津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■「人間の証明」を読む

2023-07-25 10:33:24 | 書籍・読書

            森村誠一氏が亡くなられた。ご冥福をお祈り申し上げる。

 そこで本棚に唯一残っている森村作品の珠玉「人間の証明」を読もうと思い至った。
なんべんも読んだ光文社のカッパノベルの「人間の証明」だが、初版は昭和52年(1977)の3月5日私が所持しているのは第45刷でその年の9月26日である。
僅か半年で45刷とは大ヒットの跡が伺えるが、770万部と言うものすごい記録だそうだし、ジョー中山の出演映画も大ヒットしたし彼の主題歌も耳に残っている
氏は確か前職はホテルマンだったと記憶する。
この小説の書き出しはホテルのエレベーター内での刺殺遺体をエレベーターガールが発見した事からはじまるが、いかにもホテル関係者であったことが伺える綿密な描写が連なる。
20世紀の23年間と21世紀の23年間、世紀をまたいだ今でも心に残る名作だが、映画も改めてみてみたいものだ。
森村誠一氏の細身の端正な顔立ちが思い出される。

今日も暑い一日になりそう。はたして今日一日で読めるかどうか、冷房の下でページをめくっていこう。

 

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■いつになる梅雨明け??

2023-07-25 06:46:13 | 熊本

 昨日は昼から夕方にかけて雷と共に強い雨が降り出し、水無川は瞬く間に水位が1.5m程上昇した。
メディアは気温が10度下がったと報じていた。そろそろ8月だというのに、こんな不安定な按配だから九州北部は梅雨明けに至らない。
もっとも昭和28年の水害のあとの2年目くらいに、我が家は又床上浸水に襲われたりしたから、まだ安心はできないのか。

 私の部屋時は東向きで、朝からまともに太陽が照り付け、陽の光が部屋いっぱいに差し込んで温度が急上昇する。
今朝は昨日の雨のせいで気温が下がっていたから冷房無しで就寝していたから、太陽に起こされてしまった。
5時過ぎから次第に山の端が茜色に染まり始め、5時半日の出となった。正月ならずとも日の出はいつも神々しい。
天気予報を見ると、今日も明日も昨日と同じ時間帯に雷予報が出ている。また雨が降るのかもしれず、今年の梅雨明けはまだまだ先かもしれない。

                             

 14:30追記
今日午前、「梅雨が明けたらしい宣言」がありましたが、昨日同様14時前頃から雷が鳴りだし、暫くすると雨が降り出しました。

ちょっと「はやまった」感がありますが、昨日みたいな水無川の水位を1.5mも上げるようなそんな激しい雨ではありません。
このくらいは「梅雨明け」以降の許容範囲なのでしょうか。 

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■勤務時間の倍増

2023-07-25 06:12:20 | 熊本

 定食もなくぶらぶらと遊び暮らす者、無為徒食の者をののしっていう言葉に「ごくつぶし=穀潰し」がある。
随分以前ある人と話していたら、「侍もごくつぶしのようなものですな~。」「石潰し」だと云われたのを今でもよく覚えている。
人口のわずか5%ほどを武士が占めていたが、非効率・非生産的なこの世界にはそう指摘されても仕方のない部分が透けて見える。
熊本に於ける「宝暦の改革」の中で、「勤務時間の倍増」というのがある。
そしてそれまでは、役宅で行われていた仕事が、奉行所を設けたことで出勤という形態が誕生した。

        時の鐘突き候儀殿様御工夫ニ而朝之鐘を段々夜之内へ繰
        昼ノ四ツを五ツニ突かせ被成候 八ツをのべて七ツニ御突
        かせ被成候 是ハ四ツゟ八ツ迄之勤方二日之役を一日ニ相
        仕廻候様之御工夫と申候 夫故肥後國ハ諸奉公人百姓ニよ
        らず朝厳敷晩を詰申候

 これはそれまでの4時間勤務を8時間勤務に倍加させるという達しである。
すなわち役所の始業の鐘を一ト時(2時間)早く打ち、終業の鐘を一ト時(2時間)遅くしたというのである。
現代人からすれば、改変前の4時間勤務というのに驚かされるが、当時のお侍からしたら「仕事がない」という状態が生まれたのかもしれない。
そして他藩がどうであったのかは資料を見つけ出し得ない。

     

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