南瓜(かぼちゃ)は、人が手助けするか、蜜蜂などの虫に花粉を運んでもらわないと受粉できない。
そこで、間違いというか交雑というか、思いがけないものができる。
『他所の人に近くで南瓜を作らないでくれと言うわけにいかない』というのが、これを作った人の弁。
バナナ南瓜という細長い種類と一般的な形の南瓜との交配でできたのだ。
『意外と美味しいんですよ』とせっかく頂いたのに、保存の仕方が悪くて腐らせてしまった。
いろんな黴が生えて、もはや芸術。
腐った芸術ではなく、腐って芸術。
こういう美を永遠のものにしたくて、あるいは自分で創りあげたくて、陶芸作家や彫刻家は日々努力しているのかも。