tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良 吉田観光タクシー(走るソムリエ)が、朝日新聞に登場!

2011年04月22日 | 奈良検定

《吉田個人観光タクシー、または「走るソムリエ」》として当ブログ(2/21付)で紹介した吉田利明さんが、朝日新聞奈良版(4/21付)に登場された。見出しは《観光「奈良ソムリエ」に任せなさい タクシー快走 難関 運転手の合格増》である。吉田さん、記事掲載おめでとうございます! 早速、同記事を紹介すると、

《奈良の歴史や文化の知識を試す「奈良まほろば検定」の最高位「奈良まほろばソムリエ」(※)に合格するタクシー運転手が増えている。「走るソムリエ」として観光客の人気を呼び、運転手に受検を勧めるタクシー会社もある》《(※)〈奈良まほろばソムリエ検定〉 奈良商工会議所が2007年から始めた奈良のご当地検定。「奈良まほろばソムリエ」を最高位に奈良通1級、同2級の3ランクがある。1月にあった第5回検定では、1、2級の合格率がそれぞれ77.5%、64.5%だったのに対し、ソムリエは218人が受験し、合格者は76人(約35%)だった。最年少は30歳、最高齢は77歳。ソムリエの合格者累計は209人》。

《「お客さんの数は倍くらいに増えた」。そう話すのは、吉田観光タクシー(奈良市)の吉田利明さん(62)。「仕事柄持っていないと立場がないだろう」と受検。昨年3月、ソムリエに合格した。図書館に通って奈良に関連する本を片っ端から読み、運転手仲間で観光地を歩いて互いの知識を披露し合った。マークシート方式のみの1、2級と異なり、ソムリエの試験は小論文もあるため、奈良商工会議所が主催した勉強会に参加して小論文の訓練も積んだ。約3カ月間の猛勉強で合格率30%程度の難関を突破した。評判は口コミで広がり、数カ月先まで予約がいっぱいだという。「運転手が奈良のことを知っているのは当たり前だけど、ソムリエ合格でお墨付きをもらえたようでうれしい」》。

(追記)11年8月2日、吉田さんは「平成23年度奈良県観光事業功労者」として荒井知事(奈良県ビジターズビューロー理事長)から表彰を受けた、おめでとうございます!

2/21付の当ブログ記事に、吉田さんのファンというKeiko Sさんから、4/21にこんなコメントをいただいた。

先週日曜日(4月17日)、母と吉野山に行ってまいりました。もちろん、吉田さんに一日観光ガイドで随行して頂きました。吉田さんとの出会いは昨年の京都・奈良旅行の時で、日航奈良ホテルでタクシーガイドをお願いして、吉田さんがいらっしゃいました。ほとんど初めての奈良でその時小学校5年生の息子が奈良に行きたい、セント君に会いたいとの事で、母と息子を連れ奈良を訪れる事になったのです。とにかく、吉田さんの奈良についての知識、そして何よりも究極のホスピタリティーに感動し、今年も是非吉野山観光に吉田さんにお願いしようと楽しみにしておりました。

結果、期待を裏切らず、というよりそれ以上の充実感を満喫しました。日頃の行いが良いせいか、4月17日は吉野山はいろんな観点から言って最高でした。お天気も良く、下千本・中千本は満開。そして、吉田さんのタクシーガイドで本当に効率よく、吉野山の桜の絶景をすべて満喫できました。吉田さん、本当にありがとうございました。そして、とても御手ごろなお値段で、というかかなり安価と思います、感謝します。来年は息子の受験も終わっているので、また母と息子と3人で奈良に訪れたいと思います。その時はもちろん、吉田さんにお願いしたいと思っております。


「究極のホスピタリティ」とお書きのとおり、知識はもちろんのこと、おもてなしが徹底しているのである。吉田さんによると、たいていの場合、吉田さんが作られたチラシや当ブログ記事を見られた息子さんや娘さんが、「老親のために」と予約を入れてこられるのだという。桜の時期の吉野山はマイカーが規制されているので、お年寄りや小さな子供さん連れでも、観光タクシーなら見どころを快適に、効率的に回ることができるのだ。

朝日新聞に戻る。《奈良近鉄タクシー(同市)は過去の検定の問題集を無料で運転手に配り、合格した場合は受検料を全額会社が負担。不合格でも半額は会社が払っている。約450人の運転手のうち、1、2級の合格者は計約80人、ソムリエ合格者は3人。観光客が事前予約した場合、ソムリエ合格者から優先的に割り振っている。ガイドブックにあるような案内だけではなく、小論文で発揮された独自の解説を交えた説明は好評だという。営業課の黒利起(くろ・としかず)さん(49)は「指名も増え、収入もアップ。趣味と仕事を兼ね、一生懸命に勉強している運転手も多い」と話す》。

奈良近鉄タクシー前社長のKさんも、昨年ソムリエに合格された。Kさんの率先垂範の賜物だろう、450人中、1~2級合格者が80人、ソムリエが3人というのは、企業・団体として突出した好成績だ。私の勤務先では、1~2級が100人程度、ソムリエが3人(私とN先輩を含む)だが、従業員数が約2,800人なので、率からすれば足元にも及ばない。

《服部タクシー(同市)も運転手に受検を勧め、ソムリエ合格者は1人。観光客から予約が入ると、ソムリエ合格者の運転手をアピールするという。「お客様から『さすが最上級合格者。説明が詳しい』という声も寄せられ、リピーター率も高い」と梅田真治・営業課長。今年、1人がソムリエに挑戦したが、あと6点足りず不合格。受検した運転手は「来年も挑戦したい」と意気込んでいるという》。

タクシー各社とも、奈良検定受験に力を入れているのだ。個人タクシーを含め、ソムリエ合格の運転手が「友の会」を結成し、お客を取れるようになれば、県下の運転手さん全体のレベル向上に資することだろう。チラシを作ってその先鞭をつけた吉田さんは、やはりスゴい。予約が殺到するのも、当然のことだろう。私も、老母から「吉野の桜を見たい」「秋の明日香村を訪ねたい」というリクエストがあれば、ぜひ吉田さんにお願いしようと思っている。

奈良に「走るソムリエ」あり。皆さん、奈良に来られたら、ぜひソムリエ運転手をご指名下さい!
※「走るソムリエ」6人の連絡先は、こちら
コメント (2)
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