
先々月、前もってさがしてくれるように頼んでいた耕運機がやってきた。
私が望んでいたものより2馬力ほど小さい下取り中古しか出なかったとかで、仕方なしに妥協したヤツ。
雪解け後の堅くなった畑を耕すには力不足で、耕せる深さも幅も少し不満。
値段は予定範囲内だったし、作業中に力不足でよくエンストしたけれど、だんだんと要領も分かってきて愛着もわいた。

ところが、私の望んでいたサイズのものが出たからと連絡があった。
こちらに戻る直前だったが、一応見にいって話も聞いてみた。
整備はこれからだというのだが、万全にした上での値段は今のポチの倍近くする。
今のポチは当初の希望が叶えられなかった妥協機だから気持ちが揺れ動く。
交渉したら、今のを返品扱いにして差額を払えばデカポチを購入できることにはなった。
悩んだ末、しょせんナンチャッテ農事なのだからデカポチはぜいたくだという気分になり、8:2位で断る方に傾いた。
断る前に我が農事の師に話してみたら、私のポチを『あんな小さいのでやっていけるか・・』と見ていたらしい。
奥さんさえも『大は小を兼ねると言うし、大きい方がいいぜの・・』とポチをおもちゃとみなしている感じ。
私の8:2は、一気に2:8に変わり、ヤンマーの代理店には『差額を工面して3週間後にまた来るから・・』と伝えた。
完全に結論を出して約束したわけではない。
代理店も『他のお客さんから欲しいという話がある・・』と言いつつ、私に対してはポチの妥協の経緯があるので、そうも強気にできない様子。
もうほぼ気持ちは交換に固まった。
放置されてきた土地をまだまだ開拓風に耕作しなければならないのだから。