津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■重賢公 VS 建築屋の蘊蓄「雁木」

2023-07-28 09:37:59 | 建築

 清成八十郎の「聞くまゝ乃記」に「雁木」にかんする記述がある。重賢公の参勤の途中の話として次のようにある
遥か向こうの山にお宮があるのにお気づきになり、「あれはどのような御宮であるか」とお尋ねになったので「あの高い雁木のある御宮でございますか」と申上げたところ、「このように石で付けた段は石段という、木で付けたのを雁木というのだ」と仰せられたという。
本妙寺にある「胸突き(急な)雁木」は石の階段だし、川尻の船着き場に在る石の階段も雁木と言う。
これをお読みになる方も、少々違和感を感じられるであろう。これには「元々は」と言う言葉をつけるべきだと思うが如何だろうか。

 重賢公の話は矛盾することになるが、「板雁木」という建築用語が有りどうもこの辺りを指して居られるのだろう。
寝殿造りの「階(きざはし)」と呼ばれるような形式の古いものをいう。
これをさらにさかのぼると高床式の倉庫に丸太の一木を刻んだ原始的な階段を「雁木」(左下図)と呼んでいる。
建築様式に「鴈行(がんこう)型建築」(右下図=二条城)があるが 、これは鴈が飛んでいく形から来ている。
高床式建築の「鴈木」も、この飛行する「鴈」の形から来ていると考えるのが妥当か?
  
               


しかし、雪の多い地方に「雪除けの歩道」を「がんぎ」と呼び「雁木」としているようだが、これはまた違う言葉の由来があるのだろう。
日本の言葉はその由来を遡ると誠に含蓄が有り、奥が深い。(参考:建築大辞典)

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■細川藩家臣・平川氏資料

2023-07-28 05:52:07 | オークション

         

    

       ■ 平川弥丈(ヤタケ)  (南東53-17)
        1、奥左衛門
    左図➡ 2、奥左衛門
        3、七左衛門   十番与 百石
    右図➡ 4、浅之丞(奥左衛門)
        5、丈助   御知行取諸御目付御奉行触・御奉行所根取 百石
               
細川斎樹公御書出(文化九年)百石
               細川斎護公御書出(弘化四年)百五十石
           
平川丈助 名は惟延、武勇にして忠孝を心とし邊幅を修めず、気象灑然、桜花を絶愛し
                咲花居士と号す。頗る狂歌を善し、口を衝いて出づ。
                嘉永五年二月二十日没す。年七十八。

        6、丈太郎(丈左衛門・弥丈) 御本丸御座敷支配役 百五十石

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