鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

しゃべり方観察(その10)

2008年05月12日 22時00分45秒 | 言葉の世界
うなりしゃべり、がなりしゃべり、ねこなでしゃべり、おねがいしゃべり、したりしゃべり
こごとしゃべり、ぱずるしゃべり、はきすてしゃべり、のうがきしゃべり、てんびんしゃべり

《てんびんしゃべり》
てんびんときたらバランスだ。反対のための反対と言うのか、まず反対ありきという話しかたを、てんびんしゃべりと名付けたい。

相手の意見を否定して反対意見を述べることにのみ異常な熱意を持っているのではないかと疑わしい人がいる。必ず否定されることがわかっていると話す気力も失せて意気消沈してしまう。そういう相手にはオリジナルの意見など言っても空しいだけだ。

年上である場合は否定の仕方が強圧的であったり、やんわり諭す抱き込み調であったりする。年下の場合は、とにかく自分を対等に押し上げようと背伸びの突っ張りだ。

ところが普段から何でも反対ばかりのてんびんしゃべり人が、こちらの意見を持ち上げて同調してきたりすると、今までに対する憤懣も吹き飛んで『いいヒトだな』なんて思ってしまう。意識的なのかどうか、心を操られているような気もして策士か?などと思ったりもする。

意見交換の話し合いの場合、相手の意見を十分理解したことを示して尊重しつつ、自分の意見をあとから展開していくのが一般的だ。しかし相手にインパクトを与えるためには、先ず否定して正反対から責めるディベートのようなやり方が効果的なのだろう。

どの話題でもどんな課題にも必ずその手を使うのに、落としどころの妥協点ではヘラヘラとして自分というものがなくなってしまうヒトがいる。てんびんしゃべりは、ここぞというときだけ首尾一貫で決めたい。覚悟も必要てんびんしゃべり。
(この項 おわり)

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする