【真筆】【渡鹿庵】[細川忠利] 10528 掛軸 消息 古文書 書状 合箱 紙本 熊本 肥後 三斎の三男 熊本初代藩主 在銘
「上意」とあるが宛名がないのが残念である。御軸にする時に切り落とされたのか。
どうやらその人物は天草島原の乱で手疵を受けているようだ。
忠利は、この人物が治療を受けて快方に向かっていることを喜んでいる。しかしながらもしもの時の跡式について、仮養子に願い出ている「弟」については、願い出にも及ばない(そのようにする)、としている。
包み紙があり宛名が記されていたのだろうが失われたのか、中身のみが残されお軸となった。
この様な形式の史料に私は初めて出くわした。大変貴重な史料だと思われる。
問題はこの人物だ。わざわざ忠利が誰かを派遣して、この上意を伝達した事からすると大身の身分の人だろう。
弟を跡式に頼んだ人とは・・・?、急には思い出せない。
天草島原の乱に関する史料を引っ張り出して、それらしい人を探しだしてみたい。さて見つけ出すことが出来ますやら。