「山と渓谷」1月号を購入した。
付録の『山の便利帳2011』が欲しかったから。
今号の特集は『登山白書2011』。
●『レジャー白書』によると、2010年は登山人口が、1230万人らしい。
今、登山はブームなんだろうか?
例えば、読書界でベストセラー現象が起こったとする。
これを支えるのは、読書しない人たち。
普段、読書しない人たちが、その本を購入すると『ベストセラー』という現象が起きる。
登山も同様なのか?
普段、山に登らない人が山に登ると『登山ブーム』が起きるのか?
●これにはきっかけがあるはず。
マンガ「岳」や、映画「点の記」の影響か?
ファッション性の高い山雑誌の影響か?
パワースポット巡りの影響か?
『レジャー白書』によると、登山は前年比108%増である。
オートキャンプは、逆に-6%減少。
山ガールブームと言われるが、実際の登山者のメインはまだまだ男性比率が高いのが現状、とある。(P35)
メインは30~40代の男性で、その54%が単独で山へ行く、と。(P38)
ブームと言われながらも、意外と地味、って印象。
オヤジが独りで、ほそぼそと登ってる、ってのが実情だったりして。
●『数字で占う山の2011年』(P72)
国内のジム数・・・151軒・・・これを多いと見るか?
2008年・・・96軒。
2009年・・・119軒
2010年・・・151軒
来年はさらに増えるのだろうか?
今後は『質』が問われる、と思われる。
質とは・・・良い壁があってゆったりした空間、清潔で安全、面白い課題がコンスタントに提供される、実力ある指導者、スタッフがいて対応が親切、休憩スペースが確保されストレッチしたり食事したりできる、・・・こんなところでしょか?
経営者やスタッフの力は大きい、と思う。
経験と実力、そして気配りの出来るスタッフがいるジムが理想。
ちょっとしたアドバイスが的確だったりすると、参考になり、モチも上がる。
海外経験豊富、日本の岩場もあちこち行っていて、情報色々教えてもらえたらありがたい。
楽しさを教えるだけでなく、危険認識も指導してあげて欲しい。
(多数ジムあるが、どれだけのスタッフが安全なビレイを指導できるだろうか?)
危険なことをしていたら、素早く対応し注意してあげて欲しい。
リードとかでは、基本的なマナー、モラルも教えてあげて欲しい。
(例えば、混雑して順番待ち多数なのに、ハングドックして降りてこない、とか)
また、細かいことを言うけれど、トイレが清潔、着替えルームがゆったりだと、気持ちがよい。
こうして、様々な要因が絡まりあって『良いジム』が出来上がるのだ。
これに気の合う仲間が集えば文句なし!、って感じ。
●山の本棚・・・『種の起源』P160
興味深い箇所、少し文章を抜粋する。
『種の起源』のどこにも、人間は猿から進化したなどのことは述べられていない。
(中略)
もとのタイトルは十九世紀の書物によくあったように、うんと長い。
『自然の淘汰による、あるいは生存闘争において、よりふさわしい種族が存続することによる種の起源』
(中略)
それが発表された十九世紀後半は産業革命の真っ只中であって、旧来の貴族や地主層が没落し、続々と新しい階層が誕生していた。家門や土地所有ではなく、才覚と努力でのし上がってきた新興ブルジョワである。自由な生存競争のもとでは、より強いものが生きのびる。ダーウィン説はまた、台頭してきた市民層の「種の起源」をも語っていた。
●アミノ酸P234-P235
以下、クライマーに興味ある箇所を抜粋する。
アミノ酸は人間の体をつくる重要な原材料といえる。体はおよそ60%が水分、20%がたんぱく質、残り20%が糖質や脂質などからできている。たんぱく質は筋肉や内臓、骨、皮膚、髪の毛、DNAなど、体の大切な組織を形成しており、非常に重要な成分といえる。ざっくりいうと、このたんぱく質の元になっているのがアミノ酸なのだ。
(中略)
自然界には、発見されているだけで500種以上ものアミノ酸が存在する。しかし、人間の体を構成するうえで必要とされるアミノ酸は20種類にすぎない。このうち、体内で生成できる11種を「非必須アミノ酸」といい、体内では生成出来ない9種を「必須アミノ酸」という。この9種の必須アミノ酸は、肉や魚、穀物などを食べることで体の外から取り入れる必要がある。
(中略)
登山ではBCAAというアミノ酸が重視される。(中略)BCAAは筋肉に多く含まれており、筋肉を形づくっているといってもいい。運動時には筋肉のエネルギー源になり、また、筋肉のコンディションを回復させる効果をもつ。(中略)筋肉のパーフォーマンス低下を招かないためには、第一に低血糖に陥ってはならない。
(中略)
具体的に言うと「アミノバイタル」(味の素)や「アミノバリュー」(大塚製薬)など、BCAAが含まれたアミノ酸配合補助食品なら、登山の直後20~30分以内に飲用すると、より効果的に筋肉のコンディションを回復できる。(中略)「ヴァーム」(明治乳業)など、脂肪燃焼をうたう補助食品であれば、登山前に飲用するといい。(以下、略)
【ネット上の紹介】
第1章「登山ブームは本当なのか?」
第2章「大胆予測! 2011人気沸騰の山、狙い目の山」
第3章「山ガールって、何者だ?」
第4章「軽量? デザイン? 山道具が向かう先」
第5章「数字で占う山の2011年」
別冊付録は毎年大好評の「山の便利帳2011」
【参考リンク】
http://cm.impress.co.jp/?5_81431_3417_3