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「風神秘抄」荻原規子

2010年05月27日 20時24分29秒 | 読書(小説/日本)
「風神秘抄」荻原規子(徳間書店)

先日(5/16)、「RDG」(1)(2)を読み返した、と書いた。
今週末(5/28)発売の「RDG」(3)に向けて、気分を盛り上げる為だ。
今回、さらに気分を盛り上げる為に「風神秘抄」も読み返した。
この作品は平安末期を舞台にしたファンタジー。
平治の乱が描かれ、平清盛、源氏の御曹子・義平や頼朝、後白河上皇・・・とすばらしいキャスト。
実はこの作品、前回読んだのはかなり前・・・2005年5月22日。
細かい点は記憶曖昧であったので、そうだったのか、と思い出しながら読んだ。
さて、「風神秘抄」は「RDG」と繋がりがある。
これは以前から感じていたことだが、読み返して、さらに思いは強くなった。
登場人物の繋がりを書いてみる。

糸世=泉水子
草十郎=深行
鳥彦王=和宮・・・・(なお、鳥彦王は「空色勾玉」の鳥彦の子孫)
幸徳=雪政
あとり、まひわ=真響、真夏
真鶴=仄香
日満=野々村

これは『転生』であろうか?
もしそうなら、氷室冴子さんが「銀の海金の大地」(全11巻)で試みていたことだ。
(でも、残念なことに、達成する前に亡くなられた)
これは、『転生ファンタジー』なのだろうか?
実際どうなんだろう?
単に、私の深読みなのか・・・?

では逆に、「RDG」「風神秘抄」を比べて異なる点はどうだろう?
糸世と泉水子のキャラクターが全く違う。
さらに、草四郎と深雪も同様。
このあたりを追求されると、返答に困る。
でも、もし「転生」であるなら、いずれ深雪が泉水子に、ぞっこんになるはず。
このまま展開を見守りたい。