tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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高校の修学旅行先、断トツは「四国」!?/四国が25%、関西は17%とか…

2018年05月19日 | 観光にまつわるエトセトラ
驚きの調査結果が発表された!Jタウン研究所の「高校の修学旅行の行き先」調査によると、なんと約4分の1が「四国」と答えたというのだ。2位の関西は17%、3位の九州は12%。しかも、東京都と沖縄県以外のすべての都道府県で「1位=四国」だというのだ。JタウンネットのHPによると、

高校の修学旅行、まさかのエリアが無双(無敵)状態だった
2018年3月18日から5月14日までJタウン研究所で行われた「高校の修学旅行の行き先、どこだった?」。その結果が出そろった。東京出身の筆者は、「まあ京都、大阪あたりがテッパンだろ…」と思っていたところ、東京都以外の結果を見ると、1位に並んだのはなんと、四国地方だったのである―。

まず、総得票数は2375票。最多得票となったのが「四国」で588票(24.8%)、2位が「関西」で400票(16.8%)、3位は「九州」で279票(11.7%)となった。最少得票数だったのが88票(3.7%)を獲得した北陸だった。

次に都道府県別にみると、なんと「関西」が1位となった東京都と、「沖縄」が首位の沖縄県を除いた45道府県で「四国」が1位に。沖縄県でも2位には「四国」が入っており、そのシェアの高さは特筆される。なお、東京では「関西」「九州」「北海道」と続き、「四国」は下から2番目の得票数(20票・2.2%)となり低調だった。

2014年に行った「結果発表!地方別『修学旅行の行き先』、あなたはどこだった?」では、「関西」や「東京」、「九州」の3地方で全体の7割を占める結果となったが、高校の修学旅行となると面白いほどに「四国」に集中。同僚記者などに聞いても「修学旅行で四国に行った」という人はおらず、これはもしや四国に愛のある人による陰謀ではあるまいか、と一瞬疑ったほどだった。

ただ、少しネットで調べてみると、「おいでんか四国・松山」というサイトを見つけた。四国を含めた修学旅行のルートなどを紹介する、愛媛県松山市が作ったサイトのようである。これによると、市内には正岡子規の博物館や松山城、坂の上の雲ミュージアムなど、さまざまな観光施設・学習素材が中心部にあることから、「短い時間でも内容の濃い体験」ができるとしている。

他にも、香川県では金刀比羅宮やうどん体験が出来たり、徳島県では阿波おどり、観潮船があったり、高知県ではカツオのわら焼き体験が出来たり、桂浜があったりと、盛りだくさんの魅力に満ちていることをサイトではアピールしている。

瀬戸内海に面しており、修学旅行の少し寒い時期でも比較的過ごしやすい気候で、あえてメジャーな関西圏、九州圏からハズした独特の魅力があるからこそ、四国がこんなにも高校の修学旅行の行先に選ばれるのかも―?


かつて松下幸之助翁は、瀬戸内海を「天与の尊い宝物」と絶賛していた。今は本四連絡橋からの眺めもいい。四国は年配者もお遍路としてたくさん訪れるが、高校の修学旅行とは、盲点だった。「おいでんか四国・松山」(愛媛県松山市への修学教育旅行のご案内)には、児童や生徒たちが楽しめる体験メニューが満載だ。

奈良も社寺という「天与の尊い宝物」はたくさんある。これらに楽しい体験メニューを付け加えて、ぜひトップの座を挽回してほしいものだ。

※5月23日(水)追記 「四国が断トツ」がどうも腑に落ちないのでヒアリングしました。
1.香川県高松市(私のヒアリング)
Jタウン研究所の調査結果は地元紙でも報道され話題になったが、高松市を見ている限り、そのような現象は全く見られない。高松の観光名所というと、栗林公園や高松城、少し足を伸ばすと金刀比羅宮、ということになるが、高校生の集団の姿を見たことがない。松山市が頑張っている話は聞くが、それで断トツになるとも思えない。
2.徳島市(知人のYくんのヒアリング)
そのような話は聞いたことがない。松山市が広島市とタッグを組んで誘客しているという話は聞くが、それで全国から高校生が来るとは思えない。
3.愛媛県松山市(知人のYくんのヒアリング)
県外で修学旅行の営業をかけた結果、小中高の修学旅行が増えている。関西、中部・東海地方が特に多く、リピーターになっている学校もある。
4.知人のMくんの話
調査に偏りがあるのではないか。東京における「四国」の得票数は20で、これが2.2%になるということは、東京の総数(=東京在住の回答者数)は909票ということになる(20÷2.2×100=909)。909票という数字は、全体の約4割を占める(909÷2375×100=38.3%)。
総得票数は2375票で「四国」の得票数は588票なので、東京を除く46道府県の総得票数は1466票(=2375-909)。このうち「四国」の得票数は568票(=588-20)。ここから東京を除く46道府県の「四国」の得票率をはじくと38.7%(=568÷1466×100)とあまりにも高い。つまり、
・サンプルのうちの東京在住者のシェアが38.3%と異常に高い。
・「四国」との回答は東京在住者は2.2%なのに、東京以外の在住者は38.7%と異常に高い。これは通常ありえない乖離である。
・従って、どこかで計算を間違っているか、信頼度の低い調査であるということになる。
コメント (2)
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