津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■長久手の戦いに於いて秀吉の感状を得た二人

2023-09-21 09:00:32 | 史料

先に■長久手の戦いと「楽只」なる枕を御紹介した。以下はその続きである。
長久手の戦いでは羽柴軍の死者2500余人、織田徳川軍の死者590余人だとされ、羽柴軍は完敗している。
五月朔日の戦いの中で敗色濃厚となる中で、一人細川勢は敵を押し返し、二人の細川家士の奮戦振りが秀吉の目に留まったらしく、直接感状を得ている。
西川与助と山本又三郎である。(綿考輯録より)

      去朔日、小牧表人数打入刻、家康於相慕者逐一
      戦可討果処、敵依備不崩無是非候、少々足軽共
      取出候処、抽諸卒、秀吉於眼前手柄之高名無比
      類候、因玆為褒美熨斗附刀脇差遣■、弥向後可
      比相励者也、恐々謹言
       五月十一日        秀吉御書判
        長岡越中殿手
           西川与助殿

西川与助はこれを受けて、忠興から100石の加増を受けた。その後丹後で700石、その後御暇申し上げ金吾中納言(小早川秀秋)に仕え、その後帰参1,000石・御鉄炮頭被仰付、綱利公の時代同名与助異学の禁止にて御暇、元禄三年妙解公50年忌にあたり、与助子弥兵衛御中小姓に召し出さる。
(有名なニ刀を構えた宮本武蔵像は、かって西川家の所蔵であったとご当代からお聞きした)

山本又三郎は米田家の家来か、これに対しても、殆ど同文の感状が同日渡された。
こちらは、「因玆為褒美熨斗附刀遣■」との違いがあるだけである。■は「言偏に乞=きっと」

 

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■ご恵贈御礼「2023東美ART FAIR」図録

2023-09-21 06:21:04 | 催し物

           

 随分長くご厚誼をいただいている東京・本郷の古美術商「ふじもと」様から、ART FAIRの御案内と共に出店115店の御品の図録(全121頁)をご恵贈給わった。深く感謝申し上げる。
まさに日本を代表されるような古美術商の皆様が「東京美術倶楽部」に一堂に会されての催しであり、拝見すれば大いに目の保養になるものと思うが、さぞかしにぎわう事であろう。ご盛会をお祈り申し上げる。
 一方、毎月お送りいただいている「ふじもと」様御取り扱いの御品書きもお送りいただいた。
酒井抱一の書状や一行もの、松平不昧や細川幽齋の書簡、驚いたのは徳川秀忠の「小唄」である。
全く知らなかった秀忠公の一面が伺える史料に触れる機会を得て、感謝である。
その他、いろいろなお茶の御道具が数点、いつも癒しの世界に誘っていただいている。
改めて感謝申し上げる次第である。

 

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