先日のオバマ、ロムニーの最終討論、外交問題でした。私、アメリカの外交に関しては、アメリカの言うことを全く信用していませんので、正直、面白くありませんでした。ロムニーは外交は素人ですから、ロムニーが何も大した事は言えるはずもなく、テーマはオバマに有利に働いたと思います。
討論の内容よりも、最終討論のテーマがなぜ「外交問題」なのか、の方が私は気にかかります。副大統領候補討論の時にも、しつこく外交問題に時間を割くのでヘンだな、と思いましたが、今回の最終討論を見て何となくイヤな気持ちになりました。
国民にとってもっと切実な問題は、日々の暮らしであり、景気が良くなって収入が増えるのかどうか、失業問題にどう対処するのか、社会福祉や税金はどのように改善されるのか、そういった国内の問題です。外交問題などどうでもよいと思っている人が大半でしょう。クリントンのキャンペーンの時に有名になった言葉が、「It's the economy, stupid!」。つまり、もっとも選挙キャンペーンにとって大切なのは「経済」にフォーカスすることだ、という言うことですが、そのもっとも重要なはずの経済の話は、今回の3回の討論を通じて、外交問題に比べれば極めて小さい取り扱いでした。この異常な外交問題の取り扱い、とりわけ、中東の国々にフォーカスした討論は、イラン危機を煽り、シリアへのNATOとアメリカの軍事侵攻を正当化するための世論操作の一環ではないのか、と思わざるをえませんでした。この討論はかなりの数のアメリカ人が見ているはずです。そこで、イランの核開発に対する危機感を煽り、親イランのシリアのアサド政権が自国民を虐殺しているというプロパガンダを垂れ流せば、NATOと一緒にシリアへの軍事侵攻もやむを得ないという世論を形成するのに大変、都合がよいでしょう。何しろ、次の大統領候補が自らの口でそういうのですから。
アメリカは10年おきに戦争をやって軍需産業を中心に経済を回してきた国です。前回の大掛かりなイラク侵攻から10年経ちます。今度はシリアを足がかりにイランという筋を考えているのでしょう。そのお膳立てが大統領選の討論ということではないのかなと感じました。もしこれが当たっていれば、連中は、クリントン、オバマをそのまま使いたいでしょうから、オバマが再選の筋書きかと思うのですが、どうでしょうか。
東京都知事が辞意ということで、ようやく引退かと思ったら、新党結成し国政復帰を目指すということで、びっくりしました。すごい執念ですね。冗談かと思いました。80歳で選挙戦を戦うのだそうです。体力がなくて大臣できませんと言って辞めたはずの法務大臣が再登板しましたが、その人が74歳、体力がなくて財務大臣できませんと言ってやめたフジイの爺さんが当時で78歳ですからね。そして、「最後のご奉公。硬直した中央官僚の支配制度を変えないとダメ。役人と戦っていかないと、この国は沈んで窒息して死ぬ」と語り、憲法改正への意欲のほか、尖閣諸島に船の避難場所が必要との見解を示した、とのこと。ドジョウや大阪市長同様、もう誰もマトモに相手にしていないと思いますけど。うーん、どうそご自由にという感じですね。
討論の内容よりも、最終討論のテーマがなぜ「外交問題」なのか、の方が私は気にかかります。副大統領候補討論の時にも、しつこく外交問題に時間を割くのでヘンだな、と思いましたが、今回の最終討論を見て何となくイヤな気持ちになりました。
国民にとってもっと切実な問題は、日々の暮らしであり、景気が良くなって収入が増えるのかどうか、失業問題にどう対処するのか、社会福祉や税金はどのように改善されるのか、そういった国内の問題です。外交問題などどうでもよいと思っている人が大半でしょう。クリントンのキャンペーンの時に有名になった言葉が、「It's the economy, stupid!」。つまり、もっとも選挙キャンペーンにとって大切なのは「経済」にフォーカスすることだ、という言うことですが、そのもっとも重要なはずの経済の話は、今回の3回の討論を通じて、外交問題に比べれば極めて小さい取り扱いでした。この異常な外交問題の取り扱い、とりわけ、中東の国々にフォーカスした討論は、イラン危機を煽り、シリアへのNATOとアメリカの軍事侵攻を正当化するための世論操作の一環ではないのか、と思わざるをえませんでした。この討論はかなりの数のアメリカ人が見ているはずです。そこで、イランの核開発に対する危機感を煽り、親イランのシリアのアサド政権が自国民を虐殺しているというプロパガンダを垂れ流せば、NATOと一緒にシリアへの軍事侵攻もやむを得ないという世論を形成するのに大変、都合がよいでしょう。何しろ、次の大統領候補が自らの口でそういうのですから。
アメリカは10年おきに戦争をやって軍需産業を中心に経済を回してきた国です。前回の大掛かりなイラク侵攻から10年経ちます。今度はシリアを足がかりにイランという筋を考えているのでしょう。そのお膳立てが大統領選の討論ということではないのかなと感じました。もしこれが当たっていれば、連中は、クリントン、オバマをそのまま使いたいでしょうから、オバマが再選の筋書きかと思うのですが、どうでしょうか。
東京都知事が辞意ということで、ようやく引退かと思ったら、新党結成し国政復帰を目指すということで、びっくりしました。すごい執念ですね。冗談かと思いました。80歳で選挙戦を戦うのだそうです。体力がなくて大臣できませんと言って辞めたはずの法務大臣が再登板しましたが、その人が74歳、体力がなくて財務大臣できませんと言ってやめたフジイの爺さんが当時で78歳ですからね。そして、「最後のご奉公。硬直した中央官僚の支配制度を変えないとダメ。役人と戦っていかないと、この国は沈んで窒息して死ぬ」と語り、憲法改正への意欲のほか、尖閣諸島に船の避難場所が必要との見解を示した、とのこと。ドジョウや大阪市長同様、もう誰もマトモに相手にしていないと思いますけど。うーん、どうそご自由にという感じですね。