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知事会の提言:日米地位協定抜本改定

2018-08-03 | Weblog
大島理森衆院議長が国会閉会後に異例の会見。

衆院議長、安倍政権に異例の所感 「民主主義根幹揺るがす」
大島理森衆院議長は31日、国会内で記者会見し、相次ぐ政権不祥事が問題となった通常国会を振り返り、安倍政権に反省と改善を促す異例の所感を公表した。森友学園を巡る財務省の決裁文書改ざんや自衛隊日報隠蔽などを挙げ「民主主義の根幹を揺るがす問題だ。立法府の判断を誤らせる恐れがある」と指摘。菅義偉官房長官に所感を渡し、再発防止のための制度構築を求めたと明らかにした。

(この人はアソー派のはず。これは、衆議院議長として仕事していて、自民党は自浄作用もあるという示したいだけのポーズなのでしょうかね。しかし、記事をみると、アベとアソーの責任には触れず、官僚に責任をすべて押し付けているような話ぶり。そもそもアベが主犯なのに。
閉会してからアリバイづくりのようにコメントするのではなく、会期中にちゃんと仕事して欲しかった。与党が答弁拒否同然の答弁をするような国会ですから、与党の議長ではそもそもコンフリクトがあるわけです。議長は政府が任命はするものの独立した権限をもつ議員ではない人にやってもらって、アベの答弁拒否や虚偽答弁などの規定違反はちゃんとレッドカードを出すようなシステムできないのでしょうかね。

それにしても自民党議員の長いものに巻かれよ精神には、嫌気がさします。思想的に石破氏は好きになれませんけど、今の自民党の問題に対しては極めてマトモな発言。福田元首相など良識のある人々は折々に苦言を呈するものの多勢に無勢。良識も常識も持ち合わせていないアベ、アソーコンビ、それを心中では軽蔑しながらも権力維持のためにアシストするガースーと幹事長、権力という名の餌につられて金魚の糞のようにアベの後ろをついて回る連中と、正直に言わせてもらって、クズの集まりです。アベは赤信号でも青と強弁し、それに異を唱える人間は人事権で恫喝し嫌がらせをして黙らせる。無理が通れば道理がひっこみ、赤信号を恐る恐る渡っていた連中も今や、みんなで渡れば恐くない状態。アベが裸の王様なら、自民党のほとんどはみえない服を褒めそやす取り巻き。赤信号を渡っている時に、「青になるまで待て」といういう人がいると、やましいことをしていることを感じているが故に余計に鬱陶しく感じるもので、石破氏がマトモなことを言えば言うほど総裁選での票は減るでしょう。参院の竹下派は青木氏の意向で石破支持なが同派衆院はアベを支持するということで派閥分裂の危機。しかし、そのアベを支持する理由が「安全保障を考えると、継続性や信頼性が重要だ」という理由らしく、ズッコケました。ま、軍事オタクが過激なことを言い出す可能性は高いですけど、ヤクザで嘘つきのアベよりははるかにマシ、というかアベとその取り巻き以外なら誰でもマシ、と思います。議会でウソをつき、データを改ざん、隠蔽する、それがはっきりと示されたら、研究なら、PIも含めて普通は退場です。経験と良識のある人がいうように、ふつうなら内閣が3-4吹っ飛んでもおかしくないことをアベはやってきているのです。アベが総裁選に出ること自体が異常なのに、自民党議員の多数がアベを支持するという狂気。
狂気の自民党で、負け戦さとその後の冷や飯を覚悟してでも自民党を立て直す(口だけかもしれませんが)と、総裁選に出るという点だけをとっても、石破氏は支持される理由があるとおもいます。それに対して、日和って総裁選を降りた岸田氏、これでこの人は終わりました。どうせ誰かに担いでもらわないと総裁になれないのなら、この際、総裁選に出て、言うべきことをしっかり言って男を上げれば、浮かぶ瀬もあったというものです。アベに脅されて日和るようでは派閥の長としての人望というものを失うでしょう。今回はアベの金魚の糞のお陰で、石破氏が冷や飯を食わされるのは間違いないでしょうが、十年後に生き残っているのはアベではなく、彼の方ではないかと思います。

さて、国会閉会後もアベ政権のデタラメの批判は少なからず続いています。東京新聞の論説。
安倍政権の手法考
 例えば「働き方改革」などの政策を立案したり、変更したりする際に重要なことは何だろうか。少々、堅い言い方になるが、それは「エビデンス(客観的証拠)」に基づいて政策を行うことだ。、、、、日本では安倍政権になって疎(おろそ)かにされている。否、むしろ逆の方向に進んでいる。つまりエビデンスや立法事実(法律が必要とする経済的や社会的な事実)というものを半ば無視し、結論ありきで政策を進める。ついには「政策に基づいてエビデンスを捏造(ねつぞう)」するということまでやってしまう。裁量労働制に関したデータ疑惑が代表例である。「過労死を助長する」との批判が渦巻く中、裁量労働制の方が労働時間が長い調査結果が出れば、それは不都合な真実になる。
 そこでデタラメのようなデータを出して欺こうとした。結局、嘘(うそ)がばれてやり直しとなったが、この政権のやりたい放題を正すにはエビデンスを突き付けることだ。 (久原穏)

同社説、アベノミクスの失敗について。
異次元緩和修正 きっぱり転換すべきだ
 日銀が金融政策の修正を決めたのは副作用を軽減して異次元緩和を続けるためだという。だが物価を上げる効果がないことは明らかだ。ショックが大きすぎてやめるにやめられないのが実態だろう。
 五年以上続けても一向に物価上昇目標は達成できない。むしろ長期化する超低金利が金融機関の経営や年金資産の運用に看過できないほどの悪影響を及ぼしている。
 年八十兆円をめどとする国債買い入れや年約六兆円の上場投資信託(ETF)購入はマーケットの価格形成を歪(ゆが)め、市場機能はほとんどマヒに近い状態に陥っている。 、、、、リーマン・ショックから十年経過し、米国は金融政策を正常化しつつある。欧州も年内に緩和路線から脱する見通しだ。だが、日銀の異常な政策は長期化し、出口はまったく見えない。、、、もはややめるにやめられない状態だが、リスクを少しでも抑えるべく正常化に手を付けるべきだ。

もはや、日本経済は重度のヤク中、このままヤクを打ち続けて破滅するか、強度の禁断症状を覚悟してでもヤク離脱を図るか、いずれにしても辛く苦しい道のりです。

もう一つ、これは非常に大きなニュースだと思うのに、忖度大手新聞はあまり取り上げません。唯一、多少気分が明るくなるニュースでした。政府が腐っても地方の首長はまだマトモな人がいるのだと心強いと思います。

知事会、地位協定の改定要求へ 全会一致で初の提言。

全国知事会(会長・上田清司埼玉県知事)は27日、札幌市で開いた本年度の全国知事会議で、日米地位協定の抜本改定を含む「米軍基地負担に関する提言」を全会一致で採択した。、、、

いうまでもなく日米地位協定は、アメリカは宗主国で日本は植民地、アメリカが上で日本が下、という身分の差と、それに基づくアメリカへ貢ぎ方を定めるもので、日本が独立国でないという公的証拠です。政府に負担を押し付けられる地方首長の良識がこの提言に至ったのでしょう。
鳩山氏の「ヤンキー、ゴーホーム」を思い出しますな。使い物にならないアメリカ産兵器を言い値で買わされるアベ、一方でその金は福祉を削り消費税を増税して弱者から搾り取る、上にはあくまでペコペコとゴマをするのに下には傲岸不遜のチンピラヤクザ、情けないですワ。
コメント
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