昨年ヒメダカを10匹300円程で買った。外に置いている小さな手作り水槽にボウフラが湧いたからだ。その水槽には郊外の農業用水路に繁茂していたバイカモを前の年にとってきたのを入れていた。水の流れがない水槽の中でもバイカモは新たに花を付けた。二年目の昨年も花はつけることはつけたのだが貧弱だった。やはり清流で群生しているのを観るに限る。だんだん茎の端から腐って溶けだし、そうこうしている内にボウフラが湧いたのだ。せっかく湧いたのだから何かに食わせたいと思って、ヒメダカにいきついた。ヒメダカにボウフラは大きすぎるかとも思ったが、いざ入れてみたらヒメ狂喜乱舞。ボウフラの踊り食い。見る間に食い尽くされた。
ボウフラに当たったか、2日程で1匹が死んだ。全員水面に浮いていることが多くなったので、水がチョロチョロ出る循環ポンプを買った。一番安価なものを求めたがヒメダカ25匹分だった。そうしてやってもその後もう一匹死んだ。気づいた時はほとんど骨だけになっていた。他の8匹の栄養になったのだろう。その後はたぶん死んではいないと思われる。というのは、ちょいと溜池で採ってきた水草を入れたりしてる内にどんどん水が汚れてきて見通しが利かなくなってきたから。でも水槽の水を入れ替えたり奇麗にしたりはしなかった。何日か置きに水のチョロチョロ電源は昼間だけ入れている。消し忘れて三日ほどつけっぱなしのこともある。こんな条件でも淘汰をかわし勝ち残った約8匹には耐えてもらわねばならない。いい加減なウチに買われて飼われたんだもの。動物保護法には引っ掛からないんだろうな。愛護団体は魚類にまでは守備範囲を広げてないんだろうな、たぶん。
先の冬に雪が3、4回降った。一応水槽には網をかぶせてあるのだが、厳しい寒さをよく乗り越えたものだ。ヒメダカは寒さには強いのか? 暖かくなって、水面での活発な動きが見られるようになったので今年は『メダカの餌』というのを買った。これとてヒメダカ10匹分の値段だったが、別にケチるほどのものではないから不定期だが気づいたときに餌をやるようにした。しかし異常にアオミドロが発生してきて水が緑色になってしまい、ほとんど『う~ん不味い!もう一杯』の青汁状態。メダカが水面からポチャンと潜るだけで水流が起きてアオミドロのオーロラが揺らめくという幻想的な様子になってきた。それでもヒメダカは生きている。あまりの健気さに本日連休の最終日に水槽を掃除してやることにした。
昨日一回り小さい水槽に水を入れておいた。昨日は日が照らなかったけれどカルキは飛んだだろうと判断して、それでも大きい水槽の青汁も少し入れて環境を似た状態にしたつもり。バイカモはほとんど消滅したが、へばりつくアオミドロをしごき落として溶け残りの水草をゆすいでから入れた。さてヒメダカを捕まえるわけだが、餌を買ってきた折に小さなタモ網も買っておいたのだ。これは、そうヒメダカ3匹分の値段であった。全く底が見えない水槽内を無茶苦茶に網で掬う。四角いタモだから簡単だ。何と8匹存命であった。水草にまぎれてついてきたのかエビも一匹いた。それにタニシが一個。少し丸みのある法螺貝のミニミニチュアのような貝多数。それらを全部遷した。
そうして水槽の水をぶちまけてみたら赤虫が沢山いた。底はかなりのヘドロ状態だったようだ。一応棲み分けができていたのかどうか。これはピンセットでつまんで少し新しい方に入れた。大事な生餌のつもり。さて水槽を洗うが、アオミドロはへばりついてなかなか落ちない。どうせまた繁茂するのだろうし、もしかしたら8匹永らえたのはアオミドロのお陰かも知れないと都合のよい推論のもとに程々にした。これで水を6分がた溜めて、1日置いてカルキが飛んだら、こちらに全部ぶちまけ戻して完了だ。
澄んだ水の仮環境にショック死はしないだろうかと観察してみた。何だか腹の太いのと細いのが半々。体質や要領の良さではないだろう。これはオスとメスではないのか? もしかしたら増えるのかも。よくよく観察すると卵らしき透明な粒を腹にぶら下げているのがいるではないか。そうこうしている内に寄り添って体を振るわせるカップルも出てくる始末。なんとまぁ、大変な環境の激変に産気づいたのか? 欲情したのか? それとも、予定通りの行動だったのか? 移し替えは良かったのか悪かったのか? これはもしかしたら私が産婆役をしたのかな? などと想いながら急遽ネットで調べてみた。
卵は親から隔離してやらないといけないらしい。ピタリとくっ付いて体を震わしていたのはオスで、メスに産卵を促す動きだそうだ。放精もしていたかも知れない。もしかしたら、ぶちまけた方の水槽には卵がけっこうあったのか。ほとんど知らないまま増えたら面白いなどと考えていたが、知った以上は少しは手伝いたい。ただいま不足がちで問題にもなっている産婦人科医になったつもり。体についている卵は筆で離してやるのがよいとか、そこまでしてやらなければならないのか? 何日か小さい水槽のままで観察して、適当に大きい方に戻してやるつもりだ。卵だけ小さい方に残り孵化したらよい。しかし想定外に増えたらどうする。あまりうまくいっても困るのだが、『隠し砦の三悪人』の三船敏郎のように姫を見守るつもり。本当は緋目高なんだけど、姫!末永く健やかに。
ボウフラに当たったか、2日程で1匹が死んだ。全員水面に浮いていることが多くなったので、水がチョロチョロ出る循環ポンプを買った。一番安価なものを求めたがヒメダカ25匹分だった。そうしてやってもその後もう一匹死んだ。気づいた時はほとんど骨だけになっていた。他の8匹の栄養になったのだろう。その後はたぶん死んではいないと思われる。というのは、ちょいと溜池で採ってきた水草を入れたりしてる内にどんどん水が汚れてきて見通しが利かなくなってきたから。でも水槽の水を入れ替えたり奇麗にしたりはしなかった。何日か置きに水のチョロチョロ電源は昼間だけ入れている。消し忘れて三日ほどつけっぱなしのこともある。こんな条件でも淘汰をかわし勝ち残った約8匹には耐えてもらわねばならない。いい加減なウチに買われて飼われたんだもの。動物保護法には引っ掛からないんだろうな。愛護団体は魚類にまでは守備範囲を広げてないんだろうな、たぶん。
先の冬に雪が3、4回降った。一応水槽には網をかぶせてあるのだが、厳しい寒さをよく乗り越えたものだ。ヒメダカは寒さには強いのか? 暖かくなって、水面での活発な動きが見られるようになったので今年は『メダカの餌』というのを買った。これとてヒメダカ10匹分の値段だったが、別にケチるほどのものではないから不定期だが気づいたときに餌をやるようにした。しかし異常にアオミドロが発生してきて水が緑色になってしまい、ほとんど『う~ん不味い!もう一杯』の青汁状態。メダカが水面からポチャンと潜るだけで水流が起きてアオミドロのオーロラが揺らめくという幻想的な様子になってきた。それでもヒメダカは生きている。あまりの健気さに本日連休の最終日に水槽を掃除してやることにした。
昨日一回り小さい水槽に水を入れておいた。昨日は日が照らなかったけれどカルキは飛んだだろうと判断して、それでも大きい水槽の青汁も少し入れて環境を似た状態にしたつもり。バイカモはほとんど消滅したが、へばりつくアオミドロをしごき落として溶け残りの水草をゆすいでから入れた。さてヒメダカを捕まえるわけだが、餌を買ってきた折に小さなタモ網も買っておいたのだ。これは、そうヒメダカ3匹分の値段であった。全く底が見えない水槽内を無茶苦茶に網で掬う。四角いタモだから簡単だ。何と8匹存命であった。水草にまぎれてついてきたのかエビも一匹いた。それにタニシが一個。少し丸みのある法螺貝のミニミニチュアのような貝多数。それらを全部遷した。
そうして水槽の水をぶちまけてみたら赤虫が沢山いた。底はかなりのヘドロ状態だったようだ。一応棲み分けができていたのかどうか。これはピンセットでつまんで少し新しい方に入れた。大事な生餌のつもり。さて水槽を洗うが、アオミドロはへばりついてなかなか落ちない。どうせまた繁茂するのだろうし、もしかしたら8匹永らえたのはアオミドロのお陰かも知れないと都合のよい推論のもとに程々にした。これで水を6分がた溜めて、1日置いてカルキが飛んだら、こちらに全部ぶちまけ戻して完了だ。
澄んだ水の仮環境にショック死はしないだろうかと観察してみた。何だか腹の太いのと細いのが半々。体質や要領の良さではないだろう。これはオスとメスではないのか? もしかしたら増えるのかも。よくよく観察すると卵らしき透明な粒を腹にぶら下げているのがいるではないか。そうこうしている内に寄り添って体を振るわせるカップルも出てくる始末。なんとまぁ、大変な環境の激変に産気づいたのか? 欲情したのか? それとも、予定通りの行動だったのか? 移し替えは良かったのか悪かったのか? これはもしかしたら私が産婆役をしたのかな? などと想いながら急遽ネットで調べてみた。
卵は親から隔離してやらないといけないらしい。ピタリとくっ付いて体を震わしていたのはオスで、メスに産卵を促す動きだそうだ。放精もしていたかも知れない。もしかしたら、ぶちまけた方の水槽には卵がけっこうあったのか。ほとんど知らないまま増えたら面白いなどと考えていたが、知った以上は少しは手伝いたい。ただいま不足がちで問題にもなっている産婦人科医になったつもり。体についている卵は筆で離してやるのがよいとか、そこまでしてやらなければならないのか? 何日か小さい水槽のままで観察して、適当に大きい方に戻してやるつもりだ。卵だけ小さい方に残り孵化したらよい。しかし想定外に増えたらどうする。あまりうまくいっても困るのだが、『隠し砦の三悪人』の三船敏郎のように姫を見守るつもり。本当は緋目高なんだけど、姫!末永く健やかに。