鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

宗教と葬式と遺言と(その1)

2008年05月02日 23時45分07秒 | 随筆或いはエッセイ
今までにさまざまな宗教とすれちがった。宗教の方から積極的に接近してきて抱き取られそうになったことも何回かある。宗教ではないが、比喩的に宗教とみなされるものにこちらから頭をつっこんだこともある。でもいつだって違和感を強く感じてどっぷりつかることはなかった。今は宗教がほの見えたら半身の逃げ腰、いつでもダッシュできる用意をしている。

今までにいろんな宗教の葬式と結婚式に参列した。仏教の数種類、神道、キリスト教、ヒンズー教といったところ。他人の葬式や結婚式の様式に文句をいうつもりは一切ない。人前婚という最近流行りなのか宗教色のない結婚式に参列したこともある。宗教上の理由から葬式に参列できないと言う人もいた。

さて自分のことになるのだが、一片の信仰心もないのに、ホテルの結婚式と披露宴がセットになっているのを選び、神前婚とやらで誓詞を読み上げた。恥の意識もなく自分の声がよく通っているかななどと思いながら一字一句つかえずに読み終えた。

私も妻も末っ子なので、明治大正生まれの両両親はすでに見送った。もうそろそろ自分のことも考えなくてはならない。私が死んだら、葬儀はしないでよい、無宗教だから戒名も墓もいらない、焼いた骨灰は山でも海でも撒いてくれたらよいと言ってある。そろそろ、ちゃんと遺言として残したいと思う。

この遺言だが、ここにこうして書いたのだから、『とんび』の正体を知ってくれている人には伝わるだろう。ところで、ネットサーフィンをしていて良いページを見つけた。田村譲という人のホームページの遺言のページだ。あの『千の風』の原詩が正確な訳とともに載っていた。彼も無宗教で同じように自分の死後のことを遺言として残しているようだ。無宗教だけれど『千の風』を載せているのも愛嬌だ。お茶目で好きだなぁ。
   (つづく)

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