | 有吉家文書

■窺日之式

  四日    同席一人・御奉行一人・御郡代一人     
                     この扣を作ったのが家老の有吉氏であり、同席とあるのは家老職であることを示す。

  十六日   同席一人・御奉行一人
  廿五日   同席一人・御奉行一人・御郡代二人
    但大御奉行御目附之儀ハ御定例被召出ニてハ無之候事
              但大御奉行・御目附のことは御定例の召し出しではない事
  附紙
    御着坐之上被召出日窺日等之書付ハ初而被遊御用御聞候前ニ御用番より書付御用人を以奉伺候得者追而被仰出
    候事
    御着坐の上召出日・窺日等の書付けは初めて御用御聞なされる前に、御用番(月番家老)より書付を御用人を以って伺いたてまつれば、追
    って仰せ出されること竪
一、奉伺候ケ条申談諸書付共取揃前日伺文箱ニ入置候事
  御伺いするケ条を申し談じ、諸書付共取り揃え前日伺文箱に入れて置く事
       但半切もの其外諸書付ハ伺文箱ニ入組、竪紙もの等ハ服紗ニ包持候、右之文箱服紗ハ御用箱ニ入居候事
    但半切(はんせつ・紙を長手方向に半分にしたもの)もの其外諸書付は伺文箱に入れ組み、竪紙(紙を竪長につかうもの)もの等は服紗に
     包み持ち、右の文箱服紗は御用箱に入れ居く

一、伺之点前有之候間伺前之人五半時出仕、直ニ伺御機嫌今日伺前ハ私ニ而候段、以御用人申上、詰間江引取居候事
        伺の点前有るので伺い前の人は五つ半時(9時)出仕、直に御機嫌伺い、今日伺前は私にてもことにて、御用人をもって申上げ、詰間へ引取り居
   る事

    但其餘同席ハ例刻出仕如例奉伺御機嫌候事
    但其のほかの同席は、例の刻に出仕、例のごとく御機嫌うかがう事
   御用人より案内有之歌仙之御間江座着、猶案内有之御前江罷出候脱剣且罷出様等諸事御着座後初召出之通候事
  御用人より案内が有り、歌仙之御間へ座着、猶案内が有り御前へ罷出、脱剣且罷り出の様等諸事御着座後初て召出の通りの事
    但歌仙之御間江者奉行已下も相揃候事
    但歌仙の御間へは、奉行以下も相揃う事
一、会議帳ニ被遊御青印当御代、可ノ字を御用ニ相成候御下被遊候付御側江進ニ寄取揃箱なから御印を頂戴仕、蓋いたし
  紐結傍ニ置夫より伺物有之節ハ右之跡ニ而奉伺元之箱ニ入御前下候事
  会議帳ニ御青印あそばされる当御代、「可」の字を御用いに成り御下し遊ばされるに付、御側へ進寄り取揃箱なから御印を頂戴し、蓋をいたし
    紐で結び傍に置き、夫より伺物があるときはこの跡で伺い奉り、元の箱に入れ御前を下る事
    御着座後初窺日ニ者会議帳御下ニ不相候、其子細者復議之式ニ記置候事、当時ハ此差別無之一同復議以下選挙方
    伺物ハ奉行江被遊御下候事
    御着座後初ての窺日には、会議帳御下げにはならぬ、其の子細は復議の式に記き置く事、当時はこの差別はなく一同復議以下選挙方伺物は
     奉行へ御下あそばさる事

一、御前より下候ヘハ歌仙之御間江御奉行以下控居候へも不及会尺等罷通候事
  御前より下れば歌仙の御間へ御奉行以下控え居れど会釈などにはおよばず罷り通る事
一、詰間江参会議其外伺物御用番江差出被仰出之趣等致演舌候、左候而請持之帳面江伺之趣頭書いたし佐弐役江見せ置候
  事
    詰間へ参り会議其の外伺物御用番へ差出し仰出之趣等演舌いたさる、そうして請持の帳面へ伺の趣頭書いたし佐弐役へ見せ置く  
一、夫より御用番伺書之箱を請取見志らへ箱なから御印頂戴仕候段申達候得者、席中一同平伏仕候事
  夫より御用番伺書の箱を請取り見調べ、箱なから御印を頂戴し仕たことを申達して、席中一同平伏する事
一、御奉行江被遊御下候伺帳等御奉行御前より下り御用番江差出候得者是又見志らへ御用番迄御印頂戴、夫より同席より
  伺物之内自筆物之分ハ取除佐弐役へ相渡左候而其除者伺帳之箱なから御奉行より之伺物茂右一同ニ御奉行江渡候事
  御奉行へ御下しなされた伺帳等、御奉行御前より下り御用番へ差出しだせば、是又見調べ御用番迄御印頂戴し、夫より同席より伺物の内、自筆物
  の分は取除き佐弐役へ渡し、そうして其除は伺帳の箱ながら御奉行よりの伺物もこれらと一同に御奉行へ渡す事

    但佐弐役身分之儀ニ付伺物有之節其者当人江伺書不相渡様心付見志らへ可申事
    但佐弐役の身分のことに付、伺物が有るときは、其は当人へ伺書は渡さぬ様心付け見調べ可き事  

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