百醜千拙草

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筋書きと本番

2016-02-16 | Weblog
北朝鮮がらみの週末の新聞記事などを繋ぎ合わせてみました。

東京新聞、筆洗
こちらは子どもも読み通せるエーコ作品である。<爆弾づくりに熱心な将軍は、戦争をしたくなりました>。かつて、書いた絵本『爆弾のすきな将軍』(海都洋子さん訳、六耀社)。最近、復刊した。平和の意味を教え、戦争の愚かさを笑う▼北朝鮮が日本人拉致被害者の調査を一方的に打ち切った。世界のやめてという声の中で「長距離弾道ミサイル」を発射した。


韓国で核配備支持50%超 報道機関の世論調査
韓国の聯合ニュースとKBSは14日、両社合同で世論調査会社に依頼し11~12日実施した調査の結果、「在韓米軍の戦術核再配備」と「韓国の核兵器独自開発」を支持する人の合計が52・5%で、核保有に対する反対意見の41・1%を上回ったと伝えた。 北朝鮮による1月の核実験後、韓国では核保有論が台頭。今月の事実上の長距離弾道ミサイル発射で、世論はさらに硬化しているとみられる。


朴大統領が対北朝鮮演説へ 
韓国大統領府の金声宇広報首席秘書官は14日、北朝鮮による核実験と事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、朴槿恵大統領が国会演説を行う方向で国会側に要請したと明らかにした。「大統領として国民を守る責任を尽くす一方、北朝鮮のさらなる挑発を防ぎ不安を解消する上でも、国民の団結が必要だということを強調する」


米中交渉、春節明け後に活発化 安保理制裁決議案めぐり
安保理はミサイル発射を受けて迅速な決議採択を目指すことで一致したものの、米中が制裁内容をめぐって折りあえずに長期化しており、先行きは不透明だ。「この件に関して、われわれは(北朝鮮と)同盟国ではない」。ミサイル発射を受け7日に開かれた非公開の安保理緊急会合で、中国の劉結一国連大使は珍しく声を荒らげた。


北朝鮮移動式ICBM旅団編成か
韓国の聯合ニュースは14日、北朝鮮の朝鮮人民軍が最近、ミサイルなどを運用する戦略軍の配下に、開発中の移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)「KN08」の旅団を編成したと、複数の韓国政府消息筋の話として報じた。聯合ニュースは「事実上、実戦配備の段階にある」としている。


という感じで、北朝鮮の核実験、人工衛星打ち上げ(ミサイル発射)などの行為に対し、アメリカと韓国が行動を開始。北朝鮮のこれらの挑発行為の本当の動機は何なのでしょう。武器をチラつかせて国際援助をねだるというような頭の悪いやり方を、いくら「将軍様」でもするでしょうか。そこのところは私も引っかかっております。自国が置かれている状況は流石にわかっているでしょうから、アベ氏でもあるまいし、単に「爆弾が好き」だからという理由でこのような行為は行わない(はず)です。

関して、岩下おじさんのブログから

余計な勘繰りでしかないが、風が吹けばおけ屋が儲かるという論法で行けば、、、、、、
日本海軍(日本でのみ海上自衛隊と呼んでいる)のみならず軍全体そして国威の発揚・自国防衛の世論盛り上げの宣伝費、およびパック3などの我が国独自の防衛網の整備、かててくわえて韓国、そしてその韓国に配備しようとしているアメリカ主導のサードシステム配備などを含めると防衛産業の総体に対する需要はどう軽く見積もっても数十兆円は下るまいと思われる。、、、この三カ国の国民世論は某国のロケット打ち上げのおかげで自国の予算の使い方に反対するものがいなくなるという効果ものぞめる。、、、年に一度のこんな花火大会でも、某国が行ってくれないと日韓米の軍事産業が潤わないのは確かであろう。、、、、某国の予算の約七分の一も使って打ち上げるぐらいなら貧困にあえぐ国民に使ったらどうかと「よく」言われるが、たしかに貧しくはあるけれど、金正恩体制になってから度重なる経済制裁にも拘らず人民一人あたりの平均所得は毎年増えているからである。、、、、好むと好まざるとにかかわらず確実に北朝鮮の経済は「なぜか」よくなってきているのである。
、、、この先軍政治国家の財政を誰が支えているのだろうかこの体制維持によって政治的経済的利益を得ているのは「結果的に」誰であろうか
、、、、などと考えたりする。


陰謀論は仮説として検討しておく価値はあると私は思います。私のメシの種である科学研究における考え方の基礎となっている「方法的懐疑」など、言わば、わざわざ陰謀論を仕立て上げてそれを否定していくという作業であるとも言えますし。

世界の出来事はおそらく、非常の多くのパーティーの思惑が複雑に絡み合った上で起こっていることで、どこをどのように見るかによって解釈も変わってくると思います。証拠もなしにいつものように、アメリカが北朝鮮に資金を流してマッチポンプをやっているのだ、と断じてしまうと単なる陰謀論者になってしまいますが、その可能性があるということを考えておくことで、将来の危険を回避できたりもすると私は思います。世の中の出来事にはだいたい筋書きがあるが、しばしば本番では、筋書き通りには進まないものです。大まかな筋書きは考慮しつつも、常に物事を中立の立場から眺めることが大切なのではないかと私は思います。
コメント
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