橿原市今井町・若林稔さんのガイド風景をYouTubeにアップ！

橿原市今井町にお住まいの若林稔（若林梅香）さんは、今井町町並み保存会会長で、長年、今井町の地域おこしに尽力しておられます。昨年はガイド名人を認定する「第2回Nara観光コンシェルジュアワード」で見事、優秀賞を獲得、あわせて「第8回あしたのなら表彰」（奈良県知事表彰）も受賞されました。

受賞理由は「長年にわたり、今井町の魅力の向上とそのＰＲ活動に尽力。また、まちづくりの指導といった人づくりや同町のガイド、講演活動など地域への貢献活動に取り組まれています」。

若林さんには何度も今井町をご案内いただきましたが、お話が正確で的を射ているだけではなく、地元愛がひしひしと伝わってくる名ガイドでした。このたび、上記の賞の受賞をお祝いして、ツアーガイドの様子をVTRに収め、それをYouTubeにアップしました（制作は橿原市地黄町の「office Kunea」さん）。若林さんの後進を育てるための研修用にお使いいただきたい、という趣旨です。

ツアーは本年4月4日（水）に実施。参加者はNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」および奈良商工会議所の面々で、私を含めて12人でした。VTRのタイトルは「若林稔さんと巡る今井町」。1本は約2時間の本編（ロングバージョン）。



もう1本は約30分の短縮版（ダイジェスト版）です。



ぜひ、ご覧ください。また「ガイド養成のための研修などに使いたい」という方には、DVD版を無料で貸し出しいたしますので、郵便番号、住所、氏名および団体名、電話番号、メールアドレス、本編・短縮版の別をお書きいただき、奈良まほろばソムリエの会のメルアド

info@stomo.jp

まで、ご連絡ください！

かんさい情報ネットten.（4月27日放送）で「奈良にうまいものあり」を語る！（2018 Topic）

読売テレビ（10ch）の「かんさい情報ネットten.」（16:47～）に出演します！4月27日（金）放送の「カラクリ」のコーナーで、放送時間は17時10分頃です。テーマは「奈良にうまいものあり」。

志賀直哉は随筆「奈良」（昭和13年＝1938年）に「奈良にうまいものなし」と書いたとされていますが、これを徹底検証。そして「蘇」「三輪そうめん」「ヤマトポーク」などの「奈良のうまいもの」を食べていただきます。あわせてラーメン激戦地・富雄（奈良市）のお店も紹介します。

ぜひ、今からタイマー録画してください！

今井町並み散歩2018は､5月12日（土）～20日（日）／人気の着物でジャズは13日（日）､茶行列は20日（日）開催！

いよいよ「第23回今井町並み散歩」が近づいてきた。今回のテーマは「心一つに・再び」、開催日時は2018年（平成30年）5月12日(土)～20日(日)午前9時～午後4時。人気を集める「着物でジャズ」は5月13日（日）、「茶行列」は20日（日）である。
※トップ写真は、昨年（2017年）の茶行列

今井町の「旧米谷家住宅」は、こんなCMの舞台にもなった。サントリー伊右衛門のCMだ（出演 本木雅弘 宮沢りえ 草彅剛）。



さて、今井町町並み保存会のHPによると、

開催イベントに関するお知らせ
5月13日(日)「Kimono Jazzgl at IMAICHO 2018spring」が順明寺にて開催されます。

募集イベント 概要
茶行列（5月20日）
内容：今井町ゆかりの今井宗久とお茶をテーマにその時代の衣装に扮して町を歩きます。　　　
日時：平成30年5月20日（日）2回 1.午前10時～ 2.午後2時～　※いずれも１時間程度
出演：今井宗久、千利休、津田宗及、織田信長、豊臣秀吉、町衆ほか

堺から日本遺産の道　堺・今井てくてく歩き（5月20日〜5月21日）
堺から今井町まで２日をかけ竹内街道・横大路を歩いて来町されるのをお迎えします。「NPO法人快適な住まいを考える会」の方が今井町並み散歩へ参加されたのは、約14年ほど前。この参加者のうち、有志の方が堺から竹内街道を歩いて今井町へ来町されるくるイベントも今年で12年目になります。今井宗久ゆかりの地などを紹介しなかがら歩く催しです。参加をご希望される方は、NPO法人快適な住まいを考える会まで申し込みください。詳しくはこちら（PDF）をご覧ください。
　　　
イベント紹介について　
随時更新します。状況により変更もありますので、あらかじめご了承ください。
5月12日〜5月20日
町かどアート
　・町の幻想・屏風・あかり展　※入館料（大人400円、中学生以下200円）（今西家）
　・絵画展示（今井町内の町家など）
　・書と拓本の出会い展（稱念寺）
　・中井良雄個展（絵画の展示）（順明寺）
　・語りの書展（華甍）
　・レンズを通して中世を写す 写真展（華甍）
　・綿繰り実演（12日のみ、12～20日綿繰り道具展示）（吉田寝具店）
　・紙半 豊田記念館
スタンプウォーク（今井町内）／クイズラリー（今井町内）

5月19日〜5月20日
重要文化財等の内部公開（一部有料）
名工の館・大和の匠（音村家）
今井町衆市（順明寺、北尊坊通）
観光ガイドウォーク（華甍／蘇武橋　観光案内所集合）
大和今井の茶粥（まちや館）
椅子座布団製作体験（吉田寝具店）

5月20日
町並み散歩セレモニー（旧南門口前／今井保育園運動場）
茶行列（今井町内）
今井六斎市（御堂筋）
名工の館・大和の茶道具師（旧米谷家）
今井わかば会お茶席（景観支援センター）
稱念寺茶席（稱念寺）
箏のしらべ(生田流勝美会)（豊田家）
箏・尺八の演奏(橿原三曲協会)（蓮妙寺）
女声コーラス・かなりやさん（蓮妙寺）
地車の展示（春日神社）
もちつき　※午前10時30分（春日神社）

主催　今井町町並み保存会・今井町自治会　TEL：0744-22-1128　
後援　橿原市・橿原市教育委員会・(社)橿原市観光協会・橿原商工会議所・(公社)橿原市経済倶楽部・今井町防災会・今井春日講・行者講・ボーイスカウト橿原第５団・今井町なごみ会・今井青年会・橿原市消防団第９分団・今井わかば会・今井町区域街なみ環境整備協議会・NPO今井まちなみ再生ネットワーク
協力　橿原警察署・橿原市観光ボランティアガイドの会

なお「着物でジャズ」については、川口昌彦さんがFacebookに詳しく紹介されている。

“着物でジャズ、今井町“のご案内です。
KIMONO JAZZGL at IMAICHO 2018 Spring
平成30年5月13日（日曜日） 12:30～18:00
中世の町並み残る奈良県橿原市今井町で、音楽、アート、伝統と医療が融合。着物で今井町を散策できる、癒しの1日をお楽しみください。

☆順明寺 (橿原市今井町4丁目11－4)
入場協力金：500円
<司会>十手リンジン（よしもとクリエイティブ・エージェンシー　奈良県住みます芸人）
<出演者>　
奈良県立医科大学Hard Stream Orchestra／奈良県立医科大学ギター部／Shozo Yoshida Jazz Unit／芝居紳士／ロックンタスケロール＆ザ・キャプテンスウィング／KING COLUMBIA

☆大川珈琲屋（橿原市今井町1丁目9－20）(No charge/別途注文要)
13:30 水谷浩子（Vo, sax）＋池端宏訓（Gt）
14:30 GU-MI: Gucci-Holy(Gt) + Miwa-miu (Vo)
15:30 前田めぐみ（pf）＋Misuzu（Vo, ukulele）

☆カフェ・ハックベリー（今井町1丁目3－3）(No charge/別途注文要)
14:00 ロックンタスケロール＆ザ・キャプテンスウィング
15:00 岡内健＆佐々木俊明（from KING COLUMBIA）

☆近鉄大和八木駅（イベント宣伝ライブ）
12：00　ロックンタスケロール＆ザ・キャプテンスウィング
しょうとくた医師（奈良医大キャラクター）、さららちゃん（橿原市キャラクター）

＜健康・医療ブース＞
◎順明寺　12:30-18:00
　医療相談／ハンドアロママッサージ
◎まちや館別館　12:30-18:00
　メタボチェック／笑顔度測定／対話ロボット「Sota」体験
◎早稲田大学今井町分室　12:30-18:00
　体組成・血圧測定／アロマスプレーづくり／やくぜんちゃカフェ／健康マルシェ

＜主催＞今井町じゃず実行委員会
＜共催＞今井町町並み保存会、奈良県立医科大学　＜後援＞橿原市
＜協力＞早稲田大学PIMBT研究所、フォーグローブ株式会社、株式会社イベント２１、株式会社ジュエルサウンド、奈良医大チームPREドクターズ

こんなに楽しい「今井町並み散歩」皆さん、ぜひ足をお運びください！

岡本彰夫著『道歌（みちうた）入門』 ／31文字に込められた人生の叡智

今朝（4/22）は、Ｅテレの「こころの時代」に岡本彰夫氏（神主・奈良県立大学客員教授・誇り塾塾頭）が出演され、しみじみといいお話をされた。この話はまた日を改めて紹介させていただくとして、今回は氏のご著書『道歌入門』 について。

堪忍（かんにん）の なる堪忍は 誰もする ならぬ堪忍 するが堪忍（作者・出典不詳）
いつまでも あると思ふな 親と金（かね） 無いと思ふな 運と災難（作者・出典不詳）
なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為（な）さぬなりけり（上杉鷹山・出典不詳）

	道歌（みちうた）入門 悲しいときに口ずさめ 楽しいときに胸に聞け
	岡本彰夫
	幻冬舎

どこかで聞いたようなことわざというか格言。このように5・7・5・7・7の31文字で詠まれた道徳的和歌が「道歌（みちうた）」である。このような歌を岡本氏は400首、集められた。そこから厳選した78首を詳しい解説付きで掲載されたのが『道歌入門』である。なかでも氏がよく紹介される歌は、

欲深き 人の心と降る雪は 積もるにつけて 道を忘るる（高橋泥舟[でいしゅう]・出典不詳）
手を打てば 鯉は餌（え）と聞き 鳥は逃げ 女中は茶と聞く 猿沢の池（作者・出典不詳）
見む人の ためにはあらで 奥山に おのが誠を 咲く桜かな（作者・出典不詳）

私が膝を打った歌は

この秋は 雨か嵐か 知らねども けふのつとめに 田草（たくさ）とるなり（二宮尊徳・出典不詳）
世の中の 人は何とも 云へばいへ 我がなすことは 我れのみぞ知る（坂本龍馬・出典不詳）
恩をして 恩きせがほに 奢りなば 恩にはならで 恨みとぞなる（作者・出典不詳）
火の車 作る大工は なけれども 己（おの）がつくりて 己が乗りゆく（作者・出典不詳）

	天が教えてくれた幸せの見つけ方 (『神様が持たせてくれた弁当箱』改題)
	岡本彰夫
	幻冬舎こころの文庫

いかがだろうか。また同時に氏の『神様が持たせてくれた弁当箱』が文庫になって発刊された。岡本氏渾身の2作、ぜひお読みいただきたい。

なお「ならどっとFM（78.4MHz）」の「岡本彰夫の奈良、奥の奥」は毎月第1月曜日（次回は5月7日）の15時〜16時の放送である（再放送は第2金曜日なので5月11日20時〜21時）。岡本氏のほか保山耕一さん、大垣知哉さんのレギュラー陣に加え、ゲストは5月27日(日)に「なら100年会館」でのコンサートを控えたシンガーソングライターの氷置晋（ひおき・しん）さん。こちらも、ぜひお聞きください！

談山神社・春のけまり祭は4月29日（昭和の日）／毎日新聞「ディスカバー！奈良」」第61回

談山神社（桜井市多武峰）の春のけまり祭は、毎年4月29日（昭和の日）に開催される。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が毎週木曜日に掲載している「ディスカバー！奈良」、4/12（木）に掲載されたのは「優雅なけまり祭 桜井市の談山神社」、執筆されたのは桜井市在住の雑賀（さいが）耕三郎さん。雑賀さんは長年、同祭の写真を撮り続けている。今回の写真は、まさに会心の作である。では、全文を紹介する。
※写真は全て雑賀さんの撮影

優雅なけまり祭 桜井市の談山神社
談山神社（桜井市多武峰）は春と秋に、「けまり祭」を開催しています。演者の男女は華やかな伝統衣装に身を包み、「アリ」「ヤア」「オウ」と独特の声を掛け合いながら、一つの鞠（まり）をけりまわします。鹿革で作られた鞠は紙風船のように軽いものですから、微妙な風で揺れ動きます。雨が降ればできませんし、お天気が良すぎても地表に微妙な上昇気流が生まれ、条件が悪くなるそうです。

京都蹴鞠保存会の演者が「優雅さにひかれ入会しましたが、１年間は見習いでした。試験に合格して会員になれました」と話してくれました。見習いの初めは歩くことからで、歴史も勉強し、その奥深さが感じられます。談山神社の春のけまり祭は4月29日（昭和の日）、秋の祭は11月3日（文化の日）、いずれも神社の境内で行われます。
■メモ■　談山神社へは桜井駅からバス20分（奈良まほろばソムリエの会理事 雑賀耕三郎）。

「鹿革で作られた鞠は紙風船のように軽い」というのは、驚きだった。革張りなので重そうなイメージがあるからだ。また雑賀さんのFacebookによると《「見習いは蹴る練習からですか」と尋ねると、「いやいや初めは歩く練習だけです。けまりの歴史も勉強しました」とのことで、その奥深さが感じられました》、これは大変だ。

当日は混雑しそうなので、ご見学の方はぜひお早めに現地入りしてください！