百醜千拙草

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RESPECT

2018-08-21 | Weblog
沖縄知事選、玉城氏が知事選出馬意向、沖縄 辺野古巡り一騎打ちとのこと。

自由党の玉城デニー幹事長(58)=衆院沖縄3区、4期=は20日、9月30日投開票の沖縄県知事選への立候補を目指す意向を表明した。同県沖縄市で記者団に「出馬の方向性を限りなく探る」と明言した。玉城氏は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対の立場。立候補すれば移設問題を争点に、安倍政権が支援する前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)との一騎打ちになる見込みだ。佐喜真氏は20日、那覇市内で公明党県本部と政策協定書に調印した。協定書では、移設の是非には触れなかった。


翁長知事の遺言にあった二人のうちの一人、玉城氏ですが、前向きに出馬の方向で安心しました。沖縄の人も喜んでいるのではないでしょうか。翁長氏の闘いを引き継ぐということは、今後もアベ政権が続くとすると、アベの目指す「戦後レジームの完成(すなわち、恒久的な日本のアメリカ植民地化)」に向けての壮絶な「沖縄いじめ」に対して、闘い、抵抗しつづけるという苦難の道を取るという決断をすることです。翁長氏に対するアベ、ガースーのとった卑劣な態度ややり方、面会拒否、翁長氏の家族に対する中傷には同じ国民を代表する政治家に対する敬意も何もありません。ま、ヤクザに選挙妨害を発注するようなクズですから、目的のためにはアベは何でもやるでしょう。その権力をもった卑劣な男と闘うということは、大変な精神力が必要です。県を兵糧攻めにし、県民の不満を知事に向かうように誘導しつつ、内外から沖縄を攻めるのですから、アベ政権には、沖縄も日本の一部であって、自分たちは沖縄県民をも守る立場にあるという意識もない。ま、ヤジを飛ばす国民に向かって総理の身でありながら「こんな人たちには負けない」と叫んで、顰蹙を買っただけのことはあります。ヤジを飛ばす相手にも「そんな、あなたも守りたい」と微笑んだ山本太郎氏とは人間の格が違いますな。ま、アベが政権にいる間は沖縄にとって日本政府は「敵」と見做しておかないといけません。そんな相手に場合によっては寝技も含めた多彩な技で対抗するには、国政を知っている玉城氏は適任だろうと思います。アベには、国民、人権、民主主義に対する「RESPECT」がなく、よって誰からも「RESPECT」されないのです。

もう一つ、今日になって知りました。
Aretha Franklin死去。膵癌だったそうで、ちょっとショックです。
私が物心ついたことから、アレサフランクリンはソウルの女王でした。アレサフランクリンといえば、「Think」、オーティスレディングの「RESPECT」、それからキャロルキングの「Natural Woman」をすぐ思い出します。当時の、RESPECTやThinkの衝撃はすごかっただろうなあ、と想像します。私が最後に見たのは、オバマのinauguration の時のパフォーマンスで、もう10年近く前です。年をとったなあ、としみじみと思った覚えがあります。

東京新聞のコラムでの追悼文
 
ジャズ歌手のサラ・ボーンがある日、やはり歌手のエタ・ジェイムスにこんなことをこぼしたそうだ。一九六〇年代前半のことだろう。「あの娘の『スカイラーク』(ジャズスタンダード曲の一つ)を聞いたかい。ああ、あたしはもう、あの歌を歌わないよ」▼名ボーカリストの自信を失わせるほどの歌唱力に恵まれた「あの娘」。やがて「ソウルの女王」となる。グラミー賞十八回受賞。ヒットチャートの一位は二十曲を数える。米大統領自由勲章受章。輝かしい栄光とともに女王がこの世を後にした。アレサ・フランクリン。七十六歳▼その黒人音楽の一つのジャンルをなぜソウル(魂)と呼ぶのか定かではないが、圧倒的な歌唱力に加えて歌声に魂を込める卓越した能力が人々の心を高揚させ、慰めた。まさに女王だった▼父親は牧師でキング牧師とも親しい公民権運動の活動家。その影響だろう。差別を憎み、ヒット曲「リスペクト」は苦しい立場にあった当時の黒人や女性にリスペクト(敬意)を払いなさいという歌である▼「シンク」で歌ったのは、横暴な男性への女性の不満だった。その歌声と魂はいつも嘆き悲しむ側に寄りそった▼ビートルズの「レット・イット・ビー」。ポール・マッカートニーはこの人に歌ってほしいとこの曲を書いた。もしも、アレサなかりせば、あの名曲も生まれなかったかもしれない。


サラボーン、エラフィッツジェラルド、ビリーホリディの三大女性ボーカルが世を去ってすでに随分経ちます。ジャズの女王が兜を脱いだソウルの女王が去りました。そのあとの女王を私は知りません。

RESPECT, Think, Natural Woman 三つ続けてどうぞ。





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