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【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

2010年GW

2010年05月05日 23時44分37秒 | クライミング(一般)
GWいかがお過ごしでしたか?
私は、ガッキー家を訪問してきた。
以前の場所から、さらに備中近くに引っ越したと聞いた。
そこで、さっそく家庭訪問。
空気もよく、環境抜群でうらやましくなった。
(私も引っ越そうか、と思ったくらい)
でも、こういう農村地帯は、子どもをつれた「家族」が来て、歓迎されるのである。
私のようなオヤジがやって来ても、歓迎されない。

ところで、ガッキーのHP・5月のスケジュールを見ると、リードスクール・小豆島、とある。
話を聞くと、現在数百本(!)のルートが設定されているらしい。
(織田さんが中心になって開拓された、と聞いている)
私も、昔訪問したことがあるが、雰囲気抜群の岩場であった。
(今は、さらにリゾート化が進んでいる様子)
行ってみたくなった。
【参考:ガッキーのHP】
http://piedra.web.fc2.com/

さて、ガッキー家に1泊した後、帰阪しようか、と思っていたが、
あまりに良い天候なので、ハジメちゃんと相談して、岩に行くことにした。
この近辺で、未だ訪問したことがない岩に行こう、ってことになった。
帝釈の××岩・・・公表して良いのか分からないので伏字とする。
(既に多くの方が訪問して、ブログにも書かれているので大丈夫とは思うけど、為念)
備中あたりから、車で2時間の下道アプローチ。
(10:30am頃出発、12:30頃駐車場到着)
アクセスはわりと楽ちん。
岩場も思ったより、ずっと良かった。
どちらかと言うと、初心者向きではない。
中級者から上級者向き。

今回、私のトライしたのは、以下のとおり。
(1:00pm頃トライ開始、4:30pm頃撤収)
①ルート名不明10a
②「クリごはん」10a
③「over play」11a
④「山ちゃんのルート」11c
⑤「CB返し」11b
10aの2本はウォームアップトライしたが、難しく感じた。
(落ちそうになった・・・みじかし~、って奴だ)
③④⑤は、いずれも内容充実、★★★すばらしいルートであった。
(④は2撃、あとは1撃)
グレードは、全体に辛く感じた。
今でも自問している・・・④「山ちゃんのルート」11cは、体調万全だったらOS出来たのか?、と。
答えは、何とも言えない。
2撃が精一杯であった、とコメントしておこう。
「over play」11a、「CB返し」11b、共にタテホールド多用&スローパーを使いながら、身体を振り込んでのバランス。
足の置き方も難しい。
絶妙なホールド配置で、感心した。

さて、このエリアは「ルート図」が公表されていない。
故に、訪問の際には、次の2つの方法が考えられる。
①岩場に直接行って、地元の方に教えてもらう。(我々はこの方法)
②霧降山荘で教えてもらう。(こちらが無難)
ベストシーズンは春と秋。
これから暑くなるので注意。(そろそろシーズンオフ)
冬は陽が照ればOKでしょう。(でも左壁は昼から陰る)

PS
この後、スコラ高原で温泉(500円)に入って帰阪。(約10km自然渋滞)
翌日も好天が予想されたので、もっと登りたかった。残念。
【参考リンク】
スコラ高原
http://www2.ocn.ne.jp/~sukora/

「少女」湊かなえ

2010年05月05日 09時48分26秒 | 読書(小説/日本)

「少女」湊かなえ(早川書房)

湊かなえさん第2作。
「告白」が強烈インパクトだったので、次作を読みたくなったのだ。
「できばえどうだろうか?」、とおそるおそる読んでみたが、杞憂であった。
勢い失速せず、完成度の高い作品であった。(見事!)
作品は2人の少女・由紀と敦子のモノローグから形成される。
例によって、技巧をこらした内容。
お互いのモノローグから、周りの人間関係や負の感情が浮き彫りにされる。
「事件」は夏休み中の出来事。
本来なら、2人は仲がよいので、会って話をしたら解決する事柄。
しかし、ちょっとした行き違いから疎遠になっている。
それがもどかしい。
物語が別々に進行し、一気に収斂するテクニックは見事。
「告白」と違って、2人の友情を描いているので、カタルシスはある。
でも、それだけで終わらないのが湊かなえ作品。
・・・それは、読んでのお楽しみ。
(キーワードは「因果応報」)

【ネット上の紹介】
〈ハヤカワ・ミステリワールド〉ベストセラー『告白』の著者が放つ、書き下ろし長篇。
高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。
彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。
その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ――「人が死ぬ瞬間を見たい」。
由紀は病院へボランティアに行き、重病の少年の死を、敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を目撃しようとする。
少女たちの無垢な好奇心から始まった夏が、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは?


PS
今回の技巧は「駅から5分」を思い出した。
様々なエピソードがポリフォニックに関連し影響し合う。

PS2
タイトルが平凡なんだけど。
内容すばらしいんだから、タイトルを捻ったらもっと読者獲得できる、と思う。
(「ヨルの綱渡り」とかの方がマシじゃない?)

PS3
少女達の負の感情を閉鎖社会の中で描くと言えば、恩田陸作品を思い出す。

恩田陸さんは、タイトルのつけ方が上手い。
湊かなえさんと逆である。
タイトル素晴らしく、内容イマイチ・・・失礼、私の趣味に合わない、って意味。
(でも、「麦の海に沈む果実」「黄昏の百合の骨」熱烈ファンの方は多いらしい・・・私が変なのかもね)

PS4
これ以外に、思い出すのは次の作品。
(実は未読なので、いずれ読もうかなぁ、と思っている)