年をとると愚痴が増えて、話が説教くさくなりますな。
若い人には嫌がられるのでしょうが、これはそれなりに若い人のことを思って言っているのだ、と若い人はとってやって下さい。
私が子供の時はおじいちゃん子でした。そのせいか私は若い時から年寄りの人の話を聞くのがわりと好きで、年配の人には可愛がられました。残念ながら、もう可愛がってくれる年寄りはいません。私も、気がつくと一回り、二回りは若い人に「俺が研究を始めた頃は」話をすることが結構増えました。幸い半分ぐらいの若い人は話に付き合ってくれます。
思えば、当時は単純でした。分子生物技術が汎用化した頃で、とりあえず「やさしい遺伝子工学」を読んで、「Molecular Cloning」を見ながら実験すれば良いという感じです。基礎の分子生物学の知識を得るための教科書も定番があり、とりあえず、細胞培養と遺伝子組換えができて、初歩のRNAやタンパクの解析ができれば、なんとかなりました。一とおりの分子生物実験技術があれば、やることは沢山ありました。しかし、その後の実験技術の進歩は目まぐるしく、遺伝子組み換えも、マウスの遺伝子操作も、自分でやるものではなく、外注するものとなりました。遺伝子をクローニングして、組み換えし、変異を導入してシークエンスを確認するようなまどろっこしい実験をするぐらいなら、DNAコンストラクトはde novo合成を外注すれば良いというような時代になりました。
生物学の知識の量は遥かに増え、実験系の多様性、複雑性は激増していますから、分子生物実験の技術や知識は必須のものではなくなりました。コンピュータの原理を知らなくてもパソコンは使えますしね。つまり必要な基礎知識というものそのものが変化しているのです。分子生物の話をして若い人に通じずに寂しく思ったりすることがある一方、私といえば、例えばBioinformaticsはダメです。概念としてのt-SNEだのPC analysisだのというのは理解できますが、その原理や実際の解析はサッパリ、「R」ってなんですか? という状態ですから、最近の若い人からすれば、私の方がよっぽど、基礎知識に欠けていると思われるでしょう。
また、研究の進め方も変わりました。実験というのはうまくいかないのが普通で、それでもコツコツやってオリジナルの発見をすることが大事だという風潮でしたが、近年は、いかに面白そうなストーリーをより少ない努力で作り上げるかの競争となっているかのようです。一流誌が意外性とストーリー性のあるものを好み、一流誌への出版がポジションとグラントにつながるわけですから、研究者がそのトレンドに迎合するのは自然なことで、これが怪しい論文、捏造論文を生み出す原因になっていると思います。
しかし、捏造してでも、論文が出版されれば良いというのは、他の研究者や読者の迷惑を気にかけない自己中心的な態度です。この「自分さえよければ良い」という態度は、恥ずべきことであるとかつては考えられました。お互いの信頼と相互利益で成り立つ人間の社会の基本的な考え方に反するものだからだと思います。誰でも自分が一番可愛いのは当然です。しかし、それを表にむき出しにしては、人間社会が成り立ちません。
ところがどうでしょう、今のアベ政権は。ウソ、ゴマカシ、不正、犯罪、のてんこ盛り、それが明らかになり、動かぬ証拠を突きつけられても、誰も責任も取らない。自分は最高責任者だと何かにつけては言うアベに至っては責任から逃げまくり、責任転嫁し、逃げられないとなったら最後は開き直って逆ギレするという幼稚さです。そのアベについている金魚の糞も情けない。国民のために働くという建前の彼らが考えているのは、己の保身ばかりで国民のことはニの次、三の次。
石破氏の「正直、公正」という当たり前のキャッチフレーズ。これが新鮮に聞こえるぐらいアベ政権は腐敗しているわけですが、アベの出馬表明前の先週末には、なんとも情けないニュース。
石破氏、キャッチフレーズ「正直、公正」を封印へ
これに対して、当然の人々の反応。
@officeSugano「正直、公正」って標語が「個人攻撃」になりうる状態って… 「個人攻撃だ!」と言ってる側の人が「正直でも公正でもない」つまり「嘘つきで不公正である」って場合だけに限られると思うんだが?
自民党の党内のコンセンサスって、「正直、公正 って言葉は、安倍晋三総裁への個人攻撃だ」ってものなのね。じゃあ、自民党の党内コンセンサスは「安倍晋三は嘘つきで不正である」というものなのな。
@kemuchiman「『正直、公正』は森友、加計学園問題を想起させるとして、党内から批判が出ていた」←本当に自民党という政党はダメだね、終わってる。そして、それをわかってない国民が多数いる、終わってる。
@masaru_kaneko 石破氏がキャッチフレーズ「正直、公正」は「個人攻撃」と捉えられるので封印するという。行政を歪め、官僚制を壊し、国会の審議を無意味化させたことが問題なのだ。ロッキード事件と比べてみれば分かるが、自民議員も自民党員も終わっている。
@nahokohishiyama 自民党内から「正直、公正」は安倍首相への個人攻撃になるって批判が上がり封印となったそうだ。つまり、安倍さんがやっている事は「正直、公正」ではないってことを認めたんだね。
@akwillakwill アベが嘘つきで不公正であると認めた上で「それでもアベ支持」と明言したも同然の自民党。
@nyankichijan 正直、公正はNGと閣議決定になるかも。
若い人には嫌がられるのでしょうが、これはそれなりに若い人のことを思って言っているのだ、と若い人はとってやって下さい。
私が子供の時はおじいちゃん子でした。そのせいか私は若い時から年寄りの人の話を聞くのがわりと好きで、年配の人には可愛がられました。残念ながら、もう可愛がってくれる年寄りはいません。私も、気がつくと一回り、二回りは若い人に「俺が研究を始めた頃は」話をすることが結構増えました。幸い半分ぐらいの若い人は話に付き合ってくれます。
思えば、当時は単純でした。分子生物技術が汎用化した頃で、とりあえず「やさしい遺伝子工学」を読んで、「Molecular Cloning」を見ながら実験すれば良いという感じです。基礎の分子生物学の知識を得るための教科書も定番があり、とりあえず、細胞培養と遺伝子組換えができて、初歩のRNAやタンパクの解析ができれば、なんとかなりました。一とおりの分子生物実験技術があれば、やることは沢山ありました。しかし、その後の実験技術の進歩は目まぐるしく、遺伝子組み換えも、マウスの遺伝子操作も、自分でやるものではなく、外注するものとなりました。遺伝子をクローニングして、組み換えし、変異を導入してシークエンスを確認するようなまどろっこしい実験をするぐらいなら、DNAコンストラクトはde novo合成を外注すれば良いというような時代になりました。
生物学の知識の量は遥かに増え、実験系の多様性、複雑性は激増していますから、分子生物実験の技術や知識は必須のものではなくなりました。コンピュータの原理を知らなくてもパソコンは使えますしね。つまり必要な基礎知識というものそのものが変化しているのです。分子生物の話をして若い人に通じずに寂しく思ったりすることがある一方、私といえば、例えばBioinformaticsはダメです。概念としてのt-SNEだのPC analysisだのというのは理解できますが、その原理や実際の解析はサッパリ、「R」ってなんですか? という状態ですから、最近の若い人からすれば、私の方がよっぽど、基礎知識に欠けていると思われるでしょう。
また、研究の進め方も変わりました。実験というのはうまくいかないのが普通で、それでもコツコツやってオリジナルの発見をすることが大事だという風潮でしたが、近年は、いかに面白そうなストーリーをより少ない努力で作り上げるかの競争となっているかのようです。一流誌が意外性とストーリー性のあるものを好み、一流誌への出版がポジションとグラントにつながるわけですから、研究者がそのトレンドに迎合するのは自然なことで、これが怪しい論文、捏造論文を生み出す原因になっていると思います。
しかし、捏造してでも、論文が出版されれば良いというのは、他の研究者や読者の迷惑を気にかけない自己中心的な態度です。この「自分さえよければ良い」という態度は、恥ずべきことであるとかつては考えられました。お互いの信頼と相互利益で成り立つ人間の社会の基本的な考え方に反するものだからだと思います。誰でも自分が一番可愛いのは当然です。しかし、それを表にむき出しにしては、人間社会が成り立ちません。
ところがどうでしょう、今のアベ政権は。ウソ、ゴマカシ、不正、犯罪、のてんこ盛り、それが明らかになり、動かぬ証拠を突きつけられても、誰も責任も取らない。自分は最高責任者だと何かにつけては言うアベに至っては責任から逃げまくり、責任転嫁し、逃げられないとなったら最後は開き直って逆ギレするという幼稚さです。そのアベについている金魚の糞も情けない。国民のために働くという建前の彼らが考えているのは、己の保身ばかりで国民のことはニの次、三の次。
石破氏の「正直、公正」という当たり前のキャッチフレーズ。これが新鮮に聞こえるぐらいアベ政権は腐敗しているわけですが、アベの出馬表明前の先週末には、なんとも情けないニュース。
石破氏、キャッチフレーズ「正直、公正」を封印へ
自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票)に立候補する石破茂・元幹事長は25日、立候補表明時に掲げたキャッチフレーズ「正直、公正」を今後使わない考えを示した。「安倍晋三首相への個人攻撃」との反発が党内に根強いことから、支持拡大のため封印したとみられる。
これに対して、当然の人々の反応。
@officeSugano「正直、公正」って標語が「個人攻撃」になりうる状態って… 「個人攻撃だ!」と言ってる側の人が「正直でも公正でもない」つまり「嘘つきで不公正である」って場合だけに限られると思うんだが?
自民党の党内のコンセンサスって、「正直、公正 って言葉は、安倍晋三総裁への個人攻撃だ」ってものなのね。じゃあ、自民党の党内コンセンサスは「安倍晋三は嘘つきで不正である」というものなのな。
@kemuchiman「『正直、公正』は森友、加計学園問題を想起させるとして、党内から批判が出ていた」←本当に自民党という政党はダメだね、終わってる。そして、それをわかってない国民が多数いる、終わってる。
@masaru_kaneko 石破氏がキャッチフレーズ「正直、公正」は「個人攻撃」と捉えられるので封印するという。行政を歪め、官僚制を壊し、国会の審議を無意味化させたことが問題なのだ。ロッキード事件と比べてみれば分かるが、自民議員も自民党員も終わっている。
@nahokohishiyama 自民党内から「正直、公正」は安倍首相への個人攻撃になるって批判が上がり封印となったそうだ。つまり、安倍さんがやっている事は「正直、公正」ではないってことを認めたんだね。
@akwillakwill アベが嘘つきで不公正であると認めた上で「それでもアベ支持」と明言したも同然の自民党。
@nyankichijan 正直、公正はNGと閣議決定になるかも。