頭痛はなぜ起きるか、どうしたら防げるか、治せるか、を知りたくて健康番組を見たり新聞の特集を読んだりしてきたが、どうも自分にぴたりと当てはまるのがない。
私はかなりの頭痛持ちだ。以前は定期的といっていいほど頻繁に痛くなり、薬をそのたびに飲んでいた。ところが以前にも書いたダイエット野菜スープを摂り始めてから、もう頭痛とは縁が切れたかと思うほどだったのだが、つい先日また2日間頭痛を経験した。
ちょっと寒い思いをして鼻づまりがしてくる。すると鼻の奥がツーンとした感じがあり、肩と首筋に凝りを感じる。朝の通じはイマイチで残便感があり、拳を握ってむくみを感じる。寝不足気味で耳鳴りがする。胸にザワザワとした感じを覚え、不整脈が頻繁になってきて、ヤル気が起きなくなる。以上の症状がいくつか重なると集中力がなくなり鬱々とした感じになって頭痛のスイッチが入るのだ。
スイッチがどこで入ったのか、その瞬間はわからない。頭が重いなと感じてブルブルッと頭を振ってみると、頭痛になっているのがわかる。痛くて堪らないという頭痛ではなくて、床に置いてある物を取ろうとしゃがむとズキン、頭を振るとズキン、そしていつも鈍くズーンという感じだ。たいてい2~3日持続する。
これらのどれが決定的な前兆なのかが、どうしてもわからない。全部が複合的な前兆なのかどうかもわからない。原因は寒さや疲れか、精神的ストレスか、暴飲暴食かなどと省みて考えてはみるのだが、どうもストレートに繫がらないのだ。
以前は市販の薬を飲んでいたが、それも肝臓をいためてから止めた。薬が原因での肝炎を疑われたからだ。若い時分の二日酔いでは、頭痛と同時に眼球を握られるような目の痛みを感じたものだった。今は二日酔いするほど飲むことはなくなったのに、同様の頭痛を飲酒に関係なく感じることもある。
どうしたら治るかと色んなことを試してみた。迎え酒みたいに酒を飲んでみても一向に治らない。これは先ずもってアルコールがおいしくない。悪くなることはあっても治ることはない。風呂に入ってみるのも何度か試した。ぬるい風呂に長時間入ったり、熱い湯にさっと入ったり・・・これも駄目。
もしかして血が粘着質になっていてどこかで詰まり気味かと、後手後手の納豆摂取やら、ポリフェノール摂取やらもやってみたが駄目。むくみ気味のことが多いから汗を流そうと運動しても治らない。逆に水分補給が必要かとスポーツ飲料の大量摂取をしても治らない。
結局はしんどいから、仕事だけはこなすもののゴロゴロとして身体を休め、もしかして食べ物の摂り過ぎかも知れないと節食しようと思いはするのだが、腹は割合一人前に空くからつい食べてしまう。確実に絶食で治ると誰かが説得力ある言葉で言ってくれたら確かめもするが、そうじゃなかったら、やれるもんじゃない。
布団に寝て治すしかないと眠ろうとしても、鈍い頭の痛さがあるから熟睡はできない。実際はかなり眠っているのだろうけれど、ずーっと眠れなかったような、変な夢を見続けた感じがして不快が続く。
ところが、あるとき前触れなく突然切り替えスイッチが作動して、本当に嘘のように頭痛が治る。その瞬間がわかるわけではないが『スイッチが切り替わった』という感じがするのだ。はたと気づいたら治っているのだから、その切り替えは過去1分以内だった位の感覚だ。
若い時に読んだ、T.ウィリアムスの《焼けたトタン屋根の上の猫》の主人公はアルコール依存症で、いつもアルコールを飲んでは、頭の中でカチッという音がしてスイッチが入る瞬間を待っていた。あの気持ちが実感としてすごくよくわかる。
文章表現では、頭や胸がスカッとすることを『靄が晴れる』『霧が晴れる』などと気象に喩えて表現されることが多いけれど、私の頭痛からの脱出はスイッチが一番ピタリとくる。
歯痛の辛さに、自分の虫歯をピストルで撃った男がいたという話を読んだか聞いたことがある。私とて、しんどい時には、それと同じ位の陰惨なイメージを浮かべる。
スイッチが入るのを防ぐ方法は結局のところまだ判らない。そして入ってしまったスイッチを切り替える方法も判らない。何となくやっている対症方法の中に、しっかりあるのかも知れない。
痛みの感じ方は千差万別らしいから、対症方も千差万別なのだろう。この持病は自分で見極めるしかないと思っている。『痛みはもうゴチソウサン!』という位味わったつもりだが、何とか極めたい。頭痛道。
私はかなりの頭痛持ちだ。以前は定期的といっていいほど頻繁に痛くなり、薬をそのたびに飲んでいた。ところが以前にも書いたダイエット野菜スープを摂り始めてから、もう頭痛とは縁が切れたかと思うほどだったのだが、つい先日また2日間頭痛を経験した。
ちょっと寒い思いをして鼻づまりがしてくる。すると鼻の奥がツーンとした感じがあり、肩と首筋に凝りを感じる。朝の通じはイマイチで残便感があり、拳を握ってむくみを感じる。寝不足気味で耳鳴りがする。胸にザワザワとした感じを覚え、不整脈が頻繁になってきて、ヤル気が起きなくなる。以上の症状がいくつか重なると集中力がなくなり鬱々とした感じになって頭痛のスイッチが入るのだ。
スイッチがどこで入ったのか、その瞬間はわからない。頭が重いなと感じてブルブルッと頭を振ってみると、頭痛になっているのがわかる。痛くて堪らないという頭痛ではなくて、床に置いてある物を取ろうとしゃがむとズキン、頭を振るとズキン、そしていつも鈍くズーンという感じだ。たいてい2~3日持続する。
これらのどれが決定的な前兆なのかが、どうしてもわからない。全部が複合的な前兆なのかどうかもわからない。原因は寒さや疲れか、精神的ストレスか、暴飲暴食かなどと省みて考えてはみるのだが、どうもストレートに繫がらないのだ。
以前は市販の薬を飲んでいたが、それも肝臓をいためてから止めた。薬が原因での肝炎を疑われたからだ。若い時分の二日酔いでは、頭痛と同時に眼球を握られるような目の痛みを感じたものだった。今は二日酔いするほど飲むことはなくなったのに、同様の頭痛を飲酒に関係なく感じることもある。
どうしたら治るかと色んなことを試してみた。迎え酒みたいに酒を飲んでみても一向に治らない。これは先ずもってアルコールがおいしくない。悪くなることはあっても治ることはない。風呂に入ってみるのも何度か試した。ぬるい風呂に長時間入ったり、熱い湯にさっと入ったり・・・これも駄目。
もしかして血が粘着質になっていてどこかで詰まり気味かと、後手後手の納豆摂取やら、ポリフェノール摂取やらもやってみたが駄目。むくみ気味のことが多いから汗を流そうと運動しても治らない。逆に水分補給が必要かとスポーツ飲料の大量摂取をしても治らない。
結局はしんどいから、仕事だけはこなすもののゴロゴロとして身体を休め、もしかして食べ物の摂り過ぎかも知れないと節食しようと思いはするのだが、腹は割合一人前に空くからつい食べてしまう。確実に絶食で治ると誰かが説得力ある言葉で言ってくれたら確かめもするが、そうじゃなかったら、やれるもんじゃない。
布団に寝て治すしかないと眠ろうとしても、鈍い頭の痛さがあるから熟睡はできない。実際はかなり眠っているのだろうけれど、ずーっと眠れなかったような、変な夢を見続けた感じがして不快が続く。
ところが、あるとき前触れなく突然切り替えスイッチが作動して、本当に嘘のように頭痛が治る。その瞬間がわかるわけではないが『スイッチが切り替わった』という感じがするのだ。はたと気づいたら治っているのだから、その切り替えは過去1分以内だった位の感覚だ。
若い時に読んだ、T.ウィリアムスの《焼けたトタン屋根の上の猫》の主人公はアルコール依存症で、いつもアルコールを飲んでは、頭の中でカチッという音がしてスイッチが入る瞬間を待っていた。あの気持ちが実感としてすごくよくわかる。
文章表現では、頭や胸がスカッとすることを『靄が晴れる』『霧が晴れる』などと気象に喩えて表現されることが多いけれど、私の頭痛からの脱出はスイッチが一番ピタリとくる。
歯痛の辛さに、自分の虫歯をピストルで撃った男がいたという話を読んだか聞いたことがある。私とて、しんどい時には、それと同じ位の陰惨なイメージを浮かべる。
スイッチが入るのを防ぐ方法は結局のところまだ判らない。そして入ってしまったスイッチを切り替える方法も判らない。何となくやっている対症方法の中に、しっかりあるのかも知れない。
痛みの感じ方は千差万別らしいから、対症方も千差万別なのだろう。この持病は自分で見極めるしかないと思っている。『痛みはもうゴチソウサン!』という位味わったつもりだが、何とか極めたい。頭痛道。