この手作り看板は緊急告知なのかも知れない。
漢字は「入」、平仮名は「に」で、あとはカタカナという気の動転した雰囲気になっている。
前面に垂れ下がっているのは、マムシの抜け殻ではなく、これをくくりつけたPPテープの残り。
蛇のイメージを喚起させる細かい演出かも知れない。
それより興味がわくのは発泡スチロールの保冷箱のフタを利用したことと、黒い文字が掘り文字になっていること。
柑橘類の汁が発泡スチロールを溶かすというのを聞いたことがあるけれど、この文字はどういうもので書かれたのだろう。
計算ずくの掘りなのか、偶然のなせる技か、ぶら下げたは誰なのか、もしかしたらマムシに噛まれた子どもの親なのかなどとイメージは広がるばかり。