引っ越して20日ほどになる。1ミリとか2ミリの雨は降ったが梅雨らしいものではなかったが、どうやら梅雨が本気を起こしたらしく、眼下の日頃は涸川の健軍川が水嵩をまし濁流怒涛と為し激しい水の音が聞こえるが、激しく泣いていた石わくど共はというとどうやら非難でもしたらしくて鳴き声が静かである。
紫陽花の花も水を得て元気を取り戻している。
あじさいや紫陽花らしく水の玉 津々
前の住まいの3階から、5階に転居してみると、周囲に遮る建物もなく家の中を風が走り回るのが有難い。
今の時期やや湿気を帯びてはいるが、風がこんなに気持ち良い物かと実感している。
引っ越し前にベランダにつるしていた風鈴が短冊を失い、引っ越し後もそのままの状態が数日つづいたが、風のさわやかさを味わおうと新たに短冊を付けてみた。
風鈴に短冊新た 風美味し 津々
熊本市の西北部にある金峯山と、南東部・上益城郡益城町にある飯田山がその高さを競い、樋を掛けて水を流したという逸話が残されている。天気が良いとその飯田山がベランダ越しの真正面に樋を掛けたであろう二股になった山頂が望める。
改めて標高を調べてみると金峯山が665m、飯田山が431mで歴然だが、二股になっためずらしい山形からそんな逸話が生まれたのだろう。
樋を受く飯田の頂 深みどり 津々