百醜千拙草

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都市ランキング

2021-12-07 | Weblog
まだ先の話ですけど、このところの株式市場の不調で、引退の資金が心配になってきました。株式市場のこのところの不調というよりは、この二年ほど、株式市場はバブル状態だったのだと思います。コロナで実質経済規模は縮小し、本来、経営規模拡大などに使われる予定であった資金が行き場を失って賭場に流れたのだろうと想像しています。いずれにせよ、株価は上がればいずれ下がらざるを得ませんし、だいたい年に何もしなくても20%以上も利益がでるのは異常でしょう。
ただし、世界中で、株式などによる運用利益を税制優遇によって引退後の老後資金に使うことが政府に推奨されてきた以上、株式市場は長期的には絶対に上昇する必要がありますから、戦争とか国家破綻とかの破滅的な事態にならない限り、政府はなんらかの介入をして、株式の成長は保たれるだろうとは思っています。国民の老後の生活が、株式とか実体のない数字のゲームに頼っているのですから、イカサマもいいところなのですが、それを言い出すと「カネ」という口座の数字にもそもそも何の実体もないし、「貨幣経済」のシステムというものそのものがすでに「信用」という実体のないものに基づくバーチャルな存在にすぎないわけですが。

それはともかく、カネという数字を通じて実体のあるものがやり取りされる以上は、口座の数字には実体はなくても意味はあり、引退後に向けてその数字を一定レベルにあげて維持していくことは幸せに暮らすために必要です。4%ルールで引退後の生活を補うとすると、私の場合は今後の物価上昇率を考えると早い目に引退するとあまり余裕がなさそうです。

ということで、引退後に豊かに暮らす一つの選択肢として、生活費が比較的安く、安全で快適な場所に移る、ということが挙げられます。

しばらく前、InterNationsの調査で、国外脱出者が選ぶベスト、ワーストの国を少し前に紹介しましたが、今年のベスト、ワーストの都市もリンクします。

多分、回答者の大部分はアメリカ、ヨーロッパ系の人々なので、日本人とは選択の基準が異なっているとは思いますが、興味深いです。

ということで、ベストはクアラルンプール、二位がマラガ(スペイン)、三位デュバイ、四位シドニー、五位シンガポール、六位ホーチミン、、、と東南アジアが相変わらず人気。多分、経済的な利点に加えて住みやすさというのが重要視されているのだろうと思います。

一方、ワーストはローマ、ワースト二位がミラノ、と国でも都市でもイタリアの不人気は相変わらず。お金があって田舎に住むのならいいところなのでしょうが、そうでない人には仕事がないというのが主な理由のようです。ワースト三位がヨハネスブルク、四位がイスタンブール。ヨハネスバーグは色々な意味で危険だし、トルコの経済は非常に低迷していることが原因でしょうか。ワースト五位はわれらが東京、とほほ。続いてカイロ、パリ。

都市の生活の質ランキングではヨーロッパの都市が増えます。ベストはウイーン、二位がスイス バーゼル、三位シンガポール、四位ミュンヘン、五位プラハ、六位チューリッヒ、七位マドリッド、八位ローザンヌ、、、スイスが強いですね。プラハは物価が安く歴史的趣きがあって落ち着いた街。お金があって都市に住むならヨーロッパが快適ということでしょうか。東京は14位と比較的健闘しています。便利さや食文化が評価されたのでしょうか。

気候やレジャーではスペインが強いようで、一位はマラガ、二位バルセローナ、三位はケープタウン、四位はマドリッド、五位シドニーとトップ5のうちの三つを占めています。暑くて湿気の多い東南アジアはその点が弱点でしょうか。六位のメキシコシティーは高地にあるので、多分緯度のわりには快適なのだと思います。メキシコはユカタン半島は昔に行きました。低地の熱帯のジャングルは気候的にはちょっと辛いですけど、高地に住むならいいかも知れません。メキシコは医療制度もよく、物価も安いので、引退後のアメリカ人の人気移住地になってきているようです。私もちょっと考えてます。メキシコには公用語が定まっていないようで、英語もそこそこ通じるようですけど、やはりスペイン語話者がほとんど。フランス語が一通り終わったら、とりあえずスペイン語をやることにします。

経済および住居でのランキングでは、クアラルンプール、ホーチミン、バンコック、と東南アジアが上位を占め、四位にメキシコシティー、五位マラガ、という順。東京は57都市中43位。日本の都市の住環境は悲しいです。なんとかならぬものでしょうか。郊外の新興住宅地も狭い土地を切り開いて、そこに最大数の家屋を並べて作ろうとするものだから、やはり空間に余裕がない。田舎は不便だし、昔ながらの集落はやはり密集していますし。比較的いいのは平野が広く、新しく開拓された土地である北海道でしょうか。移住者どうしで古い因習も少ないようですし。でも寒いのはちょっと。

住みたい街ランキングでは、一位、クアラルンプール、二位、メキシコシティー、三位マラガ、四位ナイロビ、五位ムスカット (アラビア半島、オマーン)となっており、土地の人々の友好さなどが考慮されています。そして、東京は57都市中、堂々の最下位。ちょっと悲しい。ストックホルム53位、コペンハーゲン54位、パリが55位、デュッセルドルフが56位という感じで、ヨーロッパの生活費用が高い街も抑えました。東京は、人々の友好度や外国人に暖かいランキングでも48位、55位というランク、言葉の通じやすさでも最下位。

ガラパゴス化する日本というのが近年の懸念ですけど、経済の低迷、重なる天災、腐敗政治、超高齢少子化と日本が外向きに発展できる要素が少なすぎて、内向きに排他的になっていっているのではないかと危惧します。入管での度重なる犯罪行為は、そうした没落するかつての世界二位の経済大国の悲しい現実に生きる人々のルサンチマンの現れではないのかと思ったりします。いずれにせよ、食料の多くを輸入に頼る日本で、ガラパゴス化は死活問題ではないかと思うのですが。

また、高齢化社会で、若い外国人に来てもらって助けてもらおう、と考えているなら、もうちょっと外国人に住みやすい環境が提供できるように政府は考えないといけませんね。どうして同じアジアの国でありながら、マレーシアがトップで、日本は下から五番目なのかを深く考える価値があるのではないでしょうか。確かにクアラルンプールの街は都会も郊外も整っていて空間や自然に余裕があり、住環境は東京よりははるかに上でしょうし、英語も通じやすいでしょう。物価も多少安いでしょう。しかし、それだけでここまで差がつくものでしょうか?こうした東南アジアの街から学んで日本をもっと住み良い場所にできないのでしょうか。
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