「なんとぎんこうOB美術展」は、南都銀行のOB・OG有志で、腕に覚えのある方々が自信作を持ち寄って出展する展示会である。美術分野に限らず、写真や書、陶芸、木工、ガラス工芸などの展示がある。2009年に始まり、これまで4回開催されてきた。
※トップ画像は、南都銀行の社内報(2018年春号)から拝借した
今回も奈良市美術館で開催され、6月6日(水)~10日(日)10:00~17:30(入館は17:00まで)最終日は15:00まで、入場無料。お世話役(実行委員)は、私のもと上司・吉村好正さん(奈良市五条町)である。いただいたパンフレットからご挨拶文を抜粋すると、
なんとぎんこうOB美術展は、おかげさまで回を重ね第5回を迎えることができました。これもひとえに皆様のおかげと感謝申し上げます。今回の美術展は出展者55名、32ジャンル、出品数162点になりました。
オール南都の文化活動として、退職者の交流の場として、南都銀行と共に発展いたしたく存じます。今後ともこの美術展を継続いたしたいと考えております。時間の許す限り、ごゆっくりとご高覧賜りますよう、お願い申し上げます。

今回、吉村好正さんは「奈良一刀彫」を展示される。吉村さんの作品は、南都銀行大阪中央営業部のショーウインドーでも展示されているので、これを拝見してきた(美術展への出品作とは別の作品)ので、紹介しておく。なお「一刀彫」とは、『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』によると、

素彫りの木彫に金箔や岩絵具で極彩色をほどこした人形。稜角と面を強調する切り味鋭い刀法に特徴をもつ。『大日本名産図会』が「銘物はさっと彫たる奈良人形 これそ春日の作といふべし」と紹介するように、「奈良人形」が伝統的な名称。檜材を用いるが、大きな作品には楠や桂、朴なども使う。

作品は、春日社の祭神を乗せたところから「神鹿[しんろく]」として尊崇されてきた春日野の鹿、高砂や猩々[しょうじょう]・熊野[ゆや]などの能・狂言、蘭陵王[らんりょうおう]や万歳楽などの舞楽などに題材をとったものが多い。

奈良人形の成立は、室町時代に遡る。春日若宮社の祭礼(おん祭)に参列する田楽法師が頭上につける花笠の台座と饗応用の島台を飾る小さな人形(尉[じょう]と姥[うば])がそのはじまりとされる。岡野松寿家の代々は、江戸時代を通じて、よく知られた奈良人形師であった。また幕末から明治期には、森川杜園[もりかわ・とえん]が活躍した。
このような力作がずらり登場する美術展、ぜひお訪ねください!
※トップ画像は、南都銀行の社内報(2018年春号)から拝借した
今回も奈良市美術館で開催され、6月6日(水)~10日(日)10:00~17:30(入館は17:00まで)最終日は15:00まで、入場無料。お世話役(実行委員)は、私のもと上司・吉村好正さん(奈良市五条町)である。いただいたパンフレットからご挨拶文を抜粋すると、
なんとぎんこうOB美術展は、おかげさまで回を重ね第5回を迎えることができました。これもひとえに皆様のおかげと感謝申し上げます。今回の美術展は出展者55名、32ジャンル、出品数162点になりました。
オール南都の文化活動として、退職者の交流の場として、南都銀行と共に発展いたしたく存じます。今後ともこの美術展を継続いたしたいと考えております。時間の許す限り、ごゆっくりとご高覧賜りますよう、お願い申し上げます。

今回、吉村好正さんは「奈良一刀彫」を展示される。吉村さんの作品は、南都銀行大阪中央営業部のショーウインドーでも展示されているので、これを拝見してきた(美術展への出品作とは別の作品)ので、紹介しておく。なお「一刀彫」とは、『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』によると、

素彫りの木彫に金箔や岩絵具で極彩色をほどこした人形。稜角と面を強調する切り味鋭い刀法に特徴をもつ。『大日本名産図会』が「銘物はさっと彫たる奈良人形 これそ春日の作といふべし」と紹介するように、「奈良人形」が伝統的な名称。檜材を用いるが、大きな作品には楠や桂、朴なども使う。

作品は、春日社の祭神を乗せたところから「神鹿[しんろく]」として尊崇されてきた春日野の鹿、高砂や猩々[しょうじょう]・熊野[ゆや]などの能・狂言、蘭陵王[らんりょうおう]や万歳楽などの舞楽などに題材をとったものが多い。

奈良人形の成立は、室町時代に遡る。春日若宮社の祭礼(おん祭)に参列する田楽法師が頭上につける花笠の台座と饗応用の島台を飾る小さな人形(尉[じょう]と姥[うば])がそのはじまりとされる。岡野松寿家の代々は、江戸時代を通じて、よく知られた奈良人形師であった。また幕末から明治期には、森川杜園[もりかわ・とえん]が活躍した。
このような力作がずらり登場する美術展、ぜひお訪ねください!