(鉄橋を渡る列車の中から撮ってみた画像で本文とは関係ありません)
主人公(てん)は和服でお辞儀をするときに頭を下げながら両膝を少し曲げる。
まだ二十歳前だという女優が、今や成人した子を持つ大人を演じているわけだけれど、どうしたって若々しいのは隠せない。
そうして、そのお辞儀も笑顔もとにかく可愛いから何だっていいのだけれど少しだけ調べてみたくなった。
そのような挨拶の仕方が正式な作法なのかどうか、何かの流派の所作としてあるのかどうか。
検索してみて結論からすると、それは無いようだ。
実際に見たことはないけれど、テレビ画面で男優が同じお辞儀をしていたのも観たことがある。
揉み手まではしなくても、商売人の腰の低さを示す按配だったり、芸事の世界のシナだったりするようだ。
そうして女優がやる場合は水商売の女が客に見せる媚だったりするわけだ。
私は京都の街中に行くこともあって、舞妓や芸妓が歩いているのは見たことがある。
彼女らは畳に座っての挨拶は型がきっちりあるだろうけれど、街中での通りすがりの挨拶なんかはどんなふうにするのだろう。
あいにく贔屓にしている舞妓に道端で出くわしたことがないのでわからない。
もともと全く縁はないけれど・・。