tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ジャンク屋 哲 または 二郎インスパイア系にんにくラーメン

2011年04月06日 | グルメガイド
09年11月2日、奈良で初の二郎インスパイア系ラーメン店、「ジャンク屋 哲(通称:ジャン哲)」(奈良市富雄北1-3-5キタダビル1F)がオープンした。なお二郎インスパイア系とは、東京で人気の「ラーメン二郎」に触発(インスパイア)されて、二郎風のラーメンを提供するお店のことである。

私は東京出張の折り、時々「ラーメン二郎 神田神保町店」にお邪魔していた。硬めの太麺と山盛りの具には、いつも圧倒された。関西で「ラーメン二郎」はあまり知られていないと思うので、まずはこちらをWikipediaから引用して紹介しておく。《ラーメン二郎とは、1968年に東京都目黒区の都立大近くに山田拓美が創業し、1970年代に港区三田へ移転後から現行の店名表記となったラーメン店。看板には「ラーメン二郎 三田本店」と書かれており、行列のできるラーメン店のひとつと数えられている》。

《三田本店以外にもラーメン二郎と名乗る店舗が複数存在する。その中において一部の店舗は、のれん分けによるもので、三田本店で修行した人(弟子)や、直系店で修行した人が「ラーメン二郎」の名称を使用して出店している。また、ラーメン二郎風のラーメンを提供する「ラーメン二郎インスパイア系」と表現される店も複数存在している》。

《スープは脂分が多く、野菜や豚肉などを煮出して作られる。これをベースに、醤油などによるタレを加えてスープを調製する。三田本店などでは、カネシ商事が販売する「ラーメン二郎専用」とラベルに表示されている醤油を使用している。麺は三田本店など殆どの店舗において自家製麺で、原材料として日清製粉の強力粉「オーション」を使用している。麺の上には、野菜(モヤシとキャベツ)と叉焼が載せられる》。スープを重視する関西や九州のラーメンと違い、二郎は麺と具にこだわったラーメンである。



さて、肝心の「ジャン哲」のラーメンである。早くに当ブログ読者のnara_nakaさんが、ご自身のブログ「奈良のラーメン食べ歩き」に紹介されている。《「ジャンク屋哲」さんは、2009年11月に近鉄奈良線「富雄駅」の北側すぐの位置にオープンしたお店です。その特徴は、東京で話題のラーメンチェーン店「ラーメン二郎」にインスパイアされたスタイルであること。とにかく量が多くて、野菜・ニンニク・脂などの量を自分の好きなようにオーダーして、丼からあふれんばかりの山盛りでいただけることで人気のお店です》。

《近鉄奈良線「富雄駅」の北側すぐにオープンした『ジャンク屋哲』さん。ものすごく目立つ色使いですが、少し路地を入るため見落とす方も多いかもしれません。「ニンニク入れますか?」の文字が目立つ、ちょっと特殊なラーメンを食べさせてくれるお店です》《店内は、明らかに元は居酒屋さんだったと思われる、ラーメン屋らしくない店構えになっています》《壁には色んな注意書きが貼ってありますが、中でも「食べる前に写メ」という一言はインパクトありますね。ラーメンが登場すると、あまりのインパクトにその言葉も納得できると思います》。

《メニューは、主に「ラーメン(@650円)」と「つけ麺(@750円)」の2系統です(味噌ラーメンもあります)。ラーメンは、一般的なラーメン屋さんの麺の量が「120g~140g」であるところを、並盛でも200g、大盛なら300g!しかも、大盛でも同じ価格でいただけるようになっています。また、あまり量が食べられない方は、注文の際に「麺少なめ」とオーダーすると、代わりに「半熟味玉子」がつくそうです。さらに、無料で「野菜増し・ニンニク増し・アブラ増し・カツオ増し・カラメ(醤油ダレ)」などを増やしてもらうこともできますので、野菜がてんこ盛りでいただきたい方は「野菜増し」とオーダーしてください。とんでもない量の野菜がトッピングされて出てきます》。

私がお邪魔したのは、4/1(金)、会社の歓送迎会の帰り道だった。メニューを見渡して、ラーメンに野菜・鰹節・ニクニクの「ちょい増し」を注文した。具を増やしても、値段は650円のままで、これは安い! 運ばれてきたのはトップ写真のラーメンで、こんなに具だくさんだった。確かに二郎風のラーメンになっている。やや違うのは麺で、二郎の麺は、パスタのように太くてもっと硬い。あまり硬い麺は関西ではウケないと思われたのだろう、ジャン哲の麺は、わりと普通のストレート太麺である。ご主人に「二郎で修行されたのですか」とお聞きすると、「いいえ、そういう訳ではありません」とのことであった。まさにインスパイアされたのだ。

お邪魔したのは夜の9時半だったが、店内は学生や若いサラリーマンで混雑していた。ほどなく、この日転勤したばかりのウチの会社の若手社員が入ってきて、驚いた。私と同年配の同僚に話しても、誰もジャン哲のことを知らなかったが、やはり若い連中は、よく知っていたのだ。

メニューには《国産豚骨・鶏がら・野菜を通常の3倍以上の食材を使い煮だしたスープに 特殊製法の極太麺を合わせたラーメンです》とある。注文の仕組みを紹介しておく。麺の量は、並盛り(他店の1.5杯分)でも大盛り(他店の2.5杯分)でも、値段は同じ。少なめ(他店並み)を注文すると、味玉がサービスでついてくる。具の増量(野菜、ニンニク、肉のアブラ、鰹節、醤油ダレ)は無料。他のトッピングは有料で、豚200円、キムチ150円、半熟卵100円、メンマ100円など。ラーメンは650円、味噌ラーメン700円、カレーラーメン700円、つけ麺750円。

なお、ここのニンニクは、とても量が多い。店頭に「ニンニク入れますか?」という怪しいフレーズが出ていたが、やっとその意味が分かった。あえて注文しなくても十分入っていたのだ。私は「ちょい増し」しただけなので、さほど気にせず帰宅したが、家族からは大顰蹙(ひんしゅく)をかってしまった。ご主人がニンニク好きなのだろう、「二郎系にんにくラーメン」と呼んだ方が、この店の実態に近い。皆さんも、お気を付け下さい。

京都には「ラーメン荘 夢を語れ」という二郎インスパイア系の有名店があるが、奈良ではジャン哲だけで、とても貴重な存在である。近鉄富雄駅周辺には美味しいラーメン屋さんが多く、私は「富雄ラーメンスクエア」と呼んでいる。さらに味が良くなったはなやま(華山)を筆頭に、きぶんやあまのじゃくなどの人気店が集中している(なお旭川ラーメンは閉店した)。その中でも、ジャン哲は個性派No.1のお店である。ぜひいちど、お訪ねいただきたい。
※詳しい情報が載った食べログ「ジャンク屋 哲」はこちらをご覧下さい
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