梅雨前のお天気続きだからか、しばらく前から、このはじけた枯れ草が山科川土手で目立っている。
何という植物か調べようにも、この状態になって初めて気づき、花の状態というのか、生前というのか、それが思い起こせない。
桜の花が散って葉が出てしまうと、どれが桜の木なのか、さっぱり分からないと言ったヒトがいたけれど、私にとってはこの草が逆バージョンで、その感じ。
イネ科かな? とも思うけれど、植物の名はたいてい花で調べるものだから、このはじけ状態では調べにくい。
数日前に、リタイアしたと思われるおっさんが自転車を停めて、これを刈っては前かごに入れていた。
前かご一杯に持って帰るつもりのようだった。
広い玄関でもあって、壺なんかが置いてあったりして、このドライ・フラワーならぬドライ・グラスがどさっと投げ飾ってあったりしたら、いいもんだろうな・・と想う。
女房が華道の師範で、採ってくるように言いつけられた亭主だろうか?
本人が華道家というような大家かもしれないけれど、人目も気にせず独り遊歩道脇の枯れ草を採集する姿が印象的だった。