一年も終わりに近づき、仕事納めムードですが、来年頭の報告書の締め切りや休みの段取りなど雑用で忙しくしています。 今日は、全くどうでもいい話。
単純作業中はBGMがあると助かります。気が散るので歌詞がないか、わからないものをかけています。バロック後期ぐらいのクラッシックの器楽曲、合唱曲、60-70年代のフレンチポップス、ロシア民謡、それからバルカン音楽など。
バルカン半島のジプシー音楽の魅力は、時々混じるエキゾティックな(二度の音が半音下がるようです)音階、それから独特のリズムだと思います。ターン、タ、タッタ、という感じの7拍子が基本になっているものが多いようで、どういう理由で7拍子なのか非常に興味があります。音楽のリズムは移動の時のリズムという話があり、三拍子は騎馬民族、二、四拍子は、田植えをする農耕民族のリズムということですが、それなら7拍子は放浪する民族、ジプシーが使う移動手段に由来しているのかなあ、と想像しています。
バルカン半島のジプシー音楽を主に演奏する多国籍音楽グループ、Barcelona Gypsy balKan Orchestra (BGKO)のリード ボーカルを7年務めたSandra Sangiao (Spain) がグループを最近に去ったというニュースを寂しい気持ちで聞きました。
10月末、バルセロナでのSandraの最後のライブコンサートの様子はYoutubeにアップされています。このライブでは、Margherita Abita (Italy)が一部で参加しており、おそらく、彼女がこれからのフロントシンガーでやっていくのではないかと想像しております。
Margherita Abitaのボーカルで、ちょっと以前と雰囲気が変わりましたが、なかなかいいと思います。曲は最近、ギリシャと揉めて、国名が変わった旧マケドニアの曲。
このビデオではパーカッションは小鼓ですけど、他の演奏などでは、上に座って指やブラシで音を出すユニークな四角い打楽器が使われています(下のビデオ) 。アコーディオンとバイオリンがスラブ系ジプシー音楽独特の感じを出しています。木管楽器はバルカン地方でよく使われ、ここではクラリネットですが、セルビアでは独特の横笛や縦笛が使用されます。
数年前のSandraがボーカルのBGKOの名演奏。サビとソロでは、ギターとベースがペースを保ちながら、ドラムのスピード感あふれる緻密なリズムにクラリネットとアコーディオンが絡みます。見ていて、楽しくなりますね。