先月末の党首会談の様子を見ると、自民党総裁は相変わらず揚げ足取りみたいな質問しかしませんし、これでは本当に自民党はダメですね。55年体制のぬるま湯の中で国家レベルでの理想を語ることのできるスケールの大きな人がすっかりいなくなって、野党になってからは、与党の批判ぐらいしかできない烏合の衆であることが露呈していまっています。とくに普天間基地問題で、「十年前に日本がアメリカと合意した国同士の約束を反故にして逆戻りするのは許されない」と攻撃を繰り出してみたものの、「約束だ、計画だというが、十年前に決めたことでありながら、自民党政権中、杭一つ打てなかったではないか(十年前に約束したことを全く実行してこなかったくせに何をいうか)」と鳩山氏に逆襲されてグウーとなっていたのは情けないの一言。
その鳩山氏、普天間問題について、まだ言えないが「腹案」があると言いました。「腹案」とはなんと芝居がかった古風な言葉かと宇宙人のセンスに感嘆しました。いやがおうにも期待が膨らみます。一体、「腹案」とは何か、これはきっとあっと驚くような名案に違いない、「腹案」という言葉には、そのような常識を覆すような名案である、という含意があるように私は感じました。
さすがに自民党案のキャンプシュワブ沿岸埋め立てという線はないでしょうが、これまでの様子からは辺野古陸上案とか、ホワイトビーチ沖埋め立て案とかの県内移設が有力視されてきている状態です。それらの案では、おそらく沖縄県の強い反対にあって先に進まないと思われますから、ここで意味ありげに「腹案」と言ったからには、私には、鳩山氏、「沖縄米軍基地の国外移設」を考えているとしか思えません。辺野古埋め立ての利権に絡んだ連中は、何としてでも辺野古を埋め立て、珊瑚礁を破壊したいと思っているでしょうが、小沢氏が辺野古の珊瑚礁の奇麗な海を埋め立てるべきではない、というかつての発言を思い出せば、トロイカ体制を維持したい民主党の党の帰趨を決定しかねない沖縄基地問題に、辺野古埋め立てという線は既に消えています。辺野古陸上案もかなり無理がありますし、ホワイトビーチ沖埋め立ては、辺野古ほどではないにせよ、沖縄住人は絶対反対の姿勢をとるでしょう。県内の策を採ることは民主党の自殺行為に近いと私は思います。
では、肝心のアメリカはどう考えているのか。沖縄から撤退することを極東覇権における敗北であるから、手放さないだろう、と考える人もいるようですが、日本には沖縄以外にも米軍基地があるわけですし、安保というものが残っている以上、日本がアメリカの植民地であるという事実に変化はないわけですから、アメリカの本音は別に沖縄にこだわってはおらず、十分に金を積んでくれたら、ホイホイとグアムに行きますよ、といったところだと思います。地獄の沙汰も金次第、アメリカはプライドよりも目の前の金が欲しいはずです。沖縄米軍基地のグアム移設は、後々、日米安保を終了させ、日本が日本国民のために存在する国へと成長する上で、計り知れないメリットがあると思います。沖縄の珊瑚礁を埋め立て、引き続いて県民に苦しみを 押し付け、日本の米軍占領状態が継続することになる国内移設と、グアムに出て行ってもらうことを比べたら、多少の手切れ金は工面してでもお引き取り願う方が余程賢い選択であろうと私は思います。
この「腹案」という言葉を聞いて、鳩山内閣は国外の線で交渉する気なのだ、と私は思いました。国外の線で強く交渉するつもりであれば、鳩山内閣の支持は一気に上昇し、参院選にも順風が吹くでしょう。あと、二ヶ月足らずで「腹案」が国民に示されると期待されますが、どうでしょうか。もし国外案でなければ、逆に、内閣へのダメージはかなりのものがあるだろうと私は思います。
そう考えていたとき例の平野官房長官と鳩山氏、岡田氏の会談があって、県内辺野古陸上案と県外移設の併用案でまとまりつつあるというような話が聞こえてきました。これが本当だったら、党首会談で「腹案」という言葉を使って切った 鳩山氏の見栄は何だったのでしょうか?鳩山氏、別に見栄をきったつもりではなくて、宇宙人の軽いセンスで「腹案(ふっふっふ)」と言ってみただけなのでしょうか。わかりません。あるいは、新聞の言っていることは、例によって民主党イメージダウン作戦のためのただのガセネタなのかもしれません。最終的にどういう判断がでるか、いずれにしてもこの判断が民主党政権の今後を大きく左右することになることは間違いと思います。
自民党若林議員、代返で青木議員の投票ボタンを押したことが発覚し、辞任。「魔がさした」と言い訳。
情けなさに言葉もありません。これこそが、官僚丸投げ政治の自民党のぬるま湯に浸かり続けた人の成れの果てというものでしょう。国会議員は民主主義の原則のもとに選ばれた国民の代表であり、国民に奉仕することが職務であるという当たり前のことを理解していないわけです。議会での票の重みを何と心得ているのか、いい年をしてこれまで何を学んできたのか。「魔がさした」とかいうふざけた言い訳も噴飯ものですね。魔がさして、十回も人のボタンを押さないでしょう。これは議員辞職ぐらいではなく、刑事事件として糾弾されるべきであります。議員辞職はどうせ引退予定で痛くもなし、票田を世襲で息子に譲るつもりだったそうですが、有権者もこの事件を聞けば、国民の代表者たる意識があるようには思えないこの人の後に、その息子を送り込むことには再考することになるに違いありません。
加えて、大事な評決に席を外した青木議員も何を考えているのか。選挙区の代表として、その人々と日本国民の利益を一生懸命考えて政策の決定に係るという最も大切な国会議員としての仕事を放棄するとは何事か。ただただ情けないの一言です。
小沢氏、複数選挙区に複数の民主党候補を立てる方針で、地方の党連合の恨みを買っているとの話。衆院から参院への鞍替えさえさせる議員もあるとのことで、参院選に賭ける小沢氏の決意のほどが伝わってきます。地方としては、複数選挙区でも、民主党候補を一人に絞る方が安全だし、ラクなわけです。二人擁立して票を分け合っての共倒れは避けたいという安全策を取りたいのは分かります。小沢氏、その地方党連合に対し、「もっと努力して票を掘り起こせば、二つ取れる」という読みで、敢えて強気の策に出て、参院選の勝利に全力を尽くす覚悟のようです。確かに参院での単独過半数があるのと、ないのでは大きな差が出てきます。年令から考えても、小沢氏、この参院選が最後の正念場となると思っているはずです。複数候補を擁立する選挙区で、とりわけ現職を含む区で、複数の民主党候補が出た場合、候補者とその支持団体の目の色が変わってくるでしょう。共倒れになるか、共に勝利するか、という背水の陣になります。その覚悟で選挙戦を戦えば、安全策を取った場合よりも、必ず全体としての民主党票は増加するでしょう。それによって一人目は投票により当選を期待し、もう一人は仮に票が及ばなくても比例復活で救済するという戦略でいけば、安全策をとった場合よりもおそらく全体として民主党議員の当選数は増えると考えられます。地方の党連合の抵抗は、そんな背水の陣でしんどい思いはしたくないという怠け心にあり、この参院選の重要性、その民主党勝利の歴史的な意義、というものを十分に理解しておらず、いわば、野党時代の古い考えにまだ縛られているという点にあります。今や与党となって、旧自民党体制、即ち長いアメリカに巻かれろ政策でアメリカ植民地であった日本を、喰い尽くされてて荒土となる前に、自立、安定した国に変えていくことができる千載一遇のチャンスにあるということがわかっているのでしょうか。それゆえに抵抗勢力は、マスコミ、検察と手段を選ばず、小沢潰しにやっきになっている訳でしょう。まさに、この参院選に日本の興廃がかかっているわけです。その要の戦いにありながら、複数候補擁立は票の掘り起こしがしんどいから「やだ」とダダをこねるのは「なまぬるい」と思います。
その鳩山氏、普天間問題について、まだ言えないが「腹案」があると言いました。「腹案」とはなんと芝居がかった古風な言葉かと宇宙人のセンスに感嘆しました。いやがおうにも期待が膨らみます。一体、「腹案」とは何か、これはきっとあっと驚くような名案に違いない、「腹案」という言葉には、そのような常識を覆すような名案である、という含意があるように私は感じました。
さすがに自民党案のキャンプシュワブ沿岸埋め立てという線はないでしょうが、これまでの様子からは辺野古陸上案とか、ホワイトビーチ沖埋め立て案とかの県内移設が有力視されてきている状態です。それらの案では、おそらく沖縄県の強い反対にあって先に進まないと思われますから、ここで意味ありげに「腹案」と言ったからには、私には、鳩山氏、「沖縄米軍基地の国外移設」を考えているとしか思えません。辺野古埋め立ての利権に絡んだ連中は、何としてでも辺野古を埋め立て、珊瑚礁を破壊したいと思っているでしょうが、小沢氏が辺野古の珊瑚礁の奇麗な海を埋め立てるべきではない、というかつての発言を思い出せば、トロイカ体制を維持したい民主党の党の帰趨を決定しかねない沖縄基地問題に、辺野古埋め立てという線は既に消えています。辺野古陸上案もかなり無理がありますし、ホワイトビーチ沖埋め立ては、辺野古ほどではないにせよ、沖縄住人は絶対反対の姿勢をとるでしょう。県内の策を採ることは民主党の自殺行為に近いと私は思います。
では、肝心のアメリカはどう考えているのか。沖縄から撤退することを極東覇権における敗北であるから、手放さないだろう、と考える人もいるようですが、日本には沖縄以外にも米軍基地があるわけですし、安保というものが残っている以上、日本がアメリカの植民地であるという事実に変化はないわけですから、アメリカの本音は別に沖縄にこだわってはおらず、十分に金を積んでくれたら、ホイホイとグアムに行きますよ、といったところだと思います。地獄の沙汰も金次第、アメリカはプライドよりも目の前の金が欲しいはずです。沖縄米軍基地のグアム移設は、後々、日米安保を終了させ、日本が日本国民のために存在する国へと成長する上で、計り知れないメリットがあると思います。沖縄の珊瑚礁を埋め立て、引き続いて県民に苦しみを 押し付け、日本の米軍占領状態が継続することになる国内移設と、グアムに出て行ってもらうことを比べたら、多少の手切れ金は工面してでもお引き取り願う方が余程賢い選択であろうと私は思います。
この「腹案」という言葉を聞いて、鳩山内閣は国外の線で交渉する気なのだ、と私は思いました。国外の線で強く交渉するつもりであれば、鳩山内閣の支持は一気に上昇し、参院選にも順風が吹くでしょう。あと、二ヶ月足らずで「腹案」が国民に示されると期待されますが、どうでしょうか。もし国外案でなければ、逆に、内閣へのダメージはかなりのものがあるだろうと私は思います。
そう考えていたとき例の平野官房長官と鳩山氏、岡田氏の会談があって、県内辺野古陸上案と県外移設の併用案でまとまりつつあるというような話が聞こえてきました。これが本当だったら、党首会談で「腹案」という言葉を使って切った 鳩山氏の見栄は何だったのでしょうか?鳩山氏、別に見栄をきったつもりではなくて、宇宙人の軽いセンスで「腹案(ふっふっふ)」と言ってみただけなのでしょうか。わかりません。あるいは、新聞の言っていることは、例によって民主党イメージダウン作戦のためのただのガセネタなのかもしれません。最終的にどういう判断がでるか、いずれにしてもこの判断が民主党政権の今後を大きく左右することになることは間違いと思います。
自民党若林議員、代返で青木議員の投票ボタンを押したことが発覚し、辞任。「魔がさした」と言い訳。
情けなさに言葉もありません。これこそが、官僚丸投げ政治の自民党のぬるま湯に浸かり続けた人の成れの果てというものでしょう。国会議員は民主主義の原則のもとに選ばれた国民の代表であり、国民に奉仕することが職務であるという当たり前のことを理解していないわけです。議会での票の重みを何と心得ているのか、いい年をしてこれまで何を学んできたのか。「魔がさした」とかいうふざけた言い訳も噴飯ものですね。魔がさして、十回も人のボタンを押さないでしょう。これは議員辞職ぐらいではなく、刑事事件として糾弾されるべきであります。議員辞職はどうせ引退予定で痛くもなし、票田を世襲で息子に譲るつもりだったそうですが、有権者もこの事件を聞けば、国民の代表者たる意識があるようには思えないこの人の後に、その息子を送り込むことには再考することになるに違いありません。
加えて、大事な評決に席を外した青木議員も何を考えているのか。選挙区の代表として、その人々と日本国民の利益を一生懸命考えて政策の決定に係るという最も大切な国会議員としての仕事を放棄するとは何事か。ただただ情けないの一言です。
小沢氏、複数選挙区に複数の民主党候補を立てる方針で、地方の党連合の恨みを買っているとの話。衆院から参院への鞍替えさえさせる議員もあるとのことで、参院選に賭ける小沢氏の決意のほどが伝わってきます。地方としては、複数選挙区でも、民主党候補を一人に絞る方が安全だし、ラクなわけです。二人擁立して票を分け合っての共倒れは避けたいという安全策を取りたいのは分かります。小沢氏、その地方党連合に対し、「もっと努力して票を掘り起こせば、二つ取れる」という読みで、敢えて強気の策に出て、参院選の勝利に全力を尽くす覚悟のようです。確かに参院での単独過半数があるのと、ないのでは大きな差が出てきます。年令から考えても、小沢氏、この参院選が最後の正念場となると思っているはずです。複数候補を擁立する選挙区で、とりわけ現職を含む区で、複数の民主党候補が出た場合、候補者とその支持団体の目の色が変わってくるでしょう。共倒れになるか、共に勝利するか、という背水の陣になります。その覚悟で選挙戦を戦えば、安全策を取った場合よりも、必ず全体としての民主党票は増加するでしょう。それによって一人目は投票により当選を期待し、もう一人は仮に票が及ばなくても比例復活で救済するという戦略でいけば、安全策をとった場合よりもおそらく全体として民主党議員の当選数は増えると考えられます。地方の党連合の抵抗は、そんな背水の陣でしんどい思いはしたくないという怠け心にあり、この参院選の重要性、その民主党勝利の歴史的な意義、というものを十分に理解しておらず、いわば、野党時代の古い考えにまだ縛られているという点にあります。今や与党となって、旧自民党体制、即ち長いアメリカに巻かれろ政策でアメリカ植民地であった日本を、喰い尽くされてて荒土となる前に、自立、安定した国に変えていくことができる千載一遇のチャンスにあるということがわかっているのでしょうか。それゆえに抵抗勢力は、マスコミ、検察と手段を選ばず、小沢潰しにやっきになっている訳でしょう。まさに、この参院選に日本の興廃がかかっているわけです。その要の戦いにありながら、複数候補擁立は票の掘り起こしがしんどいから「やだ」とダダをこねるのは「なまぬるい」と思います。